「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

8点 ブッダ

まず驚いたのが、タッタ、バンダカ、ナラダッタ、デーパ、アッサジなど
作中の大半のキャラクターが、手塚治虫の創作だということ。
そして創作のキャラクターを含め、様々な人物の視点から物語を紡いでいくことで
手塚治虫は、ブッダの物語を壮大でドラマティックな群像劇に仕立てあげてしまった。

悟りを開くまでのブッダの苦悩を描いてるだけなら、ここまで面白くはなかっただろう。
脇を彩るキャラクターの激情、嫉妬、憎悪、羨望、愛憎のドラマがあればこそだと思う。
だからこそ、ブッダの苦悩の日々も映えるし、何より多彩な登場人物が交錯し、巡り合い
次第にブッダの教えに惹かれていく様子にワクワクさせられてしまう。

宗教を題材にしメッセージ性も強いのに
少年漫画的な面白さを失うことなく、維持出来てるんだから、
やっぱり手塚治虫は凄い、と改めて感じさせられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-18 23:37:37] [修正:2012-06-19 10:45:58] [このレビューのURL]

大嫌いな漫画、まず主人公のモジャ男がどうしようもなく嫌い
情緒不安定で超自己中、事あるごとにすぐ泣きだし、全て悟りましたみたいな顔して
勝手に打ちひしがれてる様が溜まらなくイライラする。
そして碌に鉄男の悩みすら聞かなかったくせに、鉄男の進路変更を聞いていきなり殴る有り様、
「オレを巻き込んどいて」と言いながら自己中全開で殴りまくるモジャ男さんにドン引きさせられた。
終いには、鉄男の彼女と分かっていながら久美子をデートに誘い
挙句、何の自制も無いまま抱こうとする始末、とんだ発情野郎だ。

まあ、モジャ男は別格としても、その他のキャラも8割方嫌い。
特に主人公2人とその身内、「不器用」と言えばまだ聞こえはいいけど
要するに「メンヘラ」集団、まともな奴は一人としていない。
何しろ、鉄男親子と彼女の久美子で作中にリスカが3人もいるんだから、
読んでて頭も痛くなってくるというもの。

というか、全員が全員、他人を振り回しすぎでしょ
親父2人は、まず息子ともう少し話し合えば?
漫画ばっか描いて、碌に息子と会話もしてなかっただろうに
モジャ父がモジャ男のために漫画描いてたとか言われてもね…
美談にするには無理ありすぎるわ
モジャ男は例のごとく何か感動して泣いてたけど。

鉄男の親父の行動原理も何が何だか…、お前は息子をどうしたいのかと
妻の葬式に来て「ネームは?」じゃねえよ、そりゃ鉄男の精神もおかしくなるわ
久美子も鉄男に依存してたくせに、鉄男が一番弱ってる時期に、他の男のとこに行くとか言い出すし…
こいつら、どういう精神してんの?鬼畜かっ
かなり鉄男目線になったけど、このキャラも親父同様何考えてるかよく分からないので好きじゃない。

こんなに読んでてストレス溜まる漫画は初めてだったので驚いた。
世間での評価の高さが嘘みたいな内容。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-24 13:57:20] [修正:2012-06-06 17:18:35] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-24 17:50:37] [修正:2012-06-05 15:03:30] [このレビューのURL]