「橙木犀」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月29日

[ネタバレあり]

幻想水滸伝Vのオフィシャルコミック。
原作のゲームが凄く大好きだったので、発売を知ったときはめちゃくちゃ嬉しかったです(^^)

主人公の王子・アーディルの表情と心の動き。そして成長の様子は見所です。自分の存在意義を見いだせず、苦悩しながらも自分にできることを模索するアーディルを、読みながら応援せずにはいられません。
真剣な表情や苦悶の表情を浮かべることの多いアーディルが、2巻目で少年らしい明るい笑顔を見せてくれます。一瞬、ドキッとしちゃいました(笑)
話の展開は基本的にゲームと同じようですが、人間関係(ぶっちゃけ、アーディルと妹・リムスレーアの仲)が原作のゲームと真逆だったり、本来まだ登場していなかったイベントに登場するキャラがいたりします。でも、すごく自然な展開なので、私は良いと思っています。

*一つ注意点があります。原作ゲームをしたことがなく、ネタバレが嫌な方は、先にゲームを一通りクリアしてから読んだ方がいいと思います。
2巻目の後半にサイドストーリーとして、ストーリー展開の後のエピソード(色々ネタバレ)が収録されているからです。作者がアンソロジーコミックスで描いたものだそうです。
ネタバレが別に気にならないなら、かなり興味深く感じられると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-27 17:19:00] [修正:2008-10-27 17:19:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

突然恋に落ちて、運命の人だと信じて。
そして、また会う約束もないのに、ただひたすら待ち続ける。
人によっては呆れて鼻で笑うかも知れないけど、私は絹子ちゃんと鳥羽君の恋が、可愛く感じられて仕方がなかったです。

疑いもなく、ただ一途に相手との未来を信じられる素直さ。
幼いと笑うことは簡単でしょう。
言葉が足りずにすれ違いになることも、恋愛では珍しいことではないかも知れません。
親友のマキちゃんが、鳥羽君を逃がすまいと追っかけてくれたことで、物語は急展開を迎えますが、ここまでお節介な友人も最近珍しいのでは?
図々しさと友達思いって、紙一重なのかも知れませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-07 21:00:56] [修正:2007-11-07 21:00:56] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

狂気と憎悪が渦巻いているけれど、とても熱くて、優しさと愛情に満ちた作品。

主人公の一人の鳴海が、後半あまりに暗くて重かった…。
エレオノールにやたらと冷たく当たるし、「彼女にそこまで言わなくてもいいんじゃ〜?」と思わずにいられませんでした。
「からくりサーカス」読んでいて非常に辛かったのは、その点かな。
サハラ砂漠編で、しろがね達が散っていく様も悲しかったですが…。

哀しみを越えて感動したのが、オートマータ達の最期の様子。
シルベストリやコロンビーヌ、パンタローネやアルレッキーノ。そして、フランシーヌ人形。
彼女が小さなエレオノールを守るため、命懸けで取った行動に胸が熱くなりました。
フランシーヌ人形が最期に浮かべることが出来た笑顔は、幸せに輝くエレオノールの笑顔に勝るとも劣らないと思います。

なので、かぎりなく9点に近い8点にしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-18 13:13:05] [修正:2007-10-18 13:13:05] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品は、主人公の興梠(コオロギ)君を好きになれるかどうかで、かなり評価が分かれると思います。

コオロギ君は口べたで不器用な青年。でも、要領悪いけれど何事も一生懸命で優しい。
そんな彼が、読みながら可愛く感じられてなりませんでした!

そのコオロギ君に控えめに(笑)アタックされている“アタック中の彼女”。
どこか変わっているけれど、人の目を気にしない、コオロギ君のさり気ない優しさにどんどん惹かれていく“ひずみちゃん”。
コオロギ君を事件に巻き込んだ際に彼のことが印象に残り、会いたくなって彼を実家に誘った“みゆき”。

最終回の最後の最後、コオロギ君が霧の中で手を繋ぐひとが誰なのか、ぼかしてあるのが印象的でした。
彼女ら3人の誰とも受け取れますが、私の一押しはひずみちゃんです!
片想いで良かったはずなのに、どんどんコオロギ君に惹かれていってしまうひずみちゃんの表情がとっても可愛らしかったです。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-17 00:25:24] [修正:2007-10-17 08:24:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品の見所は主に2つだと思います。

その1つが、陸情3課のアリス少尉とオーランド伍長の関係。
一本気で自分に厳しく、いっそ清々しいまでに理想と信念に忠実なアリス少尉。
そんな少尉と3課に希望を託し、自分の全てを使って少尉を守ることを自分自身に誓っているオーランド伍長。
信頼だけではない、恋とも少し違うような、不思議で強い絆で結ばれた二人の間には、いつも“戦争”が横たわっている。

戦場を知らない少尉と、悪夢に襲われ、肉が食えなくなるほどの悲惨な戦場を生き抜いた伍長。

障害はそれだけではない。
伍長の身体に隠された秘密や、身分の大きな隔たり。ですから、どういう結果になるのか予想も出来ませんが、悲しい結末だけにはならないで欲しいと願うばかりです。

もう1つの見所は、不穏な影を見せる“銀の車輪結社”。
どうやって、彼らの陰謀をはね除けるのか。


絵が少し荒いですが、一面的でない物語の構成や、味方だと思わせておいて実は…という、起伏に富んだ展開にこれからも注目していきたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:47:43] [修正:2007-10-11 10:47:43] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一印象は「色んな人がいるんだな〜」

最初は、ガツガツ仕事をする主人公の松方さんがちょっと怖くて、なかなか読み出せなかったんです。
でも、松方さんの仕事に対する真摯な態度、手を抜けない生真面目さに思わず熱くなって、引き込まれてしまいました。
でも、仕事であれほど自分に対して厳しくなれるのに、どうして恋愛ではあんなに及び腰になるんだろう?
大切だからこそ、腫れ物に触れるような関係になってしまったのかな…。

コミックス4卷まで読みましたが、私は松方さんには菅原さんが合うと思うんだけどな〜。
自分にも相手にも厳しくて、ねばり強い彼だったらお互いに高め合える、良い関係になれると信じています。

…ま、「働きマン」に登場する男性陣の中で一番好きな人が菅原さんなので、彼と松方さんの関わり合いに注目しているのだとも言えますが(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:05:36] [修正:2007-10-11 10:05:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ヒロインの奈子(たいこ)と幼馴染みのハルカをご主人とする紅茶王子:アッサム。

特に意識していなかったのに、一緒に紅茶を飲んで、一緒にお菓子を食べて。
学校のイベントをみんなで一緒に騒ぎながら、夢中になって取り組んで。

いつの間にか、何故かは分からないけどもお互いが気になって仕方が無くなっていく二人が、なんだか無性に可愛いです!
手も足も口も出して、喧嘩したりもするのに、意識しあっている奈子とアッサムの様子が初々しくて(笑)


学校生活がこれでもか〜!っとばかりに魅力的に描かれています(文化祭、体育祭、姉妹校との合同体育祭、普段の部活動から委員会活動まで…)。
もうひとつの見所は、巻末の書き下ろし漫画。
パロディ漫画と家族ネタとありますが、私のお薦めは断然家族ネタの漫画です(笑)
ほのぼのと仲良し家族で、特に娘のうりちゃんが可愛くてなりません。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-13 22:15:00] [修正:2007-09-13 22:15:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公はヒロインの朝だけど、恋愛と心の揺らぎという面での注目株は、天人(てんと)だと思う。
他人に対して無愛想・無口な彼が、朝にだけ心配りを見せるのがとても印象的。
朝だけに「ありがとう」と素直に言ったり。
傷つくかもしれない事実を言葉にしないようにして、朝の気持ちを大切にしたり。
2卷で、朝の親友の杏梨に問い詰められて「桜井は大事な存在」と言っています。
“ああ、天人は本当に朝が大切なんだな〜”と(特に2卷に入ってから)2人だけの会話の端々で、しみじみ感じさせてくれます。初々しくて微笑ましい限りです。
まだ、天人の感情は恋愛にまで発展していませんが、これからの彼がとても楽しみ。
ビーチコーミング話と合わせて、注目していきたい。
もう一つの注目:朝と陸と満(みちる)の三角関係は、恋愛のようで恋愛でない気がしてなりません。
陸に対する満の様子が、恋愛感情というよりは“依存と執着”という面が強いように見えるし。
朝と陸はお互いに、もう手が届かなくなってしまった大切な人を相手の中に見ているように感じられるし…。
不毛な関係は読んでいて辛いので、少しでも前向きな姿勢が見えてきてくれたらな〜と思います。

※完結したので、レビューを更新♪
いや〜、最終巻の6巻で一気に萌え度アップしました!
5巻までは7点つけていたのですが、天人と朝のあまりのラブ度の高さにこっちがドキドキ。
陸と満の恋模様も、田中兄弟とお母さんの章子さんとの葛藤もそれぞれの形で解決し、前向きに歩いていけるようになってくれて、本当にホッとしました。
しかし、陸&満の関係がこういう風に落ち着くとは!?(私は)正直予想つきませんでした(汗)

天人と朝のこのラブラブ状態を、本編の高校生活中で描いてほしかったというのが正直なところですが、幸せそうな二人が本当に微笑ましかった。天人、良かったね(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-13 11:59:31] [修正:2007-09-13 11:59:31] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

単行本になるのを、今か今かと待っていました。

見た目は完全にデビルな主人公:船橋雅矢(通称まークン)。
けれど誰かのためにすぐ熱くなって手が出てしまったり、自分が悪いと悟ると反省したり、謝ろうと努力するピュアな一面も持っている。
喧嘩と撃破の連続だった今までの人生のせいか、世間ズレしてないところに船橋の面白さがあるのかも。


博識で常識人風でありながら、熱くなりやすく喧嘩っ早い、船橋の幼馴染み且つ悪友:山田。
船橋を“毒ヘビ野郎”と睨んで、自分が部長を守らねばと肩を怒らせたりしているけれど、船橋らの良いところを内心認めたりしている茶道部員(1年生):浅川夏帆。
まークンを取り囲む面々が、またアクが強くて面白い!


茶道部ネタと憧れの部長への恋心の行方が、これからどう転がるか。
不良との喧嘩騒ぎも、主人公の船橋が脱不良を目指しているので『今日から俺は!!』とはまた違った面白さと迫力が期待できそうです(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-25 23:07:19] [修正:2007-08-25 23:07:19] [このレビューのURL]

人を癒すのって、穏やかさや包容力、そして優しさなんだと思っていました。
でも、それだけじゃないんだな。
損得勘定抜きのまっすぐな怒りも又、辛い人や悲しい思いをしている人を支え、立ち直らせてくれるのかもしれない。
カズラを知って、そう思いました。

ヒロインのカズラは、けんかっ早くて負けず嫌い。
すぐ怒鳴っちゃうし、策士な人間にすぐ乗せられてしまう性格。
でも、物事をまっすぐに見つめることが出来て、傷ついた誰かを見捨てることがない。
何より彼女の優しさは飾り気が無くて、とっても温かいんです。

いろんなものを背負わされて自分を押し殺してしまった人達が、彼女のまっすぐさと優しさに惹かれていく様子。そして少しずつ冷たかったものが温かなものに変わっていく様子が、ハラハラドキドキな展開で綴られていきます。

パワー全開!減速は全く無し!!なキャラの動きが特徴的なので、好き嫌いは分かれるかもしれません…。
2〜3巻ずつまとめて読んだ方が、ストーリーを把握し易いかもしれませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-24 23:47:59] [修正:2007-07-24 23:47:59] [このレビューのURL]