「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

今まで読んだ漫画の中で一番ハラハラドキドキさせられたのが、この漫画。
物語の大筋は主人公がヒロインを救いに行くというラブストーリーだが、
そこに至るまでの道中には、様々な出会いとエピソードがあり
狂気の社会に翻弄される美醜交えた人間模様の数々が描かれている。

おぞましい世界で展開する物語は、常にどう転がっていくか予想のつかない怖さがあり、
反吐が出そうなほど救いの無い結末で終わるエピソードもあれば、
胸を撫で下ろし心底ホッとするハッピーエンドな話もありと、
初めて読んだ時は、ひどく感情を揺さぶれた。

下ネタの頻度や強烈さで確実に人を選ぶ作品だが、
それでも一度は読んでみてほしい快作となっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-10-24 15:12:52] [修正:2020-01-20 06:47:34] [このレビューのURL]

序盤から冒険SFものとして充分なクオリティを保っていたが、
4巻、5巻の種明かしでさらに完成度を高めた作品。
連続性のある表紙カバーの構成も素晴らしく、手元に残しておきたい一作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-11-17 23:09:46] [修正:2019-11-17 23:09:46] [このレビューのURL]

9点 自殺島

過去を背負い絶望していた自殺未遂者達が、
もがきながらも前を向き生きようとする姿に
自分なりに感じ入る部分があったのだろうか…
読んでいる最中、不覚にも涙腺が緩んでしまう場面が何度かあった。

思えば、途中からこの漫画をフィクションではなく
ドキュメントを見るような気持ちで読んでいたような気がする。
自殺未遂者を島流しにするこの世界は、現実とはかけ離れてはいるが、
そこにいる登場人物達は、紛れも無く生きているように感じられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-06 20:51:20] [修正:2018-03-07 16:38:43] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-18 21:49:23] [修正:2014-07-22 11:07:44] [このレビューのURL]

9点 タッチ

あだち充の描く主人公と言えば、達観しすぎてて覇気に欠けるけど
いざスイッチが入ると一転して真価を発揮する飄々としたところが魅力だ。
そしてタッチの場合、このスイッチが入るきっかけとなった出来事が
他の作品より劇的であり、達也が奮起するための原動力としてこれ以上無い説得力を与えている。

ヒロインの南ちゃんも達也の頑張りを支えていく必要不可欠なキャラクターだが
それ以上に、和也の存在がこの漫画を特別なものにしてくれたと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-18 00:18:16] [修正:2014-07-22 11:03:06] [このレビューのURL]

9点 度胸星

[ネタバレあり]

宇宙飛行士になるための過酷な試験と、曲者揃いの候補生、
そして不撓不屈の精神でいくつもの難局を切り開いていく主人公、
いやあ、もう文句なしに面白いです。

物語の佳境でバッサリ終わってしまうラストも、個人的には全然有り。
友を助けるため、そして夢を叶えるため、
危険を顧みず全てを投げうって火星を目指すラストは高揚感があって
一人の人間の生き様を垣間見た心地になりました。
でも、記者会見の場で「死ぬ度胸は無い」と言いきっちゃう度胸(主人公の名前)なら
何だかんだで生きて帰って来るんだろうなあw
続きがあれば勿論読んでみたいけど、これはこれで良いラストなんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-27 20:08:55] [修正:2013-01-24 13:12:33] [このレビューのURL]

コロコロと変わるよつばの多彩な表情、
細部に至るまで丁寧に描写された背景、
絵を眺めているだけで、こんなに楽しくなる漫画も他に無いかも。

内容の方も、日常漫画として非常に洗練されており
何気ない日常を面白おかしく描いてしまうセンスや
緩やかに経過していく一日一日の継続性が心地良く
読み続けていくうちに、よつばの毎日に浸っているような気分にさせてくれます。

絵、構成力、リアリティ、全てが高いレベルでまとまった
日常漫画のお手本、または決定版と言える作品ではないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-26 16:34:11] [修正:2012-07-27 00:22:13] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

主人公の桜木同様
試合を重ねるたびに漫画自体もみるみる上達していった。
平面的で動きの乏しさがあった試合描写も
段々と多角的なアングルと躍動感が加わっていき
役者の揃った中盤以降はストーリーの盛り上がりと相まって
目が離せない面白さがある。

その中でも25巻から始まる山王戦は圧巻で
ページを開いたが最後、試合の面白さに夢中になり
毎回決着まで止まらず読みふけってしまう。
試合終了間際の攻防も凄まじく
セリフも擬音も一切排除して
絵だけで魅せるスピード感と迫力は、まさに脱帽の一言。
一つの試合に長い巻数を割いているけど
山王戦は、それに見合うだけの爽快感と充足感があります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 18:08:54] [修正:2012-07-24 15:58:34] [このレビューのURL]

9点 レベルE

作中で王子が、「最悪のケースの斜め上をいく」と称されてるけど
この漫画自体がまさにそんな感じw
その言葉の示すように、どの話も捻りの利いた展開で
予想の出来ない「斜め上」な結末を見せてくれる。

物語の形式上、キャラクターの入れ替わりが激しい作品だけど
短い話の中でも、すぐにキャラの個性を引き立たせる作者の技量は流石。
王子は元より、護衛隊の3人、小学生5人組、野球部員など
登場回数の多寡に関わらず、全員がキャラ立ちしていてすぐ話に入り込める。

ただ一つ残念なのは全3巻という短さ
いくらでも話を継ぎ足せる漫画だけに、この短さで終わったのが残念で仕方ない。
もう少し、このデタラメな王子の動向と、不可思議な世界の行く末を覗いていたかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-08 21:34:49] [修正:2012-02-08 21:34:49] [このレビューのURL]

試合に臨む前に対策を練り、ひたすら練習を繰り返す
そんな地味になりがちな工程も
この漫画では、ギャグなども交えテンポよく話が進むので
飽きずに読み続けられます。

そしてひとたび試合が始まれば苦戦に次ぐ苦戦の連続。
練習に励む主人公たちの姿を知っているだけに、
強敵を相手に奮闘し、勝利した時の感動はひとしおです。

宮田戦が破断となり、近年はamazonレビューなどでも著しく評判の悪い本作ですが
アジアチャンプ達との試合や、国内防衛戦も自分にはまだまだ充分面白いと言える出来でした。

ただそんな自分も、板垣君だけはどんどん嫌いになってきてます…。
木村と青木に対する態度や、胸に秘めている一歩を超えようとする野心など
この若干腹黒なキャラクター性がどうにも苦手。
何度も再読した漫画だし、少し前なら10点を付けていたと思いますが
板垣君の話に割く話数が増えて来たことが、自分にとって減点材料になってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 22:22:07] [修正:2012-01-24 16:28:28] [このレビューのURL]

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