「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

書道がテーマの漫画なんて正直驚きました。
昔、書道をやっていたころと比べて、もっと自由で、もっと好きな言葉や歌詞を書いている。面白いんだあ?もっと楽しめたんだなあ、また書いてみたいなあと思わせる作品。

いかんせん主人公が地味だけど、書道っていうとむしろ普通かも?

まあ、素人がどんどん上達するのは漫画的ではあるけど、白と黒の世界を、かなり楽しいものにしてくれたと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-26 11:49:18] [修正:2011-05-26 11:49:18] [このレビューのURL]

石をテーマに、これだけの物語や面白い石の特徴を描くのも面白いと思います。
普通の短編よりも短く、あっという間に一つの話が終わり、主人公の硝子の小ざっぱりとした性格も相まって、さくさくと読めてしまう。中には案外ブラックな話もあったりも。

諸星氏が書き下ろしメッセージをつけているのも納得。なかなか面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-26 11:33:16] [修正:2011-05-26 11:33:16] [このレビューのURL]

頑張って「士道」を読んだので、こちらも・・・と思ったけど、
読まなくても良かったなあと思いました。

ただ「会津」魂を描きたかっただけにしても
設定も、話の筋もピンときませんでしたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-26 11:25:58] [修正:2011-05-26 11:25:58] [このレビューのURL]

原爆が残したものの大きさや、哀しみの連鎖が、淡々とつづられるからこそ、どんどんやるせない思いや戦争の愚かさが浮き出てきます。
人間は何をしたいのでしょうね。

普通に、ただ普通に暮らしていたはずなのに、生きて幸せをつかむことがいけない事、と思わせてしまう。
被害者なのに、まるで自分が加害者であるかのように、死ななかった事や誰も助けられなかったことを、自分でずっと責めていかなかればならないというのは、一体何なんでしょう。

原爆を使うと決めた人は、あくまでも戦争を終結するための最終手段で、その為の多少の犠牲はつきものと言い、投下後の惨状は知ってはいたかもしれない。でも亡くなった人だけでなく、生き残った人の心さえも、こんなに何十年も蝕むことは、これからも知ろうとはしないでしょう。

それにしても、原爆症に苦しむ人の話も知っているはずなのに、こんなに急激に発症して、あっという間に死んでしまうなんて。
被爆した人たちが常に怯え、発症するとなすすべもなく受け入れ、死を迎える。正に人生や世界がすべて狂わされてしまったとしか言えません。

まだ自分もだけど、日本人が知らなければいけないことがあると思いました。好き嫌いはあっても、読むべき作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-24 18:49:50] [修正:2011-05-24 18:49:50] [このレビューのURL]

ゲイは出てきますが、メインではなく、読みやすい。

ケーキの説明は、興味のない人は何度も読まないとわからない人もいるかもしれないが、ケーキの好きな人には、分かるととっても美味しそう!! 
食へのこだわりが強い作者ならではの長いセリフ。
旨いケーキを食べたときにじたばたする女性なんかの気持ちは、よくわかる!

でもこの話はそんな美味しそうな描写だけではない。

それぞれ何かを背負ってきた登場人物たちが、乗り越えていき、
特に主人公の橘があるトラウマと立ち向かい、折り合いをつけていくラストはよくまとめたなという感がある。

シリアスなセリフと、コミカルな部分が絶妙に混じりあっている。

また、ドラマも放送されたが、そちらには人物たちの過去とかの話はなく、別物と考えた方がいいでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-03 18:09:12] [修正:2011-05-19 20:13:57] [このレビューのURL]

学校の古典のために、ざっと流れや人間関係を頭に入れるために、よく読みました。
確かに人物が多いし、髪型は前髪位でしか区別できないし、書き分けは苦労したと思いますが、頑張ったと思います。各女性の性格を、まゆ毛や目でよくここまで表現したのでは。
(少女マンガに慣れていないと難しいかもしれません)

歌の意味ややりとり、当時の宮廷のしきたりなどは、こういう事だったのか!と、分かりやすく描かれていましたね。

成功を収めても、あれだけの女性との遍歴があっても、一番欲しい人は手に入れられない、そんな源氏に対して、作者の慈愛に満ちた目線で描いています。

後半に向かうにつれて、かなり暗く悲しみに満ちていきますし、原作でも付け足しのような宇治編も、全体的に憂いに包まれて消えていく、という印象を残して終わります。何度読んでも、宇治編はいいや、って正直思っちゃいますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-06 23:32:39] [修正:2011-05-19 20:13:22] [このレビューのURL]

小さな町で祖母の洋品店を継いだ市江。
職人気質である市江は、その人に合った服をイメージし、長く着られるような仕立てをして、何度もお直しをして一生着て貰う。

一方、百貨店に勤める藤井は、市江の服に惚れ込み、何とか量産してブランド化したいと持ちかけるが、軽くあしらわれている。しかし、何度となく市江の服に触れ、お客様の表情を見て、次第に彼女がどんな思いを込めて作っているかを理解していく。

全体的にレトロ感たっぷりのヘタウマ?な絵で、最初は退屈かと思いましたが、じわじわと、少ないセリフ、表情がないような表情に込められた思い、余白の味に引き込まれて行きます。
大きな出来事があるわけではなく、静かな日々の連続なので退屈と感じる人は全くダメで、好き嫌いが分かれる作品でしょう。
うんちくは全くありません。ただ、ぽろっ、ぽろっと、どんな思いで服を作ったかが見え隠れするだけです。

まだ一冊しか読んでいませんが、少しずつ市江の服や市江の事を理解し、市江もまた自分の事を理解しつつある藤井の事を気にかけるようになってきて、今後物語がどう動いていくのか、楽しみです。

安売りの服ばかり買っては処分するのではなく、たまにはきちんとした服を身につけたくなりますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-13 16:12:59] [修正:2011-05-19 20:12:32] [このレビューのURL]

昭和の、景気の良かったころの明るく楽しい話。

そもそも、田舎から出てきたハナちゃんが、浦安の事を東京と思い込んでいたり、原宿や六本木に憧れて、アイス屋さんに行列するというところから時代を感じる。

しかも、同居することになったオカマのような日本語を操るアメリカ人、ジロさんは、実はミュージックビデオの制作者・・・って、PV全盛時代ですね。ケーブルテレビも、この頃出てきたのかな。やっぱり80年代って面白い時代だったんですね。

ハナちゃんのキャラで、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさなんですが、後半はきゅんときます。華やかな世界の先端を歩いていたジロさんが、素朴でかわいいハナちゃんをちゃんと見てくれるか、みんなが浦安の街の人たちと見守った感じ。

ドタバタしているけど、槇村ファンの中でも人気が高いのもうなずける作品です。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-18 23:30:42] [修正:2011-05-18 23:30:42] [このレビューのURL]

食材があれば、どんなものでも作ってくれちゃう食堂なんて、あったらいいですね。
さぞかしいろいろ美味しいものを頼むかと思えば、赤いウィンナやら二日目のカレーやらお茶漬けやら、貧乏くさいものが多いのがまたいい。

また、この漫画の魅力は、食べ物が美味しそうというのとはまた別に、訪れる人の、バラエティに富んだキャラでしょう。

なかなか楽しい人生を歩んでいる、ひとクセもふたクセもあるような人たちが、ここに来た時だけは、過去や凍った心が解放されるような、そんな温かみを感じます。

店主があっさりとしているのがまた良いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-16 17:38:04] [修正:2011-05-16 17:38:04] [このレビューのURL]

イケメン・ショコラティエ店員絡みの恋愛ものではない。

常連さんの長年の片思い、元駄菓子屋のおばちゃん、野球チームの少年などの、ちょっときゅんとするショートストーリーに、うまい具合にイケメンたちがちょこっと絡む。

イケメンだからといってツンとしてるだけでなく、結構人情派で、いい味出してます。この作者はツボを心得てますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-02 00:42:59] [修正:2011-05-16 17:30:34] [このレビューのURL]