「DEIMOS」さんのページ
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評価してるのは、最近読んだものだけ。
昔の感性で評価するのは無意味なので。
単行本を読破した漫画のみレビュー。
連載の斜め読みで評価することは無意味なので。
全巻or既刊読破が大前提。
ただし、続刊の場合、3巻以上出てるものが評価対象。
点数は、
10点 「墓まで連れて行く」
9点 「人生のバイブル」
8点 「良く出来ている。否定の仕様が無い。」
7点 「安心して他人に薦められる」
6点 「個人的には好き」
5点 「暇つぶしにちょうど良い」
4点 「お金を出さなければ読みたい」
3点 「資料として割り切る」
2点 「読む価値すら疑問」
1点 「悪評を言いふらしたい」
0点 「焚書決定」
↓非日記のブログやってます。

7点 生徒諸君!
誰にも好かれる理想的女学生像を凝縮した「ナッキー」及びそれを取り巻く友人達が、恋や友情に満ちた学生生活の中で喜び、悩み、苦しみ、そして、成長する姿を描いたヒューマンドラマ大作。
この漫画の凄いところは、とにかく「真っ直ぐ」なこと。心が薄汚れた人間や無理筋のご都合主義は皆無。単に、純情な学生が生活し、成長する姿を地道に丹念に描く。しかし、それこそがリアリティであり、人間だれしもが心の奥に抱く原風景を掻き立て、刺激する。
設定上のポイントは、「悪たれ団」という超「善玉」集団。ナッキーを中心とした、眩しすぎる学生たちは、先生の言いなりにはならず、自ら正しいと信じる行動をとる。そのはみ出し方が、性善説に基づいているので、読者にとって、描写が美しく、心地よい。ナッキーは、金持ち・頭良し・運動神経良し・性格良し・外見良しというどこか非現実的な女学生であるにも関わらず、そんな彼女が受難の末に成長を果たしていく様には神々しささえ感じるのだ。イエス・キリストのように―。教師は「聖職」と呼ばれるが、正にナッキーこそが理想の教師像なのかもしれない。
漫画文法的な観点から分析すると、少女マンガにしては、コマ割りがきっちり・はっきりとしていて、断ち切りやコマのぶち抜きシーンが少ない。また、内面描写シーンが少なく、台詞回しと絵によって話が進行する。よって、男性読者にとっても非常に読みやすい構成となっている。
アイディアやユーモアは平凡でエンターテイメントとしての面白味に欠くが、学生生活や教育が人生に与える意味を改めて考えさせる「影響力の重み」を持つ漫画であると言えるだろう。
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[投稿:2013-03-29 00:24:46] [修正:2013-03-29 00:24:46]
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