「DEIMOS」さんのページ
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評価してるのは、最近読んだものだけ。
昔の感性で評価するのは無意味なので。
単行本を読破した漫画のみレビュー。
連載の斜め読みで評価することは無意味なので。
全巻or既刊読破が大前提。
ただし、続刊の場合、3巻以上出てるものが評価対象。
点数は、
10点 「墓まで連れて行く」
9点 「人生のバイブル」
8点 「良く出来ている。否定の仕様が無い。」
7点 「安心して他人に薦められる」
6点 「個人的には好き」
5点 「暇つぶしにちょうど良い」
4点 「お金を出さなければ読みたい」
3点 「資料として割り切る」
2点 「読む価値すら疑問」
1点 「悪評を言いふらしたい」
0点 「焚書決定」
↓非日記のブログやってます。

6点 自殺島
自殺したい奴らを漫画で救いたい、って思ったとしたら、どんな漫画を描くだろう?
萌え美少女マンガを描いて、「どうぞ夢中になってください。」っていうアプローチなのか?
それとも、努力・勝利・友情の末のサクセスストーリーを描いて、「正統派少年漫画のように仲間見つけて楽しく頑張ればその向こう側にいいことあるんじゃね?」、っていう提示をするのか?
これらはかつては正しかったが将来に暗雲が立ち込めている現在の日本においては概ね誤謬だ。
上記のような作品の「嘘くささ」はもう皆知っている。それらのエンターテイメントは一時の慰みしか与えず、人生観に響くような感動は与えられない(ケースが多い)。
そういう意味では、この「自殺島」にはリアリティがある。
死にたい気持ちで生きている奴らが何を考えるか、どう行動するか、そのリアルがある。
人間が極限まで落ち込んだときの一つの行動指針として、「サバイバル」を取り上げたのは秀逸だ。しかも、そのサバイバルは、「仲間と」ではなく「一人で」だ。かくいう私も、落ち込んだときは一人で山に登る。そして、広大な自然の前に人間の無力さを思い知りながら、人里に生還したときの喜びを噛み締め、「生」を実感するのだ。
本書は、人生に絶望した奴らが、「生」を実感するための一つの指針を示した良書である。
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[投稿:2010-09-26 15:39:42] [修正:2010-09-26 15:39:42] [このレビューのURL]
9点 火の鳥
広大かつ深遠なストーリー構成で見るものを圧倒させる。
「不死」というモチーフを扱い、人生とは何か?自ら生きる目的は何か?を改めて考えさせられる作品。
そして、その問いへの一つの解として、人生の根幹に位置づけられているのは、「愛」である。
多くは男女間の恋からはじまるが、兄弟愛、家族愛、人間愛など愛の形も多岐にわたる。「愛」なき人生に幸福はない、猿田彦の叫びは我々にそれを教えてくれる。
晩年の手塚絵は往年のディズニー画のバタ臭さがあるという印象だったが、改めてみてみると、さほど違和感はなく読めてしまう。それだけ、ストーリーに散りばめられたスパイスが話に重量感を与えているということだろう。
手塚の懐の深さを改めて実感できる作品。
よしんば、子供の頃に出会いたかった。。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-26 15:17:48] [修正:2010-09-26 15:17:48] [このレビューのURL]
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