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7点

山岳救助漫画なのだが、新人とは思えないほど一話一話のクオリティーが高い。何の装飾もなく描かれる遭難者たちは、あるときは救出され、またあるときは間に合わず死んでしまう。

助かるか、死んでしまうかの割合は半々くらいで、中々重い話も多いのだが、死んでも何かを残していくというのがほとんどであるので素直に感動できる。ラストの三歩の「また山においでよ」という言葉によってうまくしまって読後感はすっきりとしたものだ。

択一というエピソードが個人的には一番好き。すごく切ないです。今後ますます知名度上がると思われるので、今のうちに読んでおくことをすすめます。

【追記】
9点から7点に変更。
岳も10巻過ぎてきてマンネリ化が否定できない。以前の評価は4巻時点で、このあたりはまだ鮮烈な印象を受けていたからこその評価だったわけで…。
基本的に話が2パターンしかないのが見えてきてしまった。人が亡くなったら、近親者や友人がそれを受け入れるまでの話。そうじゃなければ、悩みを持った人が山に来ることで新たな光明を見出す話。
これから新境地を開拓してくれれば良いとして、このままの調子で続けるなら5巻くらいで終わるべきだったなとは思う。阿久津やナオタ、おばちゃん辺りの話で試行錯誤をしているのは感じるのでまだ希望はあるんじゃないか?
まだぎりぎりで良作。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-09-16 22:21:42] [修正:2011-09-01 15:33:03]