「とろっち」さんのページ
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レビューの方向性としては、読んだ人同士が共感し合うようなレビューというよりは、
読んでいない人に作品の良さを伝えられるようなレビューを目指しています。
なので、「この作品を読んで自分はこんなこと思いました」よりも、
「この作品はこういう作品なんですよ」という紹介的なレビューの方が多いかもしれません。
自分のレビューをきっかけに、その作品に興味を持ってもらえたら……いいですね。
<追記>
こんなところまで読んでいただいてありがとうございます。
せっかくなのでプロフィール紛いのものを。
少年漫画、少女漫画、青年漫画、何でもありです。
新しいのも古いのも読みます。
結構雑誌も読んでいますが、レビューする作品に関しては、
コミックスで全巻(もしくは最新巻まで)読んだものの中から選んでいます。
雑誌で読んだだけの作品とか、途中で断念した作品は、レビュー対象から外しています。
レビュー数が多い作品にはあまり寄り付かないので、
少女漫画やマイナーな作品にいることが最近は多いかもしれません。
点数は、とりあえず個人的には面白いと思ったもの(概ね合格点)には6点、
いいんだけど若干不満もあり、というものには5点、
人に薦めたくなるような作品には7点を付けています。
ということで、7点以上はお薦めです。
「何か面白い漫画ない?」と聞かれたとき、「こんなのもあるんだけど」的なのが7点、
「いいからとにかく読めー」的に強く薦めたいのが8点です。
9点以上は、自分の中での 「漫画の殿堂」 入りを果たした作品。
9点とか10点は好みで点数付けちゃってますね。
点数は甘めです。レビュー内容も含めて甘々です。
基本的に褒めるの好きです。
どうやら鬱な作品が苦手なようです(嫌いではないです)。
練りに練られた推理ものや、大ドンデン返し付きのサスペンスなどが好きですが、
そうでなくても楽しい漫画は全般的に好物です。
レビューはだいたい1回につき2作品ずつアップしています。
<さらに追記>
最近、短編集が好きです。
昔はそうでもなかったんですけどね。
というより、昔読んでいた短編集は少年誌とかで長編漫画を描く人のものばかりだったので、
そういう人たちの作品は短編が専門ではなく、どうしても長編の方が面白かったんですよ
(もちろん少年誌でも短編が得意な人はいますけど。サンデーの超大御所2名とか)。
で、いろいろ漫画を読むうち、長編よりも短編の方が得意な漫画家がいることがわかり、
そういう人たちの短編集を読むと、いやー面白いじゃないですか。
短いページの中に起承転結をしっかり組み込み、さらに他作品との差別化も必要。
前に星新一が著書の中で、「ショートショート(=超短編)を1つ作るのも、長編を1つ作るのも、
苦労は同じだ」、みたいなことを述べていましたが、漫画でもそういうもんなんでしょうかね。
ということで、短編集とか一巻完結本とかをちょこちょこ読むようになりました。
まぁ社会人になって長編漫画を読む気力も体力も時間も減少したっていうのもありますが……。
7点 ヨイコノミライ!
面白い話を描こう、というよりは、作者が強烈なメッセージを読者にぶつけたいがための
作品のように感じられます。
それでいて漫画としても綺麗にまとまっていて、素直に面白かったです。
読んでいて「痛い」とはそれほど思わなかったですね。
むしろ「痛々しい」という表現の方がしっくりくる感じです。
青木さんが「言葉は暴力」と自ら言うほどの鋭い発言でズバズバ斬ってくれるのが爽快だったり。
部員にもっと自己投影した方がよかったのかもしれないですが、登場人物になりきるだけが
漫画の読み方じゃないですからね。 まぁ性格悪い読み方かもしれません。
この作品に対するレビューは素晴らしいものが多くて、ちょっと気後れしてしまいますが、
以上、ここまでがこの作品の感想文でした。
確かに天原君なんかは悪例極まりないですが、一般人レベルで考えると、個人的には別に
感想文じみたものでもいいと思うんですよ。
プロの批評家がしかるべき場で読書感想文なんか披露したら、もうその人に仕事は来ないでしょうが、
我々はプロの批評家ではないのだし(と言うと無責任な逃げの発言になってしまいますけど)、
このサイトのレビューなどでもそうですが、「好きなものを読んで好きだと表現すること」 の敷居を
高くしたくないなあ、と思います。
でも必ず心に留めておきたいのが、自分の発言を聞いてくれる人に、文章を見てくれる人に、
そして何よりその作品に対して、敬意を表すること、ですね。
特に悪い評価を下すときは要注意。 褒めるよりも、けなす方が簡単なんですよね。
青木さんが言うように、作品を叩くことで「自己顕示欲」を発揮するだけのものは特に。
悪い部分ばかりを指摘したものは何となく本質を捉えているように錯覚しがちですが、
それは単なる批判であって、批評ではないのですから。
天原くんの非は、「批評と感想との区別がついていないこと」にあるのではなく、
「作品への愛情がない」ことと、「自分の意見を相手に押し付ける」ことにあると思っています。
さてこの作品、タイトルからして皮肉たっぷりですが、ただ切り捨て御免で終わるのではなく、
読者にとって希望も持たせてくれるところがちょっとばかり心憎いです。
「一所懸命は、悪くないよね? いいよ!」
「夢はつぶれたり、消えたりするものじゃなくて、ただ、形を変えるだけなんです。
16歳の青木杏さんの、今の夢は…?」
読み終わった後、つい自問自答したくなりました。
見たくないものもちゃんと見えているか? 聞きたくないこともちゃんと聞こえているか?
気付かないうちに自分に都合よく事実を歪めることはしてない……よな?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-09-01 00:55:25] [修正:2010-09-01 01:19:26] [このレビューのURL]
6点 土曜ワイド殺人事件
そもそもが、作者たちが「取材合宿という名目で温泉地に行きたいがために」始めた作品。
ゆうき氏、とり氏、担当編集の3人が馬鹿話をしつつ出し合ったアイディアをベースに、
ゆうき氏が1人で予告編(ちゃんとコミックスにも収録)を描き、その雰囲気をつかんで
とり氏がネームを描き、それを基にゆうき氏が下書きをし、それにとり氏がペン入れをして完成。
そんな煩雑な手順を踏んで出来上がった、まさに合作です。
内容は……、これもまさにタイトル通り、いわゆる2時間ドラマのパロディです。
意味のないお色気シーン、愛嬌と渋みのあるベテラン刑事、安っぽい重要参考人の面々、
そしてクライマックスの場面はもちろん断崖絶壁ですよ。
あまり論理的とは言えない展開で、よくわからないままに話が進み、勢いのままに事件が解決する、
その丸ごと全てをギャグにしています。
合作と言いつつ、実際にはゆうき色がかなり強く出た作品になっている気がします。
予告編と本編とで同じシーンもあり、2人のタッチの違いなどを見比べてみるのも楽しみの1つ。
ゲラゲラ笑うようなギャグではなく、思わずニヤニヤするような皮肉やお約束が盛りだくさんのギャグ。
濃いなー。 もうこういうの大好き。
ゆうきまさみ的のんびりまったり日常マンガが好きな人には、この雰囲気はツボでしょうね。
「あんまり真面目に読んだり批評する類のマンガじゃない」と作者が言うので、この辺で終わっときます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-01 00:43:14] [修正:2010-09-01 00:43:14] [このレビューのURL]
6点 アライブ-最終進化的少年
絵、綺麗ですね。とにかくそれが最大の特長。
ただ他の方のレビューにもあるように、確かにストーリーと絵柄は合っていない気がします。
連載開始当初は個性的で目を引くような設定がとても良く、引き込まれるようにして
読んでいたのですが、途中からただの能力バトルものになっちゃいましたね。
それでも第一部はそのシンプルさが読みやすく、なかなか良質の少年漫画だと思います。
第二部になるともうよくわからんです。若干置き去りにされてました。
その割に、ラブコメ部分とか日常のまったりコメディとか、コミックス巻末のおまけ4コマとか、
なんかストーリー本筋以外の部分がやたら面白く感じる妙な作品です。
以下、ちょっとした感想。
これらは個人的好みの問題なので評価対象にはしてないですが、読んでいて気になってしまいました。
・ 操作(=洗脳)の能力を持った重要な登場人物が出てきます。
相手に触れるだけで、即座に、簡単に、ほぼ絶対的に、思考を操ることができるみたいです。
本当に好みの問題になりますが、こういう強力な洗脳キャラが出てくると興ざめしてしまいます。
だって何でもありになっちゃうじゃないですか。作品のリアリティが一気に崩れてしまう気がします。
主人公に触れればその時点で試合終了ですからね。
・ この作品では「死への羨望」(と、そこからの克服)が重要なキーワード。
でも自分の考えでは、死は羨むべきものでも、憧れるものでも、到達点でもなく、
少なくとも、死んでいった人を羨ましいとは思わないです。
それを推されても、ちょっと……ね。
もちろん、最終的なテーマは arrive であり alive であるわけですが、
少年漫画なんだから、全国の青少年に死を肯定するような描き方をしちゃいかんですよ。
それにしても、やっぱり絵が素敵。
次回作は能力バトルではなく、サスペンスホラーみたいなのをやってほしいです。
サスペンスにしては絵にちょっと白い部分が多いですが、それでもすごくマッチしそうな気がします。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-27 16:25:50] [修正:2010-08-27 16:42:25] [このレビューのURL]
5点 かんなぎ
迷走。 一言でいうとそんな感じ。
しかもワザと迷走を楽しんでいる感があります。
まぁ悪い作品ではなく、面白いところもあり、話作りは上手いな、という印象ですが、
読んでいて、この作品は何がしたいんだろうというのがさっぱりわからない作品。
そこがある意味この作品の売りかもしれないですね。
作品の雰囲気は良い感じなので、ギャグ系で進めていった方が楽しめそうです。
所々でちょこちょこ入るシリアスパートが若干邪魔に感じてしまいます。
随分連載が止まっちゃってます。無事再開するといいですね。
続きを読むかどうかは正直わかりませんが、未決終了にはなってほしくないなーと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-27 16:21:26] [修正:2010-08-27 16:21:26] [このレビューのURL]
5点 咲-Saki-
能力バトル漫画の新たな可能性を示した作品。
麻雀+能力バトル。しかもそれを全員女性でやろうとしたのがまたある意味斬新。
登場人物に男も1人ぐらいいたような気がしますが、完全に空気ですね。
麻雀を知らなくても読めるよう、ツモごとの細かい描写や心理戦は控えめ(ただし心理描写は丁寧)に、
特殊能力重視でテンポの良い大技連発なバトルを描いています。
この作品の特徴は、麻雀のイメージと絵やキャラとのギャップだと思いますが、
読んでいて途中で思いました。 何てことはない、坊や哲の女版じゃないですか。麻雀の展開が。
もちろんオヒキも積み込みもないですけど。
単なる模倣ではなく、うまく消化して自分の雰囲気で表現できているのが強みです。
麻雀漫画に付き物のイカサマができない分、能力による大技連発でフォローしてるんですね。
こういうの嫌いじゃないです。
でもキャラは苦手。好きな人は好きなんでしょうが、ちょっと狙いすぎな気がして鼻につきました。
ということで、キャラが濃すぎてストーリーがちっとも頭に残らないのが弱点です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-24 10:17:27] [修正:2010-08-24 10:18:24] [このレビューのURL]
4点 螺旋島
離島+パニック+サスペンス+ホラー。 もはや目新しい設定ではなくなってしまった感のある世界観。
確かに彼岸島ですね。あるいはEX少年漂流。
ただし主人公の強さが半端じゃないです。講談社の兄弟誌である週刊少年マガジンで例えるならば、
鬼塚英吉の体力に、ファルコンの頭脳と判断力を合わせたような高校生。 そりゃ最強です。
主人公の判断力や洞察力が際立っているような描かれ方をしていますが、そうは読めなかったですね。
論理的思考でリスクを極力排除していくような描写はなく、むしろ多数の可能性の中から
1つの可能性だけを決め付け、思い込みで行動しているようにしか見えないです。
結果的に主人公の取った行動はすべて正しいことになっていますが、どうにも説得力に欠けます。
その度ごとに周りの登場人物に「まぁ何てすごい判断力なの!?」なんてフォローさせてますが、
そんなこと言われても、ふーんって感じで全然ピンときません。
そういう感じで構成力にはかなり疑問符が付きますが、ストーリーの大筋には興味をそそられます。
まだ新人作家とのことなので、もっと見せ方が上手くなれば、面白くなってくるんじゃないかなー。
……と思ったら連載終了しちゃいましたね。
もうちょっと深みのある設定とか、裏をかかれるような伏線とか、そういうのを期待していたのですが、
ひねりのないままに終わってしまいました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-24 10:09:27] [修正:2010-08-24 10:11:10] [このレビューのURL]
10点 おもいでエマノン
ストーリーの付いた画集というような印象。
だがそれはストーリーが二次的なものだという意味では決してなく、絵があまりにも凄すぎるから。
無駄なコマが1つもなく、全てのコマに生命が宿った作品。
出会いと別れ。
後ろ髪を引かれるような読後感がたまらなく切ない。
そうして美しい思い出を胸に秘め、人は力強く生きていくのだ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-14 01:26:35] [修正:2010-08-14 01:26:35] [このレビューのURL]
9点 ヨコハマ買い出し紀行
この作品に出てくる人々はみんな笑顔です。
その笑顔の裏側に、かつて世界の破滅に抗い、絶望し、平穏な最期を迎えるに至った諦めの心境を
読み取るのは乱暴でしょうか。
アルファさんは常に笑顔です。
その笑顔の裏側に、自分だけが時間の移り変わりから弾き出された孤独感、取り残される寂しさを
読み取るのは考えすぎでしょうか。
そんな風にいろいろ深読みしてみたくなるぐらいに何も起こらない作品ではありますが、
雰囲気漫画(自分はこの言葉を揶揄ではなく褒め言葉だと捉えています)と評されるほどに特徴的な
作品の雰囲気が何より素晴らしいです。
全体に漂う無常観。
滅びに向かってゆっくりと歩み続ける中で、作品の端々から溢れ出てくる優しさや暖かさ。
この作品のてろてろとした時の流れ、世界観に、ほんわかまったりゆったりどっぷり浸っていると、
つくづく感じてしまいます。 あぁこの作品好きだな、って。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-14 01:20:46] [修正:2010-08-14 01:21:42] [このレビューのURL]
8点 神々の山嶺
エベレスト初登頂に挑んだ登山家マロリーの残した謎をめぐるミステリーを絡ませながら、
一人の不器用な男の生きる様を力強く描いた作品です。
夢枕獏氏の原作小説が秀逸なのは言うまでもないですが、
この作品が漫画として素晴らしいのは、やはり谷口ジロー氏の圧倒的な描写力。
言葉が拙くて申し訳ないですが、何と言うか、「山が凄まじい」。
圧倒的な山の量感と、それに挑む人間という存在の小ささ。
周囲には他の動物はおろか、鳥や虫の姿もなく、草すら生えない、生物が生存し得ない場所。
岩と雪の世界。 押し潰されそうなほどの孤独感。
山に挑むとは、すなわち 「地上から神々の世界へ足を踏み入れる」 ことなのだと。
グランドジョラスでの鬼気迫るような描写が圧巻です。
落下するときのコマ送りの感覚。
寒さと眠さで意識が朦朧となる感覚。
襲い掛かる幻覚、幻聴。 聞こえるのは風の音と自分の呼吸音のみ。
死にたくない。
そして生きてもいいという権利を自分の手で掴み取る瞬間。
生と死とを分ける瞬間。
「神がとか幸運がとは言わない。 このおれがその権利を手に入れたのだ」
読んだ後に知ったのですが、グランドジョラスの話がほぼノンフィクションであることに驚愕。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-09 21:48:02] [修正:2010-08-09 21:48:02] [このレビューのURL]
7点 女子高生
おバカな女子高生たちがテンション高めで繰り広げるドタバタコメディ。
って書いた後に他の方々のレビューを読んだら、見事に同じ内容ですね…。かぶってごめんなさい。
とは言え、他に気の利いたコメントもできそうにないですけどね。
洗練されたかわいらしい絵で、連載当初は20歳そこそこだった作者が自分の女子校時代の経験を
活かした作品とのことですが、その割にどこかオッサンくさい雰囲気も漂う、まさに万人向けの作品。
まぁ深く考えずに読んでみましょう。 楽しいから。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-09 21:27:40] [修正:2010-08-09 21:27:40] [このレビューのURL]