「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

7点 鉄道員

さすが浅田次郎 プラス ながやす巧。
泣かせないわけがない。

浅田氏自身も自分の漠然としたイメージをよくここまで漫画化したと驚いたようだが、「お伽話のような」北海道の風景や、哀しみを心におし込めた表情、上手いです。
ちょっと話は読めてしまいましたが。

「ラブ・レター」も泣かせます。
でも状況やこの世界にそれほど入り込めなかったかも。

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[投稿:2011-05-14 22:47:47] [修正:2011-05-14 23:33:00] [このレビューのURL]

4点 Lady Love

個人的には、槇村さとるのバレエ漫画との出会いの方が先だったので、どうしても二番煎じのように思えてしまいます。

挫折やバレエへの思い、恋愛、成功など、典型的な昭和の少女バレエ漫画。

当時は作家同士の交流やお手伝いがあったりしたらしく、作品の中でもお互いのキャラが出ていることもあるので、当然絵柄も似てしまうのもありますが・・・こちらはかなりデッサンも狂っていたのが気になった。

最近また続編が出ている模様。

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[投稿:2011-05-14 00:14:51] [修正:2011-05-14 00:14:51] [このレビューのURL]

6点 ES

それほど得意分野の話ではありませんが、好きな作者さんなので・・・男性誌に描かれた硬派な内容なので、絵柄もかなり骨太になっています。

記憶をすり替えてしまったり、乗り移ったり、設定は面白かったのですが、残虐なシーンも多く、気分が悪くなってくる人もいるかも。絵が綺麗なので救われますが。

でも、最終的には特殊な能力を持った人物の話は、こういう結末になっていくのかな。イザクは怖かったけど、それを作り出した人間が怖くなっていきます。

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[投稿:2011-05-13 23:59:55] [修正:2011-05-13 23:59:55] [このレビューのURL]

8点 MARS

劇的な恋愛漫画かと思って読み始めたら、とんでもない。
女好きでハチャメチャで、時々ぞっとするようなキレ方をする零、傷を負って心を閉ざしていたキラ、命を絶った聖、救われることのなかった牧生。そして零の父も、母も・・・

親や家族に愛されないことで傷を負った人物が多く、かなり精神的に闇の部分を抱えている描写があるので、ついていけない人もいるかも。でもそれは誰でも環境や出会う人によって、そうなり得るという怖さでもある。

メイン人物の多くが自分の心に潜む残酷さに飲み込まれそうになっていくのだが、零とキラは、何とかそこから苦しみ、もがいて逃げ出そうとする。
どす黒く渦巻く狂気の中で、達也や晴美たちの明るいキャラはすごく救いになっている。

惣領さんは本当に絵が上手。
バイクレースの絵なんてほとんど自分で描いたそうです。少女マンガっぽくない描写ですね。
男の子の零はとっても恰好良くてホレボレするような体なんですが、この方の描く女の子の絵ってなぜかセクシーに感じられない・・・不思議です。ちょっと骨格がごつくなるのかな。まあ、どうでもいいのですが。

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[投稿:2011-05-13 23:37:52] [修正:2011-05-13 23:37:52] [このレビューのURL]

5点 おせん

「和」「食」「スローフード」「手作り」など、好きな世界の話。
最初はなかなか粋な姉さんがすかっとやってくれる、と面白かったのですが、だんだんトーンダウンというか、若干鼻についてきた感じ。

和のしつらえなどはなかなか勉強になりますし、マネして作ってみたものもあります。

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[投稿:2011-05-12 19:36:56] [修正:2011-05-12 19:36:56] [このレビューのURL]

美味しい料理をメインに据えた、ほのぼのファミリー漫画。
この作者は子供を題材にすることが多く、特に逆境にめげない明るく素直な子がたくさん出てきますが、この作品の主人公も然り。

律君、イマドキのイケメン高校生なのに、ありえない程いい子すぎ。学校でも王子としてモテモテという設定だけど、本人は全く意に介さない。
家にこんなお兄ちゃんがいたら、どんな妹だってブラコンになるでしょう。
こんな子から電話がかかってきたら、どんなクラスメイトだって「キュン死に」でしょう。

一巻が出たばかりの今は、まだ律の将来の夢が語られてはいませんが、多分こういう風に進むのかなという方向が見えます。
子供も安心して読める、ほんわかした作品。

料理自体は普通のもので、目新しくはありませんが、味とか食材とかではなく、家族で食卓を囲むことこそ幸せという感じ。あ、お母さんはちょっと切羽つまっている状況ですが。

最後にレシピもついています。

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[投稿:2011-05-11 23:04:45] [修正:2011-05-11 23:04:45] [このレビューのURL]

不思議な縁で一緒に暮らすことになった3人姉妹プラス異母妹。
それぞれの個性が楽しく、喧嘩もしながらもなんだかんだと、仲良く暮らしている光景がほほえましい。

ただのほのぼのという訳ではなく、すずのチームメイトの怪我や挫折、失恋、前の家族への複雑な思いなど、苦い思いも織り込まれいている。小さいころから色々な思いを心に刻んできた、すずの大人っぽい考え方や冷静な分析が、時折ちくんと胸に刺さり、ようやく表面に出てきた中学生らしい無邪気さがアンバランスだけど、嬉しく感じる。

「嫌い」は「好き」より早く伝わるのかも・・とか、
(好きだった子に)これからも会うたびに心がざわつくのだろうとか、
多感な頃に、一つ一つ気づいていくんですよね。
そういう思いが丁寧に、でも程よい笑いも織り交ぜられて綴られている作品。

鎌倉や江の島など、お馴染みの土地の風景があちこちに描かれ、
それが物語とマッチしているのがくすぐったいようであり、嬉しくもある。

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[投稿:2011-05-11 22:53:11] [修正:2011-05-11 22:53:11] [このレビューのURL]

小さい時に読んだら怖かった。
今になって読むと、また改めて怖さが。

まあ、この日本で大地震があっても、こんなにも人に会わない事はないだろうとは思います。でもサトルが会った人達の事を思うと、出会わなかった方がいいんじゃないかと思う、人間の怖さ。
ネズミも怖いですけどね・・・

色々学べるところもあった漫画だと思います。
沢山サバイバル的知識を身につけておかないとね。

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[投稿:2011-05-09 22:59:15] [修正:2011-05-09 22:59:15] [このレビューのURL]

この作者の作品は、どうしても時代が感じられてしまう。
特に会社の話になると、OLさんの意識やファッション、行動などが「ああ、バブルだな」とか「バブル崩壊後ね」とはっきりしてしまうので、改めて読むと悲しいくらいにそれが浮き彫りになってしまう。

話としては前半は面白い。
綺麗さん(名前がすごすぎ)と音無君の、30過ぎてからの恋愛の進み方や迷い方は良かった。若い時と違って素直に飛び込めなかったり、逆に経験を踏まえて余裕をもっていられたり。
編集の仕事も大変だなあとか、細部までよく書かれています。

関わる人たちのそれぞれのサイドストーリーがオムニバス的に展開されて、面白かったんです。子供ができるまでは。

子供ができた後も、まあ現実的なことがいろいろ起こって、それはそれでいいんですが、なんだか尻つぼみ。
そして最後は主人公ではない人の話でいきなりおしまい。

ええええええ。それはないんじゃないの?まだ続くの??って感じでした。
いくらオムニバスでも、まとめようがあるのでは。
ということで、本当は7点つけたかったけど1点マイナス。

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[投稿:2011-05-09 22:44:14] [修正:2011-05-09 22:44:14] [このレビューのURL]

6点 BELIEVE

ルカの芸能漫画であり、依子の成長物語。
ルカという未知の女性は、魅力的ではあるけど、何となく流されて闇の世界まで行ってしまい、あまり思い入れることができないのが正直なところ。

本当にあんなやばい仕事があるのかなあ。

まあ、ルカは最後の最後に自分を信じてくれた人を得て、家族の愛も得て、ようやく自分の芯をしっかり掴んだようで良かったです。

一方、アヤシイ芸能界には染まりきれない依子。
仕事一筋のキャリアは分かるし、彼女あっての事務所なんですが、平井さんにあれだけ思いを寄せられて、自分も頼りにしているんだから、恋愛しちゃえばいいのに・・・と、ちょっと物足りない。ああ、でも仕事も恋もうまくいったら、それはそれで話としては面白くなくなるのか。

最後に依子さんが立ち上げるであろう事務所で、ルカにどんな仕事を持っていくのか、見たかったですね。

脇役が魅力的。エイコちゃんは一見男前キャラだけど、すごく怖がりで純な女の子。ジャッキーさんは修羅場を潜り抜けたおばちゃんだし、平井さんはいい年して本命には今一つ踏み込みきれない。

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[投稿:2011-05-09 18:24:26] [修正:2011-05-09 22:35:43] [このレビューのURL]