「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

数々の幕末漫画・小説を読んできたにも関わらず、小栗上野介という人が何をしたのか全くと知らなかったが、本作品を読んで、正直恥ずかしくなりましたね。
こんな人物がいたなんて、あまりにも扱われなさすぎでしょう!
・・・と、急に小栗ファンになったりして・・・

竜馬や新撰組と、分かりやすく強いキャラばかりにスポットが当たり、数々の優秀な人物が、幕末の時代に埋もれてきたのは確か。
最近になってようやく、幕臣側にも見直されるべき優秀な人材がいたと取り上げられるようになったが、それにしてもまだまだ埋もれてる感がある。

小栗が最初から最後まで、しっかりと時代を見つめ、世界の中で日本の進むべき姿を考え続け、お役御免を繰り返しても、出来る事を淡々とこなす姿は、この時代にあって、何て冷静なのだろう。
身分も関係なく、経済を重視して、先を見る目は、立場こそ違うが竜馬と重なる自由なもの。

自分がいなくなっても、幕府が無くなっても、やった事は受け継がれると信じて、最後まで自分の運命を粛々と受け止める。

・・・泣けます。男です。

正直、薩摩薩摩ととらわれ過ぎていた西郷がもともと好かなかった私。
かなり悪役に描かれているので、西郷好きには耐えられないと思うが、個人的にはすごく納得。
立ち位置が変わるだけで、こんなにも歴史観が変わるんだなと感じました。

架空の人物は一人のみ。史実に基づき見事に著した作者の力量も素晴らしい。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-04-18 17:13:26] [修正:2011-04-18 17:13:26] [このレビューのURL]

敷居の高いクラシック、小難しそうな作家の顔ばかり見ていた大音楽家たち。それが生き生きと描かれ、「べとべんさん」などと馴れ馴れしく呼ばれ、ピアノやオケが演奏を始めると音が聞こえるようで、随分敷居が低くなりましたね。

ギャグの相性はあると思うし、お世辞にも上手とは言えない絵だけど、個性的なキャラが立ち、男女関係なく楽しめる作品だったと思う。
恋愛は絡んだけど恋愛漫画ではないし。

だからこそ多く書かれているように、最後まで丁寧に、千秋・のだめ双方の成長と成功、共演を描いてほしかったなあ。
付け足しのようなエンディングは悲しすぎる、ということでこの点数。
ああ、もったいない!!

後半は完全に映像化された方が勝ち・・・では、漫画の価値がね・・・。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-17 16:48:05] [修正:2011-04-17 16:48:05] [このレビューのURL]

小説家の一姫・高校生の二太郎・の姉弟は、愛犬みかんと共に同居している。一姫には恋人ができて、二太郎は電車でマリコに一目ぼれ。二人は付き合うようになるが、やがて二太郎の親友・太も巻き込んでの三角関係、さらに・・・。

高校生らしい片思いのオンパレード。
純粋に見えたマリコが、次第に自分の本当の気持ちに気づき、嫌だと思いながらも人を傷つけ、人を好きな気持ちに素直に行動する様は、怖いようだけど抑えきれない人間のサガを感じさせる。

決してゆるがない太が、本当に強くて、冷たいようだけど優しいなと感じました。

高校生位の多感な時に読みたい作品。
みかんの愛くるしい姿に癒されます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-17 16:20:24] [修正:2011-04-17 16:20:24] [このレビューのURL]

表題の「ブルー・ロージス」は、親や家族からの負の暗示で自分に自信を持てず、男性を愛したことがなかった女性が、初めて恋愛し成長していく話。

愛されることは、自分にも自信が持てることであり、自信が持てれば、自分に浴び去られる心無い言葉にも暗示にも、踊らされる事はない。
それが気づけただけでも、主人公の人生でこの恋愛は無駄ではなかったのですね。

「パエトーン」は、チェルノブイリ事故の後に描かれた作品。
現在、大震災後にこの作品が再度注目されて、色々なところで取り上げられているそうですが、原発の恐ろしさ、必要なものなのかを問いかけたものです。

イラスト的作者が飄々と原発の事を話して行くので、軽い雰囲気があるものの、やはり内容的には重い。神話とも絡め、人間の思い上がりの愚かさを鋭く切り込む。
賛否はともかくこの作品を何年も前に描いた作者が投げかけたものは大きい。

他にも読み応えのある作品が並ぶ。短編集といえども、この人の作品は読む前に気合が必要かも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 16:56:31] [修正:2011-04-16 16:56:31] [このレビューのURL]

9点 JIN -仁-

タイムスリップと聞いただけでは、そんな奇想天外な設定をうまくまとめられないだろうと思っていたが、実際読んでみると、そこはさすが村上もとか。

丁寧に、伏線も拾い、ありえないだろうというような歴史上の人物達ともうまいこと絡ませて、最後もきれいにまとめていて、感動、感心しました。

ドラマも見ましたが、第二部をうまくまとめるかで評価が分かれますね。
漫画とドラマではラストも違うとか。
設定として、婚約者の扱いがかなり違うので、どなたかも書かれていましたが、なぜあそこまで必死に医術の発達にかけたか、動機づけがより強くなっていたと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 16:23:43] [修正:2011-04-16 16:23:43] [このレビューのURL]

これがエレガンスイブで連載?、しかも原作が久住さん・・・と、??だらけ。

しかも、女の一人飯第一弾に鮭フレーク、さらに卵かけご飯って、ずっこけて(死語)しまいましたね。

とにかく妙なダジャレ連発の独り言がすごい。
若干そのテンションに疲れた感も残ったが、これがまあ、B級C級のものを旨そうに食べること! こんなものをそんな陶酔しきった顔で・・・笑えます。

「ヘルシー志向!?オーガニック?ダイエット?そんなもんなんぼのもんじゃあ!!」って、ウケましたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-15 23:01:19] [修正:2011-04-15 23:01:19] [このレビューのURL]

佳作揃いの短編集。

「黒鳥」は単なるバレエ漫画ではなく、むしろバランシンの女性観、身勝手な芸術家に翻弄される女達の苦悩など、人間の苦悩が鋭く描かれている。
最後に「黒鳥」を踊ったマリアの凛とした姿には、女として拍手を送りたい。

児童虐待という難しい問題を、丁寧に描いた「緘黙(しじま)の底」。
今こそこの作品は広く読まれていくべき作品だと思う。このような問題を描ける作者の力量はさすが。

4作どれもが、人の暗い部分に光を当てたもので、読み応えがあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-14 23:37:40] [修正:2011-04-14 23:37:40] [このレビューのURL]

こういう仕事があるのか、こんなこだわりを持った人がいるんだと、職人に感心してしまう。
そんな職人たちも、恋するんだなあ。
(そりゃそうなんですが)

その恋が何とも穏やかで、読後も静かで暖かな気持ちになるものが多い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-14 23:23:03] [修正:2011-04-14 23:23:03] [このレビューのURL]

この作者はたくさんの短編を描いていますが、決してハッピーエンドばかりではないんですよね。
ほわっとした雰囲気、付き合い始めたころの暖かい雰囲気の幸福感に包まれているかと思えば、そこにふっと辛い現実や別れが訪れることも。

「積極」では、辛い現実が主人公に訪れますが、何故か最後には明るい日差しが見えるような結末と感じました。

青林檎に込められた教授の想い。
ところどころにクスリと、かわいらしい笑いを取り入れながらも、最後にぐっと掴まれます。

残り二作は、どたばた、ちょっとコメディっぽく楽しめる作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-14 23:02:51] [修正:2011-04-14 23:02:51] [このレビューのURL]

やられた、という感じの短編集。
ぎゅっと掴むのがうまいですね。

「クーベルチュール」でも「ちはやふる」もですが、
この方は年配の方やちびちゃんを描くのがとても上手。
年配の方のセリフが響きますね。

なかなかこういう技量をもった人はいないので、
ただの少女マンガとはちょっと違う厚みを与えてくれるのではないでしょうか。

これを読んでから鳩サブレの袋を見ると笑ってしまいます。ふふふ。

この人はいろいろあったみたいですが、この作品で復活し、「ちはやふる」で晴れの舞台に上がりました。実力はあると思うので、頑張ってほしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-02 00:50:58] [修正:2011-04-14 22:48:06] [このレビューのURL]