「punpee」さんのページ

総レビュー数: 104レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年02月06日

刊行ペースが遅いだけあって、非常に完成度が高い作品だと思っています。

友人からは、「中身の無い、日常萌え漫画」と言われました。
その様に評する人の価値観も非常に分かりますし、私も世に溢れている日常系萌え漫画的な作品はあまり好きではないです。

ただ、この作者の特筆するところは、前作あずまんが大王でもそうでしたが、シンプルに見え、非常に練られています。
行動や表情、セリフや間の繊細さが、この作品が評価されている理由だと思います。

フィギュアとかもついつい買ってしまうのですが、恵那のフィギュアは個人的にはアウトです。
最高の出来だと思いますが、とても人には見せれず、飾れていません。笑

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[投稿:2016-02-20 22:14:07] [修正:2016-02-20 22:14:07] [このレビューのURL]

一見、SF設定の、日常ほのぼの系漫画。
ただ、そこで終わっていたら、私も大して評価は出来ないんですが、
この作品は、終盤で、時の流れを感じた主人公の寂しさや切なさを描いているのが、良かったです。

時の流れがある為、一話一話の地味な点が、最後には繋がった線となり、物語になっています。

なんとなくでコーヒーも読みたくなる漫画です。

作者も主人公も、「人によっては何でもない、意味や価値があまり感じられないものを楽しむ」感性に訴える作品なので、
読み手もそういうタイプかどうかで、完全に評価が分かれると思いますね。


完全版が出たので、買い直した作品です。
カラーページが多い点も満足しています。

ちなみに、この作者の別の作品は、どれも地味過ぎて好きになれませんでした。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:09:25] [修正:2016-02-20 22:09:25] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

女の子になりたい男の子。
男の子になりたい女の子。

を描いた思春期の物語。

年をとる毎に色々無理になってくる点や、明らかに男の子になりたい女の子より、女の子になりたい男の子の方が障害が大きい点等、
きっちり現実を描いている。
まぁ、それでも作者が女性という点と、柔らかいタッチの絵柄と合わさって、十分ポップだとは思うけど。
現実の思春期の男子中学生はもっと気持ち悪い。女性が思っている数倍気持ち悪いと思う。笑

ポップとはいえ、まこちんとにとりんの関係性は正直、気持ち悪かった。


可愛らしいもの好き、ほのぼの系が好きならお薦めです。
個人的に、志村貴子先生ではこの作品が一番好きです。

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[投稿:2016-02-20 22:08:34] [修正:2016-02-20 22:08:34] [このレビューのURL]

キャラクターがしっかり立っていて、心理描写も丁寧で、セリフも熱い。
個人的に好きな線の太いポップな絵柄や、随所に感じられる作所の遊び心等、作者のこだわりも感じ取れます。
密度は濃い。

ただ、他のレビュワーの方が言われる様に、
ご都合主義な展開、
カップリングや身近な人間関係を深くし過ぎ、
といった点は「確かになぁ」と思いました。

それでも良作だと思います。
執筆ペースも遅く、最近は年1冊程度で、密度の濃さから引き延ばす作者では無いので、負担はありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:07:13] [修正:2016-02-20 22:07:13] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主役2人の関係性が普通にうしおととらですよね。。。笑

様々な逆境を乗り越えていく、ナイチンゲールの伝記ものとして普通に面白いです。

ただ、個人的にですが、月光条例以降の作者のセリフや演出が正直、古臭く感じてしまいます。
肝心のシーンでその若干の寒さのフィルターがかかってしまって、入り込めないです。

その熱からは少し置いてけぼりをくらったかなという感じです。
なので、終盤の畳み掛けより、前半?中盤部のナイチンゲールの活躍の方が楽しめました。

とは言え、藤田先生がまだエネルギーのある作家だという感じれた事は素直に嬉しいし、
2冊でこれだけの密度が濃く仕上がってるので、良作だとは思います。

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[投稿:2016-02-20 22:06:17] [修正:2016-02-20 22:06:17] [このレビューのURL]

前半の、吾が、追ってくる刺客と闘うという展開は興奮した。
本当に名作に出会えた予感でいっぱいだった。

しかし、ビクトル戦以降のナンバー王サイドの展開が進むにつれ、難解になってきた。
ナンバー王が理想を求め過ぎて墜ちたのか、高みに上がったのか、結局なんだったのか、よく分からない。。。
マトリョーシカの存在も抽象的に感じた。

相変わらずの世界観、センスは間違いなく唯一無二なので、個人的にはこの作品に価値を感じてはいるが、
人に薦めれる作品では無いので、評価も難しい。

ナンバー惨とのバトルは痺れた。これはハリウッド映画の映像で観たい。笑
あと、個人的に好きだったナンバー仁が呆気なかったのも残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:05:06] [修正:2016-02-20 22:05:06] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

個人的には一番面白い恋愛漫画。
恋愛漫画って、絵や魅せ方の違いや多少の個性があっても、どれも似た様な読み心地なんですよね。
読んでる内は面白くても、この先の普遍性や中身の薄さを考えると、ずっと手元に残しておこうという気になれないんですが、この作品はクラシックです。

共感性(これは個人的にです)が高く、読み応えもあり、2巻で完結します。

内容としては、過去の強烈な思い出に捉われ過ぎて、不感症になってしまった男の半生です。

「寂しいな でも、これが本当の自分だ
 心を開かないまま 寂しさを紛らわせるために好意を貪ってきた
 そして 全部失った」

似た経験があれば、非常に共感出来るストーリーになっています。

タイトルは、桜が地面に舞い落ちるスピードを指している様です。
雑学として、合コンで使ってください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:36:52] [修正:2016-02-13 18:36:52] [このレビューのURL]

「コーヒー」をテーマにした17話の人間賛歌で構成されている短編集。
コンセプトは黒田硫黄の「茄子」と同じで、作中でコーヒーに触れるシーンが出てくる程度で、コーヒーを前面に扱う作品ではない。

一話12ページで構成されており、ページ数からして、前作「アンダーカレント」程は深堀りは出来ていないが、ストーリー性は高い。
一部コメディチックなものやカオスなものもあり。

特に秀逸な話は以下。
・「カプチーノ・キッド」
・「すぐり」
・「リトル・ガール・ブルー」
・「where are you」
・「うそつき博士」

この作者特有の、心理ネームは使わず、登場人物の心理状態は全て繊細な間と表情で魅せる手法と、カメラワーク(構図)によって、一本のショートムービーを見てる様な完成度がある。

もっと作品を世に出してほしい作者の一人です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:36:12] [修正:2016-02-13 18:36:12] [このレビューのURL]

7点 青い花

作者独特の柔らかく繊細なタッチが魅力的です。
前作「放浪息子」の千葉さんの様な強烈なキャラはいないが、キャラクターも躍動している。

ただ、この作者の「放浪息子」以降の作品全般に言える事だけど、
そもそも作者自体のミーハー志向が強く、キャラに対する自己投影も感じ、少し鼻に付く時がある。
これは非リアに属する私の偏った見方なんだろうけど。笑

それでも理想と現実の違いは痛々しく描いているので、基本的には好きです。画集も買いました。

この作品のラスト手前も、やっぱり現実はこうなんだろうな、という、「ジョゼと虎と魚たち」に似た絶望感を覚えつつも、
ラストでは一応ハッピーエンドっぽく終わっているので、読後感は良いです。

「ジョゼと虎と魚たち」は言い過ぎました。
あと、あーちゃんストラップを後からネット画像で見て、応募すれば良かったと少し後悔しました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-06 15:50:35] [修正:2016-02-06 15:50:35] [このレビューのURL]

この作者の「今日から俺は」以降の作品では、これが一番面白いです。

キャラクターが躍動している。
女の子が特に可愛いのと、ブルーが出てくるエピソードは結構笑いもあります。
あとは主人公の真面目な葛藤もあり、読み応えがあります。
巻数もまぁ妥当なところ。

何よりも、クライマックスも無理矢理バトルで盛り上げようとしてないところがいい。

この作者が大好きな倉庫バトル描写もありません。
記憶が正しければですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-06 15:49:27] [修正:2016-02-06 15:49:27] [このレビューのURL]