「Seal」さんのページ

総レビュー数: 207レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年12月17日

黄昏の世界で生きる人々と、カフェを経営する主人公ロボットのアルファとの交流を軸にした物語。
人間の強さ、弱さ、哀しさ、優しさが全て詰まった作品だった。
作中で時間はゆっくりと流れていくが、それと共に描写される移ろい行く四季折々の情景が美しかった。
読んでいる間、常に心を捉えていたのは主人公アルファの孤独感だ。
彼女の周りの人々は温かく優しいが、ロボットである彼女とは同じ時間を生きられないという哀しさがあった。
時折魅せるアルファの哀しげな表情が印象的だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-26 20:12:07] [修正:2008-06-26 20:12:07] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

中学、高校時代に夢中で読んでいたのを思い出す。
主人公はアメリカとの戦いを経て、世論を味方に付け国連を動かす。最終的にはアメリカを動かし世界が主人公の理想実現に向けて動き出す。
主人公の理想を実現していくのは主人公自身ではなくアメリカになるところが現実的で良いと思った。
だが、何事もちょっとうまく行き過ぎだろって部分もあるので純粋にエンターテイメントとして楽しむのがいいだろう。
かなりの良作なので今の高校生あたりが読んでも面白いと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-12 20:28:28] [修正:2008-06-12 20:28:28] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

絵はあまり上手とは言えないがそれを補って余りあるストーリーの面白さ、独創性、構成力で10巻をあっと言うまに読ませてくれた。
登場人物の心情描写も細やかだし、戦闘シーンも迫力がある。最初から最後まで非常に完成度の高い漫画だった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-06-02 20:27:55] [修正:2008-06-02 20:27:55] [このレビューのURL]

9点 銀と金

手に汗握る心理戦を描かせたらこの作者の右に出る者はいない。
自分はポーカー編、絵画編辺りが好きだ。
ギャンブルが題材となっているのでカイジ好きな人はすんなり入っていけるだろう。
結末があれではもったいない。いつか続編を書いてくれるのではないかと密かに期待してる。もちろん森田復活が条件だが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-01 13:56:57] [修正:2008-06-01 13:56:57] [このレビューのURL]

アニメ映画が有名だが、その原作である本作では映画とは比較にならないほど壮大で奥深いストーリーを楽しめる。
宮崎作品に貫かれている人間と自然との共生というテーマが最も色濃く反映されている。
主人公と対極にある存在として火の力で自然を操り支配しようとする者達が描かれているが自分は彼らを完全な「悪」と位置づけすることはできなかった。何故なら彼らは機械文明の恩恵に与っている現代の人間の姿そのものだから。
それゆえに主人公ナウシカの言葉は痛烈に心に響くだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-22 16:56:32] [修正:2008-05-22 16:56:32] [このレビューのURL]

宇宙飛行士を目指す宇宙学校の5人の生徒達の群像劇。
絵柄は「可愛い系」で好みが分かれそうだが心情描写が非常に丁寧で感情移入しやすいと思う。
主役級の5人はもちろん、その周りの登場人物の心情や過去もとても丁寧に描かれている。
自分は素直に感動できた。
絵柄の点で若干男友達には薦め難かったが、是非多くの人に読んでもらいたい作品だと思う。

宇宙や星が好きな人にはなおさらお薦めだ。
自分は星が好きなので9点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-07 19:50:01] [修正:2008-05-07 19:50:01] [このレビューのURL]

9点 AKIRA

圧倒的な画力と良く練られたストーリー。
間違いなく歴史に残る傑作であろう。
衛星兵器やレーザーガン、バイクなど、そのデザインといい
発想といい連載当時に考え付くことがすご過ぎる。
個人的には大佐のキャラが大好きだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-17 15:13:57] [修正:2007-12-17 15:13:57] [このレビューのURL]

死刑囚をあえて塀の外に出し人間との触れ合いをさせることで人間性を取り戻させようとする実験を描いている。
個人的には死刑容認派なので、いくら事情があったとはいえ人を殺した人間が本当は優しい心を持っていたというご都合主義的な展開のみが延々と続いている漫画なら最後まで読破することは無かっただろう。
しかし、この漫画には矯正の余地も無いような残虐な殺人者も登場するし、死刑制度の是非を声高に叫ぶような構成にもなっていない。
死刑制度についてどのような考えを持っていても、ある程度は楽しめる作りになっていると思う。よくできている。
死刑判決を受けたという極限状態にいる人間を通して、人はどう生きるべきか、どうあるべきかを浮き彫りにしようとする意図を感じた。

なによりも5巻という比較的短い巻数で物語が簡潔に美しくまとめられていることに好感を持てる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-05 10:32:27] [修正:2011-01-05 10:32:27] [このレビューのURL]

この漫画は「おひっこし」を初めて読んだ時以来久々にガツンと来ました。
沙村氏の最近の短編では少々控えめだったおふざけ感がこの漫画では存分に発揮されてます。
ある理由から経営していた会社がつぶれホームレスと化した主人公が、何でも「食べる」女の子ヒヨスと出会うことから物語は始まります。
そこに、友達をヒヨスにクリーチャー化されつつも主人公に兄の面影を重ね行動を共にすることになるメタ子等が加わり話はさらに加速していく。
少々マニアックなギャグが受けつけない人もいると思います。
でもこの一風変わったゲロ漫画を是非多くの人に味わって欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-24 19:53:46] [修正:2010-03-24 19:53:46] [このレビューのURL]

子供の頃、親に必死なって頼んで捨て犬を飼うようになったのに
熱心に世話してたのは最初だけで次第に親にまかせきりに・・。
それでもたまに遊んでやると一途な愛情を向けてくれた犬。
この漫画を読んでそんな苦い思い出がよみがえって来ました。

犬を飼った経験のある人なら感情移入しやすいと思います。
作品としてはありふれたものかもしれないが、僕にとっては印象的な作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-26 14:48:40] [修正:2009-12-26 14:48:40] [このレビューのURL]