「Suzz」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年02月05日

妙にWebでの評価が高く、ほんとかよ?と疑いながら読んでみたらほんとに面白かった。

作者の個性としてエロ・シモ方向に走りがちで人によっては鼻につきそうな気はするが、
基本的に救いのない話なので、そういうギャグが入らないと話が暗く重過ぎてしまうし、
作品のテーマ自体もエロ・シモ方向と無関係ではないので、
ある意味この方向しか無かったと思わなくもない。

荒れない作画、計算された構図・コマ割等全てにおいてハイレベルであり、
ストーリー、テーマ性の面でもよく作りこまれており作品自体の完成度はかなり高い。
最後の最後は伏線回収せずにあっさり終わって拍子抜けしてしまいそうになるが、
よくよく考えるとあの終わり方も深かったな、と今になって思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-18 23:11:40] [修正:2008-02-18 23:11:40] [このレビューのURL]

結構ヘヴィーなことやってるのに緩い空気も併せ持った良作。
この独特の雰囲気を好むかどうかで評価は分かれそう。
伏線の張り方が上手く、分かりやすい構成になっていて分かりやすいのもいい。

ただ1巻はとっつきにくいというか、不自然な説明台詞が多く昭和40年代の漫画を
読んでいるような気分にさせられたりと、若干読みにくかった気はする。
とはいえ2〜3巻まで読み進めればその辺の問題は完全に解消されているので
1巻で読むのをやめずに是非とも先まで読み進めてほしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-18 22:54:17] [修正:2008-02-18 22:54:17] [このレビューのURL]

画力のある人気漫画家にのみ許される、贅沢なページの使い方が魅力。
画力の高さとも相まって強烈なまでの迫力がある。
複雑な心理描写を文字を極力使わずにここまで表現できている漫画はなかなかないだろう。

マイナスポイントは贅沢にページを使いすぎて、かけたページの割りに話が進まない点。
あと、たまに背景を書き込みすぎて何やっているのか分かりにくくなっている点。
特に後者は文字が少ないだけに、更に読みづらくなってしまっている。残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-12 16:21:12] [修正:2008-02-12 16:21:12] [このレビューのURL]

まともな心の葛藤は勝負中の一瞬だけ。
後は基本的にどうでもいいことで葛藤し続ける将棋漫画。
大真面目に馬鹿なことを描いているせいで全く先が読めない。
こういうの好きだ。

ちょっと大ゴマに逃げがちでメリハリがない気もするんですが、
それ以上にページの使い方が大胆なので気にならないのも凄い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-11 09:51:46] [修正:2008-02-11 09:51:46] [このレビューのURL]

狂気さえ感じられるほどの静かな熱闘を描いた名作漫画。
大きなアクションを起こす訳でもないのに強烈に伝わってくるのは作者の表現力の賜物だろう。
ただこの漫画、他の題材に置き換えても成り立たないか?とも思う。
あくまで僕が将棋の戦術に詳しくないからであって、詳しい人が見てどう思うかは分からないが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-11 09:42:55] [修正:2008-02-11 09:42:55] [このレビューのURL]

典型的なまでに雰囲気で読ませる漫画。
この雰囲気を面白いと思えるか否かで評価はばっさりと分かれると思う。
細かい部分が若干気になることもあるが、
そんなことが些細だと思わせてくれるだけの個性がこの作品にはある。
頭から読む人は多少空気が合わなくても我慢してできるだけ先まで頑張って読んでみて欲しい。
きっと、多分、おそらく、読んで損は無かったと思えるはず。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-08 13:20:30] [修正:2008-02-08 13:20:30] [このレビューのURL]

8点 SUGAR

主人公はアクが強く、ぱっと見では本当にただの嫌な奴だったりする。

この作品では主人公が今何をどう考えているのかは直接書かかれない。
描写されるのは台詞、行動、表情などの客観的に得られる情報だけである。
それなのに、この主人公、徹底的なまでに繊細であったりする。
その繊細な心は表面には悪態や悪ふざけといった形でしか出てこない。
そんな天邪鬼で繊細な心を間接的情報だけで、こうも上手く表現できるのかと舌を巻いてしまう。

そして何といっても、ボクシングシーンがカッコいい。
かくいう僕もはじめはボクシングシーンがカッコ良かったからという理由だけで読み始め、
心情描写の巧妙さに気付いたのは後になってからだったりする。
この部分だけでも一度見て欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-06 03:01:25] [修正:2008-02-06 03:01:25] [このレビューのURL]

一応ギャグ漫画?なんだと思うし、実際マンガ喫茶で余裕で吹いたのですが、それよりも何よりも発想の斬新さに驚かされる。
技術とかコマ割りとかは二の次。十分上手いですけども。

個人的にタイムスリップって手法は古今東西を問わずよく使われる手法だと認識しているのですが、このマンガの中での用いられ方は最終的には現代に何気なく存在するものが「何故良いか」「いいものはいいんだ」という現代を賛美する方向に進められる点が非常に興味深い。

そしてなんでだろうね、温泉に行きたくなるんです、これが。
こんなライトな読み口の漫画なのに、人に影響を及ぼす。そんなパワーが魅力。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-17 01:38:51] [修正:2010-03-17 01:38:51] [このレビューのURL]

主人公(とその一家)を文字通りのマスコットキャラとして描き、現実感から切り離した上で、ドがつくほどの現実を見せ付ける手法が斬新。
文字をビジュアルとして見せたりと、一風変わった事を数多く取り入れているので普通のマンガという固定観念持ってると痛い目にあうかも。

「プンプンかわいい☆」だとか「プンプンかわいそう★」とかそんな感想が狙いなのではなく、あんな非現実的に見える物体に現実を突きつけて、ただ現実を受け入れるのか、ただ奇麗事・固定観念に走るのか、それとも別の結論を見出すのか。
読者がそこに現実にある存在としてイメージしていくのが狙いだと感じる。

そして、僕はその結論が気になってやまない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-17 01:25:56] [修正:2010-03-17 01:25:56] [このレビューのURL]

スーツについてのウンチク漫画でありながら、読者=素人の目線を忘れない漫画。
そして閑話の手抜き具合は芸術的。
世の中を舐めている。そう思わざるをえない。

だがそれがいい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-10 02:16:30] [修正:2008-11-10 02:16:30] [このレビューのURL]