「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

岡田和人の漫画も結構好きだが、これは漫画の出来云々より性癖によって人を選ぶ作品だと思う。
タイトルや序盤から読んでいてフェティッシュがテーマかと思ったが、段々SM・スカトロ要素が強くなっていき、そういう嗜好に耐性がないとひく。
漫画のテーマはもっと奥の絆の部分なんだろうけど、岡田和人の中では珍しくアンハッピーエンドな欝展開。

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[投稿:2010-09-25 01:51:29] [修正:2010-09-25 01:51:29] [このレビューのURL]

ルールを知らずとも展開についていける、知っていればリアリティもあると、囲碁に限らずテーブルゲーム、いやいや漫画としてお手本のような作品。

終了時期はちょっと微妙な気もする。
佐為が消えてリアル路線で行くならもう少し先の展開も欲しかったし、切ってしまうなら佐為消失の時点ですっきりまとめても良かった。

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[投稿:2010-09-25 01:21:58] [修正:2010-09-25 01:21:58] [このレビューのURL]

展開がほとんど「あしながおじさん」の部分もあるが、名作である。
ただこの作品の場合、内容よりも版権問題によって辿ってきた歴史があまりに悲しい。
どんなに内容が良くても、どんなに話題になろうとも、いや、ヒット作だったから故に、歴史から消された漫画。
できれば円満な解決が望まれる。

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[投稿:2010-09-24 23:38:06] [修正:2010-09-24 23:38:06] [このレビューのURL]

8点 BECK

漫画でロックバンドが出てくると、大概アイドル的な描かれ方している物ばかりだが、BECKの場合は妙にリアリティがある。
物販で頑張らないと交通費にすらなりませんしね。

単なるバンド成功談に終わらず、ルシール、SG、飼い犬のベックといったミステリ要素もあり、その謎は最終回に向けて徐々に解けていく。
メンバー全員が見た夢も変にオカルトにはならず、インスピレーションに繋がっている。
本筋はしっかりしていながら、知らなくても差し支えはないパロディやオマージュが散りばめられている。

う?ん、難クセつけるならDevils' wayかな。
レノンにしろフレディにしろ、死後にメンバーが音重ねて新曲出したけど、出来を考えると、口頭で数フレーズだけというのはちょっと無理があったかもしれない。

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[投稿:2010-09-24 19:14:52] [修正:2010-09-24 19:14:52] [このレビューのURL]

今の時代の漫画やアニメで「突然女の子が現れて同居する羽目になる」という話はほとんどお約束の展開であるし、現実的にも結婚していない男女が同棲しているのはそう珍しい事でもない。
もっと後ろめたかった時代、男女の同棲をテーマに2つの漫画が描かれた。ひとつは上村一夫の「同棲時代」でもうひとつがこの「赤色エレジー」である。

同棲時代がリアルな劇画であるのに対し、赤色エレジーは明確なストーリーもなく日常的な間のコラージュである。
外に出かけると、頭がなく首からインク撒き散らしながら歩いている友人だとか、自分の首を放り投げている大道芸人の呼び込みだとか、主人公の2人以外はファンキーなキャラクターしか出てこない。

林静一は74年からロッテのCM「小梅」シリーズのアートディレクションを担当し、どこか竹久夢二に似た物憂げな和服美人の顔はすっかりCMの顔になった。
以降はCM、絵本やイラストレーションの仕事が中心になる。

余談であるが同名のレコードをヒットさせたあがた森魚によって「僕は天使ぢゃないよ」というタイトルで映画化もされている。
大瀧詠一・鈴木慶一といった音楽の大御所も参加し、びんぼうダンスなどは何でこの時代にこんな斬新な事やってるんだろうと思える。一見の価値があります。

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[投稿:2010-09-24 00:51:56] [修正:2010-09-24 00:51:56] [このレビューのURL]

2006年公開の映画も散々な評価に終わったようだが、原作漫画はもともと妖怪ヒーロー物として、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」やアニメの「妖怪人間ベム」に匹敵する位のポテンシャルを持っていたのではないだろうか。
全体的にダークな雰囲気ではあるが、主人公の行動はユーモラスであったり、時として泣ける話もあったりする。
ただこれまであまりクローズアップされなかった背景として、例えば肉玉を見ない為に目を潰したりと、子どもが読むには残酷な描写があったりするのがネックだったのかもしれない。

「漂流教室」以降のSF作品、ギャグ漫画としての「まことちゃん」、「神の左手悪魔の右手」などのホラー作品などの知名度の陰に埋没してしまった逸品だと思う。

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[投稿:2010-09-23 22:33:38] [修正:2010-09-23 23:14:00] [このレビューのURL]

円谷プロ&梅図かずおの世界の奇妙な融合。
ウルトラマンの話ではあるけれど、どれもまるで梅図氏のホラー短編漫画のような錯覚を覚える。
バルタン星人などのお馴染みの怪獣も出てくるのだが、どこか妖怪や化け物のよう。

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[投稿:2010-09-15 18:58:09] [修正:2010-09-23 22:35:35] [このレビューのURL]

ゴシックロマンの名作ではあるが、自分的には萩尾望都は後の作品に好きな物がいくつもあるので作品の重要度は低目に感じられる。
一話一話が作品として完成していながら、他の時間軸とリンクしていく様は面白い。

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[投稿:2010-09-23 17:01:25] [修正:2010-09-23 17:01:25] [このレビューのURL]

マーヴェルコミックスの翻案で、主人公や舞台が日本に変更されている。
序盤はアメコミ同様、エレクトロやリザード、ミステリオなどとの戦い。
池上遼一の劇画タッチでのエレクトロはダサすぎる。

第7話から原作に平井和正がついて雰囲気が一掃する。
正直、スパイダーマンである必然性は殆どなく、実際にエピソードを後に平井和正が改変してウルフガイのエピソードとして流用している。

ゴーゴー喫茶や過激派団体だとか時代を感じさせる部分もあったり、スタン・リーが「これはスパイダーマンではない」と否定したりもしているが、個人的には巨大ロボットを操縦するTV版より面白いと思う。

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[投稿:2010-09-23 16:58:57] [修正:2010-09-23 16:58:57] [このレビューのURL]

6点 火の鳥

ライフワークとはいえ、共通のテーマが流れている訳でもない。
火の鳥が出てくる必要があったのか?と思える編も多い。
羽衣編などは初掲載時の台詞を全部書き直して、全く違う話になってしまっていたり、それに続く望郷編なども迷走してしまっている。
個々の編で読むと面白い話もあるのだが、組曲的な総合評価はできない。

ただ、手塚治虫の漫画家生活を語るに欠かせない漫画ではある。

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[投稿:2010-09-23 16:44:15] [修正:2010-09-23 16:44:15] [このレビューのURL]