「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

漫画→アニメ→原作の順に既読。
アニメなり原作なり見てみようという位の気にはなる。
ただ今後、物語の前半・後半で展開ががらっと変わってくると思うので、現時点では評価をつけづらい。かけ足気味なストーリー展開だが、果たして完結までたどり着けるだろうか?

漫画でも現実でも結構珍しい存在ではないかと思うが、
掃除・食事など家事の好きな竜児というキャラクター、
現代ではなかなか理想的な存在ではないかと思う。

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[投稿:2010-09-15 17:15:25] [修正:2010-11-04 20:54:08] [このレビューのURL]

現実サイドの主人公像が格好悪いを通り越して、汚い・下品・高齢と救いようがなく、ギャグ漫画ならともかくストーリー物としては通常はありえない人物。絵だけ見ると敬遠してしまう。
どんな漫画でも通常は、いくらダメ人間やもてない人物として描かれても、読者目線ではそれなりに格好よく描かれている物だ。
一見すると、こんなキモいおっさんの話なんて読みたくねーよ、というのが人情。

そしてストーリー自体もSF小説や映画などではありがちな設定。
しかしながら読んでみると、この前述の意外性のあるキャラクターが活きてきて、他には類を見ない個性的なSF作品となっている。

ラストはとても打ち切りとは思えないほど、うまいオチをつけている。
描ききれなかった部分も若干感じるが、全4巻、物足りない位でちょうど良かったのではないだろうか。

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[投稿:2010-11-02 22:12:27] [修正:2010-11-02 22:12:27] [このレビューのURL]

6点 洗礼

自己投影って言葉があるけど、軽い意味では子供のヒーローごっこだとか、映画で主人公に感情移入したり、スポーツ中継で贔屓のチームや選手の勝ち負けに一喜一憂できる事もそうかもしれない。
病的な例ではジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンは自分こそがジョン・レノンだと思っていた節がある。

以前父親が統合失調症を発症した際、警察に保護された事があったのだが、職務質問等されて、私の名前や経歴を騙っていたという事があった。
この漫画にもそういったリアルな怖さを感じる。
自分の失敗を自分の子供を通じて取り替えそうと考える親は多いと思う。
時代のせいもあるだろうが、娘がどういった心境からそこに至ったかという経緯がかなり端折られている事が残念ではある。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-03 05:28:22] [修正:2010-10-09 08:48:54] [このレビューのURL]

幕末物ではお馴染みの新撰組だが、キャラクターが従来のイメージを壊すように描かれ、かつ望月三起也らしくなっている。

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[投稿:2010-10-09 07:17:51] [修正:2010-10-09 07:17:51] [このレビューのURL]

他の人も書かれているが、少年誌に載っていてもおかしくない内容。
この頃の花とゆめって、柴田昌弘だとか魔夜峰央だとか男性漫画家陣も結構活躍していて、男が読んでいても内容的にはあまり違和感なかったんですよね。

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[投稿:2010-10-05 23:12:15] [修正:2010-10-05 23:12:15] [このレビューのURL]

ラノベのコミカライズとは思えないテンポの良さ、成功例のひとつだと思う。
原作で読むと、主人公のマゾ発動時の無意味なセリフが鬱陶しくて仕方がない。1、2回読めば充分で、あとは略して欲しい。
この辺のセリフは読まなくても差し支えない内容だが、文字ベースであると読まざるを得ない状況になる。
原作の8巻あたりで人間関係に大きく変化が出てくるが、そこに至るまで太郎さんのセリフを読み続けるのはかなりつらい。
これがマンガという表現になるとセリフと絵による描写に分かれるため、スルーしていてもほとんど気にならない。
むしろマンガの方がよい出来ではないかと思う。問題は月刊誌ペースなので進行が遅い事。終わらないのではないか?

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[投稿:2010-10-03 05:13:33] [修正:2010-10-03 05:13:33] [このレビューのURL]

筒井康隆×赤塚不二夫という夢の競演。
原作は七瀬シリーズの「家族八景」。人の心を読む超能力を持つ七瀬が、住み込みのお手伝いさんとして、あちこちの家庭を訪れ、家族の持つ問題とつきあたる話。

元々、ひみつのアッコちゃんという少女漫画も描いていた赤塚不二夫ではあるが、基本3頭身なのでこのナナちゃんのように長身の美人キャラというのは非常にレア。
脇役はみな普通のギャグマンガキャラだが違和感はない。
ついでにバカボンのパパがエキストラで出てきたりもするが、あの七瀬もタジタジである。
ギャグマンガ調でありながら、話はシリアスなので、かなり異色の作品となっている。こういう物もいいんじゃないだろうか。

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[投稿:2010-10-03 04:40:16] [修正:2010-10-03 04:40:16] [このレビューのURL]

思春期の逆走しがちな恋愛感情は非常によく表現できていると思う。
しかし、一貴って高校生にしてはあまりにも無気力すぎやしないだろうか。
終わりの方はほぼニート化しているし、主人公が反感持たれるのも納得いく。
電影少女にしても、他の作者の類似のラブストーリーを読んでも
大概自分の進路について真面目に考えているし。
あえて駄目人間を主人公に持ってきた方が読者層が広がると見たのかもしれないが。

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[投稿:2010-10-02 01:28:20] [修正:2010-10-02 01:28:20] [このレビューのURL]

サバイバル・パニック物。ストーリー展開は後作の「エデンの檻」よりもメリハリついており、エンディングまで綺麗にまとまっている。真面目に読むならこちらの方が面白い。
その反面、リアリティがある分、大人の凶暴化に関する設定がとびすぎて不自然な印象は受ける。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-27 22:34:36] [修正:2010-09-27 22:34:36] [このレビューのURL]

ドストエフスキーやトルストイといえば中・高校生の頃に誰もが読む本であろうが、考えてみると、この当時のロシア文化や時代背景をそのまま自分達と同じ感覚で受け止めて良い物かという疑問は沸く。20年前に資本主義の象徴たるマクドナルドが進出した時も、客は各々に「自分達は平等だったんだ。」とインタビューに答えていた。この辺の思想的な感情は日本人には理解しがたい物がある。

そういった意味で舞台を日本に置き換え、翻案といった形を取ったのは面白い。
獣の刻印を持つ主人公の名前が裁弥勒というのもなかなか洒落ている。
しかしその為か、弥勒はただのひきこもりの中二病になってしまい、感情のままに主人公を殴りつけるエチカも原作のソニャに比べると随分と俗物な印象を受ける。
おまけにただの金貸しの婆さんが暴力団と繋がった少女売春グループのリーダーとなり、悪人度は500%増し。やばい、これではまるでデスノートではないか。

5?6巻位までそういった設定によって進む大筋がかなり微妙な気がした。原作を読むに越した事はないと思うが、それでも手塚治虫の「罪と罰」、大島弓子の「ラスコーリニコフ」あたりとまた違い、別の方向性から原作を語る事に健闘はしていると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-27 18:14:55] [修正:2010-09-27 18:14:55] [このレビューのURL]