「punpee」さんのページ
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ネット上の漫画お薦めサイトやランキングが本当に当てにならない中、このサイトは比較的信憑性が高く、参考にさせてもらってます。
なので私もレビュワーとなり、迷ってる人、新たに発掘したい方の背中を押したいと思います。
ただ、自覚していますが、結構偏ってるので、あくまでも1意見として参考にして下さい。笑
評価基準は、ストーリー、演出力、構成力、感動、キャラクター、セリフ、心理描写、読み応え、オリジナリティ、普遍性、愛着の11項目の点数の総計で割り出しています。

7点 ONE PIECE
この作者は、自分なりに「少年漫画とはこういうもの」という定義・信念を持っていて、それをブラさずに貫こうとする姿勢は好きです。
絵の描き込み量やカラーの美しさ、細かい遊び心や読者との交流も含め、全然手は抜かないですよね。
ストーリーを作る力も非常に高いものがあると思うのですが、
ロビンの過去エピソード以降は明らかなパワーダウンを感じます。
また、この作品のバトル描写はとんでもなくつまらなく、正直苦痛です。
大きな敵をルフィが最後にやっつけるパターンは、冗長な展開で溜めに溜めたストレスがあるので、多少のカタルシスは感じられるのですが…
バトルに一番大切な「緊張感」が欠如しています。
それでも壮大なストーリー、多く眠る秘密、張り巡らされた複線の行方を考えると、終結に向けての期待はしています。
終わりまで付きまとうであろうバトルシーンの苦痛も覚悟の上です。
なんだかんだ大物キャラは雰囲気や魅力もありますしね。
何より80巻近く所有しているので、こち亀やはじめの一歩の様に、よく考えると惰性だという事に気付き、手放す結果にならない事を祈りつつ。笑
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2016-02-06 15:43:00] [修正:2016-02-06 15:43:00] [このレビューのURL]
6点 めぞん一刻
ラブコメの金字塔と言われる所以は分かります。
登場人物は基本的に好感が持てるし、
ヒロインが未亡人という設定が良い障害のアクセントになっていると思います。
点数がそこまで高くないのは、
一話、一冊レベルでテーマや価値観が詰まった作品が世に多くある中、
行ったり来たりを半ば予定調和で引き伸ばすこのジャンルそのものの個人的な評価の限界です。
必要過程と捉えるか無駄と捉えるかの問題でしょうが、さすがにこの内容で15巻までいくと、美味しいんですけど水で薄めすぎたカルピスといった印象。
世のほぼ全てのラブコメに言えてしまう事ですが。笑
なので作品としての評価はこの点数ですが、
ラブコメとしてはクラシック扱いで文句の無い良作。
途中まで、「この作品、そんなに評価される程の作品か?」と思わせながらも、読み終わった後には見事に爽やかな余韻を残してくれます。
ただ、一ノ瀬のおばはんは、人としてギリギリアウトかな。。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 20:11:47] [修正:2017-07-31 20:11:47] [このレビューのURL]
6点 敷居の住人
読み味としては「ライ麦畑で捕まえて」に近かったです。
まさに中身が無く、ウダウダしてるだけなのに、やけに惹き込まれるモラトリアム物。
キャラクターや物語の躍動を感じるまでの1?2巻は苦痛でしたが、それからは巻を追う毎に楽しめました。
主人公がモテモテジャニーズ顔の主人公なのに嫌悪感を抱かなかったのは、その生き方の不器用さですね。
思春期ならではの心のブレやストレスを描いた良作だと思います。
こちらの作品も、十分「放浪息子」しています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 20:01:59] [修正:2017-07-31 20:01:59] [このレビューのURL]
6点 僕だけがいない街
メディア化等、話題になってから手にした作品。
タイムリープものの作品は、藤子F先生を筆頭に散々扱われているテーマなので、斬新さは無かったです。
個人的にはサスペンスやSFというテーマよりも、何よりも「母親の愛」を感じ、そこに胸を打たれた作品です。
ストーリーも真新しさは特に無い、よくあるサスペンス。
しかしとにかく丁寧な作品。
不足も蛇足も無く、綺麗に完結させたという点で、作品に対する誠意や真面目さを感じ、好感を持てました。
9巻の他の人物からの視点で描いた番外シリーズもクオリティ高めです。
小学生の癖に賢過ぎるという所と、
心に思ってる事を口に出してしまって「声に出てた」というセルフ突っ込みが多過ぎるという点が気になりましたが。笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 19:56:50] [修正:2017-07-31 19:56:50] [このレビューのURL]
6点 ドラゴンヘッド
世界終末サバイバルもの。
パイオニア的作品が「サバイバル」なのは間違いないし、敬意は払いますが、それを遥かに上回るスケール、リアリティで魅せてくれた作品です。
特筆すべきは、終始絶望感、緊迫感、閉塞感を纏った描写力や世界観で、極限の心理状態を描ききっている。
常に切羽詰まっている人々の目が良いです。
特に1、2巻の、事故が起きた列車内での掴みは素晴らしかったと思う。
読み手に「何が起こったか分からない」という臨場感を見事に与えてくれた。
列車から脱出してからは不謹慎ながら「思ったよりやばい事になってんなー」と、ワクワクした記憶があります。
特にクライマックスの、まさに今、東京が壊滅していく迫力は凄まじかったです。
映像を見ている様にかっこよかった。
連載時「どんだけ休載すんねん!」と思ったが、納得の描写力。
結局テーマはロボトミーだったのでしょうか。。。
どんな現実でも逃げずに立ち向かう、
人は想像出来るという、
という、捉え方によったら陳腐なテーマかもしれません。
でも、あれだけ崩壊した世界で、これ以外の終わり方は無い様に思いますけどね。
ただ、やはりどんな状況になろうと、日本人の性質上、暴徒にはならないと思う。
というのは私の持論。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-02-27 17:55:16] [修正:2017-02-27 17:55:16] [このレビューのURL]
6点 キャプテン翼
最初に言っておきますが、私はこの作者が好きではありません。
色んなスポーツ題材に手を出しながら、どのスポーツに対しても敬意や愛情を感じない点と、結局キャプ翼に依存し、画力やデッサン力の進化が止まっている点で、向上心をあまり感じられないからです。
しかしこの作品に関しては、サッカー漫画のパイオニア的作品であり、
少年達の心をくすぐる吸引力のある作品だと認めざるを得ません。
私の友人からも、
「家にあったキャプ翼1?3巻を読んだ小学生の息子が、一気に全巻をせがんできた」と聞いたくらいの影響力があるのでしょう。
かく言う私もこの漫画で育ち、
(少年目線から見て)魅力的なキャラや必殺技に心を躍らせ、サッカーというよりかはキャプ翼ごっこに胸を躍らせていました。
国内のライバル達も魅力的で、その後の海外のキャラもスケールアップして魅力があるんですよね。
大人の方でも、まだ未読であれば楽しめるかもしれません。
ブックオフ文庫版とかなら安く揃えれるでしょうし、なかなかのエンターテイメント度だと思われます。
元祖キャプ翼以降のシリーズは悪意が籠もったレビューになりそうなので、控えときます。笑
余談ですが、FC、SFCのキャプ翼も全シリーズやりました。
運要素が大きいですがシステムが画期的で夢中になってました。
漫画キャラよりも、ゲーム世界のサンパウロのジウやバビントンに感情移入してます。笑
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-27 17:50:16] [修正:2017-02-27 17:50:16] [このレビューのURL]
6点 オールラウンダー廻
「修斗」という狭い題材を扱った作品。
メディア的に、今ではすっかり退廃してしまった総合格闘技ですが、その打・投・極の魅力を丁寧に、そして地味に(笑)表現している良心的な作品です。
タイトル通り、主人公はどれかが突出しているという訳ではなく、バランスの良いオールラウンダータイプ。
基本的には色々地味ですが、打・投・極の「際」を制す事でペースを作っていくというスタイルは、漫画でも実際の観戦でも見応えがあります。
作中のキャラクターの経済事情や抱える悩み等、最初から最後まで現実的な作品でした。
大きな盛り上がりや感動という部分は無かったのですが、読み終わった時に良作だったと振り返れます。
余談ですが、この作者の下ネタは気持ち悪くてガチで引くときがありますね。
修斗に想いを馳せられた方は一読の価値はあると思います。
私はヨアキム・ハンセンとジェンス・パルヴァーが好きでした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-12-05 21:37:57] [修正:2016-12-05 21:37:57] [このレビューのURL]
6点 ハイキュー!!
絵も丁寧で、コマ割りや、特に構図がいいなっていうシーンは多くあります。
一枚絵にセンスを感じます。
試合シーンも、目まぐるしく変わる展開や魅せる演出も多く、最近のジャンプの中では良作だと思います。
ただ、おっさんの私からすると、以下の2点にそこそこ強い違和感を覚えます。
・キャラクターに個性がありすぎる。髪型ややけに高いテンション等。
・ポエトリー表現が多く、魅せ場の演出力と反比例して冷めてしまう。
「あひるの空」も、その寒さで途中放棄してしまったのですが、ポエトリーなJ-POPの歌詞みたいなのがきついです。
まぁこれは、私がアラサーというのが大きな理由でしょうが。。。笑
アイシールド21と同様、絶対王者的なチームを物語の中盤で倒してしまった事で、再び後半にピークを持って来れるのか心配な部分はありますが、男子バレー漫画では一番面白いと思います。
これは減点対象にはしてないのですが、
スポーツもの少年漫画で多い、後から後から謹慎を食らっていた部員や、一時ドロップアウトしていた部員が加わってくる既視感バリバリパターンはどうにかならないでしょうか。。。笑
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-12-05 21:30:09] [修正:2016-12-05 21:30:09] [このレビューのURL]
6点 食戟のソーマ
中身が薄く、現実性が一番中途半端な料理漫画というジャンルをあまり肯定的に見てなかったのですが、この作品は普通に面白いんですよね。
料理の描写や、食べ手のリアクションの奇抜さとか、そんなものには何の関心も無いのですが、
単純に画力とキャラクターだけでそこそこ読み応えがあるという評価し辛い作品です。
特に画力は素晴らしいです。
大ゴマや構図の魅せ方が秀逸。
キャラクターに関しては、めちゃくちゃ魅力的って訳ではないですが、きちんと立っており、精神的な成長描写もあります。
「十傑」という強敵の集団に立ち向かうシチュエーションも好きなんです。
ハンターの「幻影旅団」や、ナンバー吾の「月組」の様に、色々な化学反応が生まれやすいシチュエーションなので。
あと、あまりデリカシーが無いKYでも決める所は決める、という主人公像が、
個人的に好きな少年漫画の主人公像なので、好感が持てます。
ただ、この読み味の作品が30巻オーバーとかなっちゃうと、流石に辛いです。笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-12-05 21:24:32] [修正:2016-12-05 21:24:32] [このレビューのURL]
6点 ねじ式
ちくま文庫のつげ義春コレクションの「ねじ式/夜が掴む」のレビューになります。
ねじ式に限らず、どの作品もなんか分からないけど面白い。
ストーリーとしては破綻していたり、思い付きの様な展開も多く、評価が難しい。
故になかなか人には薦めにくいし、好きだけどその面白さは説明できない難しい作品。
つげ義春はもちろんシュールだけでなく、中盤以降の、平凡な夫婦の生活を綴った連作「夏の思いで」、「懐かしいひと」、「事件」、「退屈な部屋」、「日の戯れ」なんかは、読後感も妙に爽やかでほのぼのしている。
現代では、奇をてらったシュール、不条理な作品はいくらでも溢れてるが、
この時代にそういう作品を世に出せた事は凄いと思う。
余談ですが、
現代ではpanpanyaがつげ義春に近い理不尽でシュールな作風として知られていますが、この方の作品はムカつくだけでした。笑
また、1冊を通じて侘しさや寂しさ、小さな幸せ等といった叙情性を感じさせてくれる辺り、表現力が非常に高い作家だと敬意を払いたい。
「必殺するめ固め」で妙にムラムラするのは私だけでしょうか。笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-12-05 21:23:08] [修正:2016-12-05 21:23:08] [このレビューのURL]