「鈴森一」さんのページ

総レビュー数: 84レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月07日

素晴らしい面白さです。「論より読むべし」で終わりです。

それではレビューらしくないので、かわぐちかいじ氏の他の代表作と比べて、この作品が優れていると思う点を考察してみました。

この作品でも、かわぐちかいじ氏の他の作品と同じように、軍事的政治的なできごとがどんどん起こります。
この作者の場合、軍隊などに興味のない人にはよくわからない軍事的でマニアックな展開が続いて、グダグダになることが時々ありますが、この作品に関しては、そういうところはほぼありません。

なぜなら、軍事的政治的な出来事に対する、指導者の思惑や感情がわかりやすく描かれているからです。
軍事や政治に明るくない読者でも、その出来事に対して各指導者がどんな気持ちでいるのか、ということは感情的に理解できます。
それなので、専門的で理解できない用語等が出てきたとしても、それほど気にせずに読み進めていくことができるのです。

ヒューマンドラマの部分が根底にあることが、この作品をものすごく読みやすくしています。

個人的に、かわぐちかいじ氏の最高傑作だと思います。

もちろん、エンターテイメント作品としても最高におもしろいです。
文句なしの10点です。
未読の方はぜひ読んでみてください。

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[投稿:2011-03-28 23:50:40] [修正:2011-03-28 23:50:40] [このレビューのURL]

6点 海皇紀

ジャンル分けが難しい作品ですが、私はファンタジーものだと思いました。
プロットがしっかりしていて、フィクションの世界が見事に構成されています。
ストーリーもしっかりしています。
読みやすいのもいいです。

ところで、優れたファンタジー作品は、風の谷のナウシカが人のエゴと環境問題を考えさせたように、フィクションでありながら、現実の世界の問題に切り込み、考えさせることが多いものです。
しかし、この作品に、そういうところはほとんどありませんでした。
現実の世界へ切り込む素材として、「カガク」という面白いプロットがあっただけに、残念です。

ほかに、この作品の特徴として、大ゴマが非常に多い、というのがあります。
船や海の場面は大ゴマでもそれほど気になりませんが、人物の顔のアップで大ゴマが多いのは、やや萎えました。
正直、人物を大ゴマ連発で描くのが冴える程の画力はないと思います。
また、登場人物が舌を出す場面が何度もあり、ややうっとおしいと感じました。

いろいろ酷評しましたが、ファンタジー作品としては良作です。
最後の終わり方もよかったです。
ぜひ一気読みしてください!

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[投稿:2011-02-27 14:02:07] [修正:2011-02-27 14:02:07] [このレビューのURL]

作中に発生した様々な問題は、よい温泉に入ることで全て解決します。
このわかりやすさというか強引さというか、そういうところが素敵です。
マンガらしいマンガと言えます。
なお、実在の温泉が出てくるので、温泉好きな人が見ればロマンがあると思いますよ。

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[投稿:2010-12-26 23:36:31] [修正:2010-12-26 23:36:31] [このレビューのURL]

4コマまんがの名作なんですが、あえてコミックスを揃えてまで読む必要もないような作品です。
だって4コマまんがだし。ストーリーも特にないし・・・。
それでも、4コマまんが史上に残る作品であるのはまちがいないと思います。
しょーもないけどおもしろい!

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[投稿:2010-12-26 23:28:14] [修正:2010-12-26 23:28:14] [このレビューのURL]

かつてはドラマ化されて、主題歌が大ヒットしました。
(主題歌はZIGGYのGLORIAです。わかる人は30代以上でしょうか?)
大学時代の同級生で、恋人同士だった二人の、その後を描いた物語です。
心理描写にリアリティがあり、特に、最期の終わり方が心に残ります。
紫門マンガが好きな人やリアリティのある恋愛漫画が好きな人におすすめです。

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[投稿:2010-12-26 23:19:23] [修正:2010-12-26 23:19:23] [このレビューのURL]

ダラダラーっと続く、ゆるーいノリの作品でした。
バトルをやりたいのか、ギャグをやりたいのか、ちょっと中途半端な感じがしました。
こういう感じが好きな人は絶対にいるだろうな、というマンガですが、私は受けつけませんでした。
ファンの方、すいません。

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[投稿:2010-12-22 23:50:44] [修正:2010-12-22 23:51:29] [このレビューのURL]

9点 男坂

「伝説」の「未完」漫画です。

最終回が、いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」的なノリで、ブツリと終わっています。打ち切りってやつですね。

いろいろな伏線が張ってあったのに、回収することのないまま終わります。

圧巻です。

ある意味トラウマになります。

ツッコミどころを探しながら読むのが好きな人は、必ず読むべきです。

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[投稿:2010-12-22 23:20:16] [修正:2010-12-22 23:20:52] [このレビューのURL]

12宮編までは名作で9点。
その後は駄作で1点。
間をとって5点です。

設定もよかったし、キャラが非常に立っていましたね。
名前も性格も必殺技も、連載中に見てるだけで全部覚えられたほどです。
闘い方もカッコよかったなー。

当時小学生だった私は夢中になりましたよ。

人気が最高調だった12宮編の頃、ジャンプで月に2回も表紙になったことがあったような記憶があります。

とにかく面白かったのです。12宮編までは・・・。

蛇足ですが、私はブラックセイント編でブロンズセイント同士の間に友情が芽生えていたことが当時から不思議でした。
直前の銀河戦争では、ブロンズ同士はみんな対立している感じだったし、星矢と氷河、氷河と紫龍、瞬と氷河はそれまで全く絡んでなかったハズです。
それなのに、続くブラックセイント・シルバーセイント編でいきなり「これが俺たちの友情だ」みたいなノリになっていておかしいなーと思いました。

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[投稿:2010-12-14 19:10:34] [修正:2010-12-14 19:12:26] [このレビューのURL]

前半は非常に面白いのですが、後半急速に失速します。
法玄というキャラが死ぬところで終わっていれば、名作だったのに…と残念に思います。
それでも、前作を知っている人は、読んで損はない内容です。
法玄編までは非常にすばらしく、前作を凌駕しています。

なお、ページあたりの情報量が少ないので、1巻15分程度で読めますよ。

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[投稿:2010-07-11 19:13:51] [修正:2010-07-22 18:53:34] [このレビューのURL]

SF的なおもしろさが満載です。
見事に完結した世界で、主人公たちとともにその世界の謎を一緒に追求していく感覚を味わえました。
ストーリーも世界観も見事です。

私はこの作品を読んで、「生命の誕生」に対して神秘さと作為性の両方を感じました。
萩尾望都先生らしく、創作ものとして面白いだけでなく、プラスアルファなこともやっぱり感じさせてくれます。

萩尾先生の世界が好きな人なら、ぜひ読みましょう。

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[投稿:2010-07-11 19:27:23] [修正:2010-07-11 19:27:23] [このレビューのURL]