「とろっち」さんのページ

はい、今さらながらドラゴンボールです。
何だかふと急に思い立って10年ぶりぐらいに読んでみたんですが、実に楽しかったです
(面白かった、とはちょっと違います。 詳細は後述)。

フリーザまでは15点ぐらい付けたいところです。
自分は実は漫画よりも一般書籍で育った人間なんですが、少なくともこの漫画(と他にいくつか)は、
もう単なる漫画の枠を超えて、自分の人生を形成した要素の一部といっても過言ではないです。
今の若い子たちにとってワンピース等がどれほどの存在かはよくわかりませんが、
子供たちをこれほどまでに熱狂の渦に巻き込むような漫画はもう出てこないかもしれませんね
(ワンピースのコミックスは半分ぐらいは大人が買っている印象があるので、
 純粋に子供たちを熱狂させるのとはまたちょっと違う感じがします)。

大げさな表現ではなく、本当に当時(自分が小学生ぐらい)は、ドラゴンボールを読んでいないと
友達と会話にならなかったんですよ。
トランクスが新キャラで出てきたときはクラス皆でその正体について真剣に話し合ったりとか、
クリリンと天津飯どっちが強いかでケンカになりかけたりとか、
「色を表す漢字を使った熟語を書きなさい」という国語のテストで「桃白白」って書いて
先生に怒られた子が何人もいたりとか。

読んでいて、そういう思い出が鮮明に蘇ってきて、実に楽しかったです。
ではなぜ10点ではないのか?
宇宙で一番強くて悪いヤツを、千年に一人現れる伝説の超戦士が倒す、という完璧なクライマックス。
強さの頂点まで達してしまったのに、あれ、まだ上があるの? しかも人造人間って……。
で、あの当時読むモチベーションがガクッと下がりました。子供心に悲しかったんです。
大人の事情というものもわからなかった年頃なので。
セルゲームとかはまだ皆でワイワイ言いながら楽しめましたが、
魔人ブウ編の頃はもう冷めちゃってました。読んでましたけど。

それでも、そうなるまでは毎週月曜日(ジャンプ発売日)と水曜日(TVアニメ放映日)は本当に本当に
待ち遠しくて楽しみでした。
自分が漫画であれだけドキドキワクワクすることは残念ながらもうないでしょうね。
何て言ったって、この作品には夢があります。 楽しいと思えるものが一杯に詰まっています。
思い出補正、などと言いますが、この作品は本当に良い思い出を与えてくれました。

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[投稿:2010-09-26 23:09:21] [修正:2010-09-27 23:37:12]