「Seal」さんのページ

総レビュー数: 207レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年12月17日

映画化もされた本作、この原作の方が断然良い。
絵は好き嫌いがありそう。
しかし登場人物の心情を丁寧に描いているし、セリフもよく考えられてると思う。
主人公の純粋さと懸命な生き様には心打たれる。
ラストでは自分も個人的に好きな宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が印象的に使われている。
この詩こそがこの作品全体をつらぬくテーマだったのだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-12 21:08:06] [修正:2008-11-04 21:05:28] [このレビューのURL]

開始は結構古い漫画だけど相当面白いです、この漫画。
全く古臭さを感じさせません。
サイボーグ達はその能力も背負っている過去もそれぞれで個性豊かに描かれている。
自分達を拉致して能力を与えた相手を敵にまわすという構図は作者のもう一つの代表作である「仮面ライダー」を思わせる。
それぞれの能力を駆使したバトルはもちろん面白いが、彼らの内面的な苦悩や悲しみもしっかり描かれておりドラマ性も高い。
自分はハインリヒが好きだったな。哀愁が漂っててかっこいいし、登場シーンも多いし。
石ノ森ファンならずとも読んで欲しい漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-24 19:47:54] [修正:2008-10-24 19:47:54] [このレビューのURL]

9点 ONE OUTS

[ネタバレあり]

野球漫画だが野球の技術よりも、心理的な駆け引きや頭脳戦、トリックなどに重点が置かれている。
主人公は回転数の異なるストレートだけで打者の裏をかいてアウトを取っていく。さらにオーナーとの確執から毎回大金をかけた勝負をしていくが、積み重ねたロジック、ルールの隙を付く抜け目の無さで勝ちを積み重ねていく。

後半は自らがオーナーとなり、奇抜な新チケットの導入や真のチームワークのあり方を選手達に突きつけるなど球界のあり方自体にも問いかける内容となっている。
ラストの首位攻防戦でも驚くべき策略をしかける・・。

野球漫画の中では飛びぬけて異色の作品。
私は1巻から19巻まで全く飽きることなく引き込まれっぱなしだった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-24 11:34:02] [修正:2008-09-29 19:48:06] [このレビューのURL]

全体としては勇者とその仲間達が魔王を倒すための冒険をするというシンプルなストーリー。
だが、練りこまれた展開と敵キャラも含め魅力的なキャラクター達によって彩られた本作品は「シンプル」の一言では片付けられない重厚なものとなっている。

また、この作品にはいたることろに伏線や謎解きの要素が含まれている。
ジャンプ作品でこの作品ほど長期間にわたる伏線を張って全てをきれいに回収していった漫画は例を見ない。
今ワンピースがそれをやろうとしているようだが。

最初から最後まで非常に完成度の高い傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-09-25 20:27:32] [修正:2008-09-25 20:27:32] [このレビューのURL]

読者を引き込む力が強い漫画だと思った。
絵の力と演出の上手さによるものだろう。
レスキューを漫画の題材にしたというのが斬新だった。
少なくとも自分はこの作品以前にレスキューを題材にした漫画を知らない(他にあったらゴメンなさい)。
そういう意味で新たなジャンルを切り開いたパイオニアとしても評価されるべきだろう。
落合先生好きだったんでラストにも納得です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-08-29 20:24:34] [修正:2008-08-29 20:24:34] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

これぞ少年漫画の王道を行く傑作。
やっぱり海賊はこうでなくちゃ。この漫画の海賊が持つ美意識、自由さが眩しかった。
素晴らしいのはぶれていないところ。最初から最後までファルコンの遺産を追うという
一本筋の通ったストーリーで伏線の回収もしっかりされていた。
また作者はキャラクターをとても大切にしていると思った。番外編にも書かれているように
一人一人に物語があってみんなが生きたキャラクターだった。
結局最後まで双剣のバーツが主人公だったが、個人的には途中で主人公の代替わりがあってもアリだったかと思う。
それを匂わせるようなセリフや場面もあったから。

長くても3、40巻程度で完結させるのもいい漫画の条件だと思っている。
この漫画はそういう意味でも秀逸だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-26 11:58:55] [修正:2008-07-26 11:58:55] [このレビューのURL]

今のところカイジシリーズの中では一番好き。
特に最初の限定ジャンケンが秀逸だ。たかがジャンケン勝負をあれほどまでに盛り上げ、「金は命より重い・・」に代表される利根川の暴論にも妙な説得力を持たせる作者の力量はずば抜けていると思う。
味のある絵と、独特のセリフ回しでキャラクターの心理描写もよくできていると思う。
読めばたちどころに引き込まれて熱くなれる名作だ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-22 20:07:12] [修正:2008-07-22 20:07:12] [このレビューのURL]

連載中にもかかわらず登録すらされていなかったが、この漫画は相当面白い。
世界観としてはむとう氏の前作「Pay Off」の匂いを残しているが、それに新田たつおの「静かなるドン」や「サラ忍マン」のテイストが加わっている感じだ。

平凡なサラリーマンである主人公が、ある事件をきっかけに裏世界で有名なヒットマン「二丁」の名を継ぐことになってしまう。
最初は銃の扱いもろくにできず次々とピンチに見舞われるが、そこを営業で培った話術と咄嗟の機転ですり抜けていく。
この漫画のガンアクションの面白さは一巻で出てきたヒットマンの心得「先に撃った方が勝ち」に集約されると思う。先手を取るために入念な下準備をし、心理戦で不意を突いたり、時には卑怯な手も使う。
相手の弾を避けまくったり派手に撃ち合ったりするガンアクションには辟易していたので、この漫画のようなある意味リアルなガンアクションは非常に新鮮だ。
ヒロインもかわいいし、アクションとギャグとお色気のバランスも絶妙だと思う。

自分は個人的にむとう氏の作品が大好きなので10点つけるが、それを差し引いてもかなり良質な作品だ。

2008/08/27
最近の劣化がひどいので評価を下げざるを得ない。
-1点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-18 18:31:59] [修正:2008-07-18 18:31:59] [このレビューのURL]

9点 Pay Off

隠れた名作だと思っている。
友達が家に来たら必ず読ませる漫画。

とにかく主人公の殺し屋がカッコイイ。
この作品の面白さは派手なアクションや銃撃戦では無い。
飄々と、しかし確実に仕事をこなす主人公のプロフェッショナルぶりに惹かれる。
特にラストの「自意識過剰な殺し屋」との対決は絶対必見だ。

きうちかずひろの原作がすばらしい。
画力は普通だが、原作を殺すことなく描いたむとうひろしの構成力もすばらしいと思う。

個人的に大好きなので甘めの採点です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-12 13:57:10] [修正:2008-07-12 13:57:10] [このレビューのURL]

この作者が生み出す壮大なストーリーに本当に驚かされる。
一人一人のキャラクターにしっかりした背景があり、それぞれの物語がある。
その多くの物語が壮大なストーリーを形作り、重厚な作品となっている。
キャラクター作りのお手本にしたいような漫画だ。

読んでいる時、個人的には鳴海としろがねのコンビが好きだったので勝編は蛇足に思えた。
しかし最後まで読んだら、勝の成長を描くことの意味を知り納得できた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-03 19:59:17] [修正:2008-07-03 19:59:17] [このレビューのURL]