「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

素っ裸で歩き回る登場人物たち、やたらと描き込まれた筋肉。
当時の少年マガジンの連載の中でもひときわ異色の存在だった。
ひたすら肉体美を讃え、古代ローマのような世界が舞台。だが、時代が漫画についていけなかった。
しかしながら無駄にムキムキな筋肉はトラウマ物だったようで、ボディ・ビルで身体を鍛えていた知人は
子供の頃にこの漫画を読み「こんな体つきになりたい」と影響を受けたらしい。
連載は不評で打ち切りだったらしいが、10年後の「北斗の拳」のヒットにより、再評価される。
昔は気持ち悪いなぁと思っていたが、今読んだら普通に読める漫画です。まぁ、素っ裸で首だけお洒落にスカーフ巻くのはやっぱり笑えますが。

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[投稿:2010-10-01 20:12:25] [修正:2010-10-01 20:12:25] [このレビューのURL]

I”sとセットで考えてしまうが、あい編のSF的設定が中途半端に物語の邪魔をしてしまっている。バトルやガラスの階段昇るシーンは必要だったのだろうか。
話は短いが恋編の"少し不思議"程度の方が登場人物の心情を描くには適していたと思う。こちらの方が感情移入しやすい。
だからこそ、I”sではSFを切り離したのであろうが。

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[投稿:2010-10-01 03:10:02] [修正:2010-10-01 03:10:02] [このレビューのURL]

理不尽な世界観はそれまでのホラーとは異質な物であり、それこそが伊藤潤二の持ち味なのだが、それ故にいかんせん楳図かずお、古賀新一などの巨匠らの確立された絵柄と比較してしまい、拙い印象を受けてしまう。
決して下手という訳ではないのだが。
映画やドラマも見たが、この作風は映像化には向いているのではないか。

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[投稿:2010-10-01 02:37:04] [修正:2010-10-01 02:37:04] [このレビューのURL]

時間ループネタだが、2巻かけてまでだらだら描く程の内容ではなかった。
登場人物に感情移入できないので関わるエピソードがどうでも良い話としか思えない。
既存の同テーマ作品と違って何か目新しい事はというと、フラクタル図形のミステリサークルの作成時に中心に立ってしまった事が、時間の因果律に作用したという設定くらい。

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[投稿:2010-10-01 01:16:04] [修正:2010-10-01 01:16:04] [このレビューのURL]

元祖「俺達の戦いはこれからだ」エンドのひとつ。
さすがに今の時代に、ベガの容姿、プリンセス・ルナの衣装などに違和感がありすぎる。
映画化の際に大友克洋のキャラクターデザインに差し替えたのは正解であろう。
石ノ森キャラには超能力者が出る作品も多いが、どうもこの漫画の主人公東丈はインフレ化が激しい印象を受ける。
思い起こすと、後に描かれたギルガメッシュなどはストーリーこそ違えど、超能力少年の成長譚としてはこの話の描き直しだったのではなかろうか?

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[投稿:2010-09-30 19:03:38] [修正:2010-09-30 19:03:38] [このレビューのURL]

原作の梶原一騎との確執のせいか、二部構成となっており、作画は第一部がつのだじろう、第二部は影丸譲也。
劇画調の影丸譲也の方が筋肉などの体つきは格闘漫画らしく、比較するとつのだ氏は少年漫画っぽさがあるのだが、反面第二部では地味になってしまった印象を受ける。エピソードの派手さもあり、つのだ氏の描く第一部の方が面白かった。

大山倍達の伝記という触れ込みだったが、実際にはかなりの部分がフィクションだったり、他の格闘家の逸話だったりするらしい。
しかしながら、ムエタイ、カポエラ、サファーデなど海外のさまざまな異種格闘技と対峙してみせたり、素手で熊や牛に挑戦する話は現実でのエピソードよりもむしろ、この漫画やアニメで心に刻みこんだ子供たちが多かったのではないだろうか。
格闘漫画の原点的な作品でもあると思う。

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[投稿:2010-09-30 18:49:20] [修正:2010-09-30 18:49:20] [このレビューのURL]

この時代からジャンプは読まなくなったけど、敵のインフレ化、必殺技の応酬と、後のジャンプ漫画の草分け的存在ではなかろうか。

序盤は一応はスポ根漫画しているんだけど、いろいろとツッコミ所も多い。
そもそもこの母親は一体何を考えて、富蔵と再婚したのだか。
仕事もせずに酒びたり、博打三昧、子供は虐待、そんな再婚相手を指して「あの人だって根は悪い人じゃないから・・・」
・・・どう考えても、この母ちゃんに人を見る目があるとは思えない(笑)。

ブーメランフックの出現で物語は超人バトルに。
ドイツJrのトンデモ力学と謎のコンピューター計算が導く確率。
もったいぶって登場した割に、一コマで瞬殺される情けない敵キャラ。
とても学生のボクシングとは思えない死闘に継ぐ死闘。
そして剣崎に続きプロを目指す竜児への菊の言葉、「プロの世界は厳しい。今までのような学生のお遊びじゃないんだ」・・・お遊びだったのか。
そして菊が伝授する最後のブロー。アッパーカット。
ひょっとして菊って最強じゃね?

かなりぶっとんでいて、ネタとしては楽しめます。

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[投稿:2010-09-28 20:36:19] [修正:2010-09-28 20:36:19] [このレビューのURL]

サバイバル・パニック物。ストーリー展開は後作の「エデンの檻」よりもメリハリついており、エンディングまで綺麗にまとまっている。真面目に読むならこちらの方が面白い。
その反面、リアリティがある分、大人の凶暴化に関する設定がとびすぎて不自然な印象は受ける。

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[投稿:2010-09-27 22:34:36] [修正:2010-09-27 22:34:36] [このレビューのURL]

ドストエフスキーやトルストイといえば中・高校生の頃に誰もが読む本であろうが、考えてみると、この当時のロシア文化や時代背景をそのまま自分達と同じ感覚で受け止めて良い物かという疑問は沸く。20年前に資本主義の象徴たるマクドナルドが進出した時も、客は各々に「自分達は平等だったんだ。」とインタビューに答えていた。この辺の思想的な感情は日本人には理解しがたい物がある。

そういった意味で舞台を日本に置き換え、翻案といった形を取ったのは面白い。
獣の刻印を持つ主人公の名前が裁弥勒というのもなかなか洒落ている。
しかしその為か、弥勒はただのひきこもりの中二病になってしまい、感情のままに主人公を殴りつけるエチカも原作のソニャに比べると随分と俗物な印象を受ける。
おまけにただの金貸しの婆さんが暴力団と繋がった少女売春グループのリーダーとなり、悪人度は500%増し。やばい、これではまるでデスノートではないか。

5?6巻位までそういった設定によって進む大筋がかなり微妙な気がした。原作を読むに越した事はないと思うが、それでも手塚治虫の「罪と罰」、大島弓子の「ラスコーリニコフ」あたりとまた違い、別の方向性から原作を語る事に健闘はしていると思う。

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[投稿:2010-09-27 18:14:55] [修正:2010-09-27 18:14:55] [このレビューのURL]

以前クイズ番組で「保証人」と「連帯保証人」の違いを街頭アンケートで答えさせていた。その番組では社会人でも結構区別ついていない人が多かったが、実際どうなんだろう?
世の中「知らなかった」では済まない問題も多く、そこにつけこむ輩もゴマンといる。自分が不幸になるだけならまだしも、両親や子供、親類まで不幸に巻き込む事になってしまう。

それにしても、絵がねぇ・・・実に残念。

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[投稿:2010-09-15 17:55:01] [修正:2010-09-27 10:24:10] [このレビューのURL]