「鈴森一」さんのページ

総レビュー数: 87レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月07日

[ネタバレあり]

鳥山明さんの絵ではないことを除けば、ドラゴンクエスト7の世界をうまく漫画化できています。
漫画オリジナルのキャラクターが出てきたり、キーファとマリベルの関係が違ったり、とゲームの設定とは異なる点がありますが、それがドラクエ7の世界を壊すことになってはいません。むしろうまく補完してくれています。
ついでに、ゲームのような「○○はレベルが上がった」という表示はありませんが、冒険を通して主人公たちが強くなっていく様がよく描かれています。
また、主人公たちの心情がよく描かれているのは、漫画ならではです。

仲間との絆を深めながら、だんだん強くなっていく主人公パーティー。
そしてどんどんスケールの大きくなる冒険・・・。
ドラゴンクエスト7の漫画化としては、すばらしく、大成功と言えます。

では、なぜこの点数なのか・・・・。
それは、物語が途中で終わっているからです。
典型的な、「俺たちの戦いはこれからだ」の終わり方で・・・・。
続きが読みたいけど、無理だろうなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-07-15 11:22:38] [修正:2022-01-20 08:49:30] [このレビューのURL]

恋愛論について、男女が部屋でずっとしゃべっています。
この内容なら、エッセイで書けばよく、漫画でやらなくてもいいのではないか、と思わなくもありません。
それでも、恋愛論の内容は面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-08 10:31:23] [修正:2021-09-08 10:31:23] [このレビューのURL]

「進撃の巨人」のスピンオフ作品。

全2巻で、1巻はアニ、2巻はミカサが主人公です。

1巻では、アニとヒッチとの交流が興味深かったです。
2巻は、ミカサに感情移入しまくりでした。

「進撃の巨人」の本編は、主に主人公エレンの視点から語られていますが、この作品では、アニの視点、ミカサの視点から「進撃」世界を楽しめます。

進撃の巨人ファンの人なら楽しめると思います。
(当然ですが、「進撃の巨人」本編のストーリーを知らないと全く話についていけません。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-07-04 17:18:13] [修正:2021-07-04 17:18:13] [このレビューのURL]

1回目は、作りこまれた設定に興味をひかれ、また続きが気になって気になって仕方がなく、夢中になって読みました。

2回目は、後のストーリー展開を知っているので、その前の段階からいろんな伏線がはられていることに着目しながら読みました。

3回目は、登場人物の心境の変化に思いを馳せながら、じっくりと読みました。1回目、2回目の時には気づかなかった発見がありました。

複数回鑑賞する価値のある、傑作だと思います。
この漫画の良さを、ネタバレせずに伝えようとすると、こうなります。

有名作品なので、既読の方が多いと思いますが、もし未読の方がいたら、ネタバレのない状態で読んだ方がよいです。
そのため、ネタバレなしの状態で作品の魅力を語ってみました・・・が、本当はネタバレしたう上で語りたいことがものすごくたくさんあります。

個人的には、マンガ史に残る傑作だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2021-07-04 17:02:00] [修正:2021-07-04 17:02:00] [このレビューのURL]

2020年12月16日現在、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が300億円を超え、歴代1位の「千と千尋の神隠し」に迫りつつあります。おそらく数日以内に1位になることでしょう。

オリコンの年間本ランキングでは、2020年のコミックの単巻別売上ランキングで、「鬼滅の刃」の既発刊分の22巻が、1位から22位までを独占しています。
(23巻は2020年12月発売のため集計対象外)

そんな歴史に残る大ヒット作を、中年のおっさんである私が、個人的な主観でレビューします。


読み始めた時にまず最初に思ったのは、「この設定は○○という漫画に似ている」と思うところが何か所もある、ということです。

過去のヒット作(特に少年ジャンプのヒット作)をよく研究し、うまく取り入れていると感じました。

既視感のある作品ですが、そこで「パクリだー」等と批判的にならずに、読み進めていくと・・・・すごく面白いです。

歴代のジャンプバトル漫画では、この作品がナンバーワンだと思いました。


王道を行く娯楽作品であり、ストーリーもわかりやすく、小学生から老人まで楽しめます。
自分はいい年齢のおっさんですが、泣いたり笑ったり…とても楽しみました。

ストーリー展開がスピーディーで、さくさく進みます。そして、引き延ばしもなくサクッと完結します。
各キャラのエピソード等の中には、本編で十分に語られていないものも多々あり、そこに読者の想像力が働く余地が生まれます。
それだけキャラクターがしっかり立っているということですね。
2次創作がさかんなのも納得です。


とにかく読んでよかったです。面白かった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-12-16 18:23:15] [修正:2020-12-16 18:24:44] [このレビューのURL]

銀牙シリーズの集大成となりそうなタイトルだったので、
気合を入れて読み始めました。

が・・・・途中からグダグダし始め、話がなかなか進まなくなります。

しかも、さんざんグダグダ進行しておいて、
最後は打ち切り漫画のようにあっさり終わります。

もう少し何とかならなかったのかなぁ、という感想です。

銀牙シリーズは好きなんですが、この作品は残念でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-09-26 13:06:14] [修正:2020-09-26 13:06:14] [このレビューのURL]

3点 太郎

長編ボクシング漫画です。
「あしたのジョー」とか、「がんばれ元気」とかに連なる系統の漫画です。
ストーリーが丁寧に描かれています。
個人的には、よくあるタイプの漫画だなーと思えてしまい、後半になるに連れて興味がなくなっていきました。

個人主観の採点のため点数は低いですが、作品としての完成度が低いわけではありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-09-02 18:38:18] [修正:2019-09-02 18:38:18] [このレビューのURL]

4点 群竜伝

主人公は白井なのかと思ったら、どんどん変わっていきます。
よく言えば群像劇ですが、私は作者の思いつきで話を進めているだけのように感じました。


岩鉄高校を甲子園で優勝させる、という白井の目的から物語が始まり、それを軸に話が進んでいきます。

しかし、それは2巻までです。
甲子園を目指して地区予選決勝を戦っていた岩鉄高校ですが、試合の決着が着く前に、岩鉄高校自体がストーリーに出てこなくなります。
決勝戦の途中で、主役の高校が、いきなりストーリーから消えるのです。
勝ったのか、負けたのかすらよくわかりません。


その後、刺青に関する話が進んでいきます。

全4巻しかないのに、ストーリーが破綻しすぎですね。

勢いはあるので、楽しく読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-09-02 15:55:07] [修正:2019-09-02 18:15:15] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「あずみ」の続編です。
主人公の名前は「あずみ」
前作の主人公と同じ名前で、見た目も同じです。
でも、前作の主人公とは別人です。

前作の舞台は安土桃山時代から江戸時代。
今作の舞台は幕末。

幕末の動乱の中で、刺客・あずみが活躍する物語となっています。

前作あずみとの人物やストーリー上のつながりはほぼありませんが、今作単独で読むのではなく、前作と比較しながら、作者の意図を想像して読むほうが楽しいと思います。


今作のあずみには「駿介」という兄弟がいて、彼がもうひとりの主人公となっています。
駿介とその家族を巡っていろいろ事件が起こります。

駿介がいるので、作者は話が動かしやすそうです。

前作あずみほどのグロ描写はなく、読者が精神的に安定して楽しめる漫画になっています。
前作が作者の予想以上にメジャー作品となり、ここまでメジャーになるならグロは控えなきゃとか作者が思ったのかも、とかそんな想像をするのが楽しかったです。

実在する人物の中では、坂本龍馬が群を抜いて好漢に描かれており、作者の坂本龍馬への愛を感じます。
(「おーい竜馬」の作者さんですから当然といえば当然ですが…。)

剣士が活躍する漫画なのに、殺陣シーンがいつもややかっこ悪く描いてあります。
作者の力量的に、殺陣シーンはかっこよく描こうと思えばいくらでも描けそうです。
それでもかっこよく描かないのは、人殺しがかっこいいはずがない、という作者の価値観の表れなのでしょうか・・・?

けっこう楽しめる漫画なのですが、最期はあまり盛り上がらず、あっさり終わってしまったのが、残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-04-18 22:42:45] [修正:2019-04-18 22:44:56] [このレビューのURL]

10点 赤龍王

「項羽と劉邦」を漫画化した作品です。
項羽、劉邦はもちろん、韓信、鯨布、陳勝らの群像劇が、エネルギッシュに、テンポよく描かれています。

この漫画は、私が小学生の時に、少年ジャンプで連載されていました。
当時は小学生なので、よく理解できない内容が多々あり、大人の漫画という印象でした。
それでも、「おもしろい」と思って読むのを楽しみにしていました。
ただ、当時、私は毎週ジャンプを購入できる環境にはありませんでした。
気づいたら、赤龍王の連載は、いつのまにか終わっていたのです。

話の続きは、ずっと気になっていました。
そして、成人してから、改めて全巻を入手し、読み直しました。

読んでみて、おもしろさに圧倒されました。

あきらかに大人向きで、少年コミックの内容ではありません。

逆に言うと、大人の鑑賞に耐えうる作品です。
(それでいて、当時小学生の私の心も捉えていました。すごい・・・!)

今や入手困難な本ですが、ぜひ、多くの人に読んでもらいたいと思っています。

歴史に興味を持つきっかけにもなるので、学校の図書室に置いてほしいくらいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-09-21 19:47:44] [修正:2018-09-21 19:47:44] [このレビューのURL]