「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

政府の対テロ機関の殺し屋が肉体改造された少女という設定に
萌え系好き向けのマンガなのかなぁと思ったのですが
殺し屋という非情でハードボイルドな世界に少女を入れることによって
全体的に暗い雰囲気でストーリーが進む中で
殺し屋少女とその担当官(大人の男性)との間に
少しずつ感情芽生え育っていくという展開がなかなか面白かったです。

イタリアを舞台にしたハードボイルドな世界と少女とのギャップが
良かっただけに、
欲を言えば、担当官が酒を飲むシーンを入れるなり
大人ならではのこだわりを見せて
担当官にはハードボイルド色をもっと色濃く出して欲しかったなと思います。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-08 23:56:27] [修正:2014-04-19 11:27:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

泣けるマンガということで読んでみた。

画風をはじめ色々と能條純一っぽいのがどうしても気になって
心からストーリーに入っていけなかった。

主人公のはずのドンちゃんの基本行動は、無口で、たまに絵を描いて、彷徨う。
そんな静的な主人公の周りのキャラクターが動きに動き回ってドラマを作り上げていく。そして最後には純粋な心を持つドンちゃんが「人間を超えた自然に近い何か」と思えるくらいの人物像に描き上げられている。
純粋な心の美しさを見事な構図で描いたまぎれもない良作。能條純一っぽさに気を取られてストーリーに完全に入れなかったのが悔しい。
(泣ける度3★★★☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-23 22:44:20] [修正:2014-04-19 11:26:50] [このレビューのURL]

泣けるマンガということで読んでみた。
「ナマケモノが見てた」で動物ものが得意だった村上たかし作品だけに期待したのだけれども、悲しさが臨界点を突破せず泣けるまでに至らなかった。

ただ、持病があり、リストラされ、離婚して一人になった高齢の男性や、育児放棄された児童などの社会問題となるような孤独な人たちを扱いたかったという作者の心意気は伝わってくる。

自分は犬を飼っていないので、犬を飼っている人からみたら、犬目線で作品を楽しめて泣けたりするのかなぁ。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 12:23:21] [修正:2014-04-19 11:25:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

内村選手の五輪での活躍や白井選手の台頭など体操ニッポンが復活してきて「そういえば昔ジャンプに体操マンガが連載されていたな」と思って今になって読み返しました。

当時の少年漫画のストーリーの王道として、「凄い力があるが弱点のある主人公」、「強力なライバル」、「ヒロイン」が欠かせない要素なのですが、「主人公の弱点」と「ライバル」と「ヒロイン」との関係が総て一つに絡みあっているのがこのマンガの特徴です。

後方抱え込み三回宙返りでさえ歴史に名を残せるのに、それを超える技をやってしまったり、手術成功したのは何だったの?とトンデモなことがあったりしますが、この「主人公の弱点」と「ライバル」と「ヒロイン」の絡みあいが、泣けるストーリーを生み出しています。

エンディングも「空のキャンバス」というタイトルにふさわしい美しいエンディング。体操ファンや泣けるマンガを読みたい人におススメです。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 10:56:03] [修正:2014-04-19 11:24:37] [このレビューのURL]

50歳のおばちゃんと23歳の保育士の交流を描いたハルコイ
30歳のウエディングプランナーと恋と仕事の奮闘を描いた指輪の片思い
洋食屋の娘が定食屋を立て直そうと奮闘する美彩食堂
母子家庭の娘が母親の笑顔が見たくて頑張るななつの約束
の短編四作を収録。

いずれもホロリと来て心温まるストーリーの王道を行く良作です。
個人的には美彩食堂とななつの約束が好み。

ちはやふるで末次由紀に興味を持った人にもそうでない人にも
お勧めできる作品です。
(泣ける度3★★★☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-19 11:22:41] [修正:2014-04-19 11:22:41] [このレビューのURL]

今となっては絵柄も時代背景も古くなってしまった作品ですが、「これぞ泣けるストーリーの王道」という作品が数多く詰まった名作オムニバス漫画。
「生きること」、「死」、「他人からみた自分」、「他人を思うこと」など色々と考えさせられるものがあります。
泣けるマンガを読みたいっていう人には、是非一度読んで欲しいと思います。
古いマンガで泣けるストーリーの王道を行っていたがために、以降のマンガでやりつくされたストーリー展開もありますが、きっと、お気に入りのエピソードが見つかるはず。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 10:20:09] [修正:2014-04-19 11:17:19] [このレビューのURL]

作画が池上遼一先生、そして原作は北斗の拳の武論尊先生(本作は別ペンネーム史村翔名義)です。

作品に込められたメッセージに熱い漢たちのオデッセイ。
読後にずっしり重たい物が残りました。
こんな読後感は初めてです。

少年時代カンボジア難民として地獄を見て来た2人が、
一人は表(政治)の世界、もう一人は裏(極道)の世界から日本を変えていく。
そんな壮大なストーリーが、急速なテンポで繰り広げられる。
ストーリーがこの上なく濃い。
政治も極道も古くからの権力が跋扈する世界。
そんな世界に若い2人が切りこんで改革していく様は本当に読んでいて気持ちがよい。
脇役のキャラクターもそれぞれ十分に強く一人一人が魅力的。
表の世界の話も裏の世界の話もそれぞれ面白く、
今になって読めば20年前のこのマンガがいかに時代を
先取りしていたかが良くわかる。

自分にも古い構造を変えれるんじゃないかと夢を見れるような作品でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-04-12 10:56:42] [修正:2014-04-12 10:56:42] [このレビューのURL]

本編冒頭の
「感動などないっ!
 オレが求めているのは……オレの鼓動……オレの歓喜。オレの咆哮。
 オレのオレによる、オレだけの……感動だったはずだ…!」
この言葉がグサりと突き刺さった。
福本作品は、突かれると痛い図星をついてくることが多々ある。
このひと言で、もうこのマンガが読む価値あるって理解できた。

さえない中年男性(黒沢)が主人公と、従来の主人公像とは一線を画したマンガであるが
アジフライ1つで読めるストーリーを作ったり福本先生のセンスは凄い。
とにかく黒沢はダサく描かれているが、それが後半のバトル系のストーリー展開で光る。

黒沢が終わった理由が打ち切りという話であるが、
ストーリーがきちんとまとまっており、
新たに始まった続編(新最強伝説黒沢)が蛇足にならないことを祈る。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-05 11:21:15] [修正:2014-04-05 11:21:15] [このレビューのURL]

麻雀にツキや流れはあるのか?
プロの間にさえ今でも続くデジタルとオカルトの論争。
そんなデジタルとオカルトとを本格的に対立させた面白い構図の作品。

オカルト派の中心人物は、
オカルトシステムと呼ばれる科学的根拠のないセオリーを操る刈人。
メロンソーダを好み関西弁を話すなどオカルト系な胡散臭いキャラ造りに成功している。

デジタル派の中心人物の梨積と無頼堂も
それぞれ十分にキャラが立っていて、ライバルとして魅力的な存在になっている。

また、「アガリ最速」を標榜する些渡など脇を固めるキャラクターも強い。

闘牌の内容も前半はノーマーク爆牌党レベルに高く申し分ない。
(後半は馬場プロが監修から降りたので闘牌がイマイチになったという話)

麻雀は確率を超えたところに強者が存在してナンボなので
オカルト派の刈人がデジタル派を倒す様はひと言で言えば痛快。

唯一残念なのが、主人公の夏目の打撃系というよくわからない打ち筋。
打点追求系のイケイケ麻雀のようだが
デジタル対オカルトという構図の中でその打ち筋が生きている訳でもなく
主人公の夏目の魅力の無さがこの質の高い作品の評価を落としているように思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-05 11:20:24] [修正:2014-04-05 11:20:24] [このレビューのURL]

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