「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

日本では珍しいアイスダンスを扱う。コーチは「愛のアランフェス」でアイスダンスに転向した筒美ペア。懐かしい。

天才スケーター・松木恵と、恵に引っ張られて成長していく樹里。この二人が日本人らしからぬ大人っぽいムードでダンスの世界を築いていく。
作者が「読者をほっぽらかしにして描いた」というような表現をしたほど、のめりこんで描いたように、絵も最高潮、とっても引き込まれた。恵と海堂が並んだ時のあの緊張感。怖いけど美しかったですね。

内容的には、スケートももちろんだけど、狭いどろどろの人間関係、愛憎劇。後半は憎しみの塊になって、どうしようも無くなった海堂が悪魔みたいになってしまい、暗い!
救いがないじゃないかと思ったけど、エンディングでは、海堂の、寂しくもやわらかくなった表情が一瞬見られてほっとした。

初めて樹里達が結ばれた日、ヨーロッパから樹里が怪我をして帰国した時・・・樹里の祖母の、人生のいい先輩として、親がわりとして、厳しくも愛情込めて樹里達を見守っている目が、暖かい。
槇村さんの作品では、こういう年配者の厳しくも優しいキャラが、作品を引き締めますね。

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[投稿:2011-04-17 23:20:06] [修正:2011-04-20 19:43:41] [このレビューのURL]

予想の域を出なかった、普通に悲しい佳作。
寂しい話ですね。

犬を飼ったことがある無しでかなり評価が分かれるかも。

全く違うお年寄りや子供との話で、二巻が現在出ているようですが、評判がよかったからシリーズ化されるんでしょうかね。

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[投稿:2011-04-19 22:37:19] [修正:2011-04-19 22:37:19] [このレビューのURL]

看護婦漫画の走り?
色々取材しただけあって結構リアルなように感じましたが、その辺は関係者でないのでよく分かりませんね。

裏の話、涙の話、笑える話、緩急あって楽しめます。
この作者の作品で一番面白かったです。

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[投稿:2011-04-19 20:43:48] [修正:2011-04-19 20:43:48] [このレビューのURL]

オーナーのキャラが強烈な事はしょうがない。
でもそれにも負けず、地味ながらそれぞれが個性を出していている。

レストランの事もわかり、とても面白いのだが、いかんせん話がまわりくどい。
これはこの作者の個性といえばそうなんですが。
この巻数で終わってちょうどいいかも。

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[投稿:2011-04-19 20:32:10] [修正:2011-04-19 20:32:10] [このレビューのURL]

大変詩的な作品です。

こんな貴族的で、詩的な空気をもった、切ない作品は無いでしょう。
時間も場所も少しずつずれている短編の連続なので、これが誰だったか、何のエピソードだったかすぐには繋がらず、何度も読んで理解していく感じ。
人によって合う・合わないがあるでしょう。
まあ、貴族やら寄宿舎やら自体が、かけ離れてる世界なんですが。

巻が進むにつれ、何のために生きているのか、というエドガーの切なさが際立ってきます。

これがもう何十年も前の作品とは。
いや、むしろ今となってはこんな作品は生まれないでしょう。

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[投稿:2011-04-19 20:18:01] [修正:2011-04-19 20:18:01] [このレビューのURL]

設定が独特。
よく人魚と原発と月と、こんな話を考えられたなあと感心します。
絵もきれいですし。

ラストはちと微妙ですが、この作者の他の長編に比べれば、後半の緊張感もあり、うまくまとまったように思います。

それにしてもアート、鈍すぎ。

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[投稿:2011-04-18 23:33:02] [修正:2011-04-18 23:33:02] [このレビューのURL]

かなり怖い。かなりグロい。
死んだ後に、ずっと遡って脳の記録を見られるなんて、考えただけでぞっとする。

最近は昔の事件をかなり引っ張ってきていて、話がくどくなってきた。
このあたりで〆ないと、またこの作者、ぐだぐだになってきそうです。
絵も乱れてきてるし。
うまく終わらせてくれることを願います。

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[投稿:2011-04-18 23:26:33] [修正:2011-04-18 23:26:33] [このレビューのURL]

やっぱり理系とか農業とか菌とか実験とか、そういうものが元々苦手だったからか、入り込めなかった。
切り口やテーマは面白いなと思いましたけどね。
ストーリーとしては・・・微妙でした。

あまり長く続いていてもなあという感じもします。

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[投稿:2011-04-18 23:15:59] [修正:2011-04-18 23:15:59] [このレビューのURL]

将来どうするのか決める時期にさしかかった美大生、哲生。
画廊に勤め、エッセイも書いている大人の女性、晶。

大人っぽい見える晶もどこか子供っぽい表情を見せ、哲生は必死で背伸びして、突っ張って、でもやっぱり子供っぽい。
お互いむさぼるように関係を持ちながらも、なぜか入り込めない微妙な距離がある。
そこにひっかかるのは、女の子の存在であり、年齢であり、仕事であり、男としての見栄であり・・・お互い素直になれないし、喧嘩もなかなかできないですね。

この作品に続く「水の色銀の月」が先に発表されているので、この二人がどうなるかの結論は出ていますが、どうやってそこに向かうのか、丁寧に描いてほしいと思います。

それにしてもやっぱり和服の女性。エロい。
男性の憧れ?・・・でもわからなくはないですね。

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[投稿:2011-04-18 23:04:41] [修正:2011-04-18 23:04:41] [このレビューのURL]

絵柄や女の子の表情、久留里のちょっと抜けた感じがちょっと萌え系なのかと思ったけど、そうではないのかな。

ひょんなことから同居するようになった高杉温巳と、年の離れた従妹・久留里の距離が、少しずつ近づいていく様子がほほえましい。

その間にあるのがお弁当。
日々、相手の事を考えて献立を考え、口にするものを丁寧に作り、家族が同じ献立を食べる。
同じ釜の飯、というが、家族の間にある食べ物って大事なんだと改めて感じさせる。そりゃあ体の大半が同じものでできるんですからね。
おかずの数だけ幸せの種が出来るでしょう。

温巳とその同僚たちの、地理学の話も新鮮で面白い。
学問の世界って厳しいんですね。

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[投稿:2011-04-18 20:19:17] [修正:2011-04-18 20:19:17] [このレビューのURL]