「ごまあぶら」さんのページ

総レビュー数: 411レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年04月20日

4月以来1回もつけたことがない10点をこの作品につけます。
キメラアント編の王の描写がうますぎでした。
小さな力しかなく特出して一つしか能のないコムギ。
それに対して全てを持ち、何もかもを手中に収めるために生まれた王。
この二人のふれあいが常軌を外れています。
王の心理変化を見て読者としてどこかほほえましくも感じます。
しかし、この王は主人公たち人類にとってあくまで忌むべき敵ですし、倒すべき悪です。
絶対的悪として描かれて、そのあとに王に人格を持たせる手法は見たことありません。
見たことあったとしても、ここまで見事に表した漫画はありません。
なお、もちろんキメラアント編以外のシナリオもすばらしいものです。読者のニーズに応えようとして、いろいろ試行錯誤してるところも見られます。
ちゃんとわが道のみを進もうとするところも見当たります。
どのキャラも性格に破綻がなく、また、破綻させることも出来、動かしやすいです。
画力は正直漫画界で随一だと思っています。人間を書くという意味で、しっかりといろんな構図をしっかり描いているからです。
いろいろ、誉める点多いですが、前記したキメラアント編の心理描写がイカレていたので点数アップします。


ーここより個人的見解ー
休載の多さ、雑な下書きを載せることについての意見を述べます。
なお、これは押し付けるわけでもなく、私個人の意見です。

私は休載が多いなどは漫画の点数には影響しないと思います。
例えばH×Hがちゃんと連載終了して、30年がたったとします。
それを見る少年に、30年の歳月をとった私たちが、
「この漫画を読むのは止めろ。この作者はいけすかん」と説教は出来ません。
ジャンプに載っているからいけないとか言うのも関係ないと思います。
他に移ればよい、と言う意見は、逆に言えばちゃんと載れば点数を上げると言う意味にも取れます。
漫画単品を評価するときにこれも関係ないと思います。
私個人はもちろん、雑なまま載って欲しくはありませんし、休載するととても残念に思えます。
しかし、それと漫画の評価は別にします。
もう、なんども読み返してますし、続きを読ませる力は随一です。
「H×H」そのものの評価を低くみるのはそうでいいと思いますが、ストーリー、画質、演出など漫画としてのH×Hはやはり10点です。

ナイスレビュー: 8

[投稿:2005-04-22 01:45:07] [修正:2006-01-30 08:35:28] [このレビューのURL]

1点 MAR

[ネタバレあり]

ギンタは楽しんでいます。
異世界の人を、物を、生き物を。
そして、戦争を。
約束された英雄を受け、天狗にも見えます。
怒っていること、悲しんでいること、全てが一線を引いた上で、まるで「物語」のようにこなしている感が見えるんです。
ゲームをしているかのように。
人が死にます。
始末されたり、無差別に巻き込まれたり。
ギンタは楽しんでいます。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2005-05-14 21:45:45] [修正:2005-05-14 21:45:45] [このレビューのURL]

あはははははははは

ナイスレビュー: 3

[投稿:2006-10-26 14:08:26] [修正:2006-10-26 14:08:26] [このレビューのURL]

ここまでかっこいい漫画はあったろうか。
この見せ方はほかに無い。
こんな絵は他にはない。
スケール大きい。
計り知れない。
今クライマックスへ向けて・・・

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-04-22 01:58:48] [修正:2005-04-22 01:58:48] [このレビューのURL]

8点 SUGAR

新井英樹は超一流のキャラ作りの出来る人、そんなイメージはこの漫画で思いました。
価値観の分裂を容易に出来る人はマレですよ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-04-21 14:46:31] [修正:2005-04-21 14:46:31] [このレビューのURL]

これほど何度も繰り返し読んだ作品があったでしょうか。
そう、繰り返しその空気に浸かりたくて、そのキャラクターになりたくて。
人の奥底にある嫌な部分を恥ずかしがりながらも、
そのキャラたち自身は理解し容認します。
気持ち悪い自分も自分であると。
それで自己嫌悪し、そのイライラを人に吐き出し、それにも自己嫌悪し。
謝って、嫌われて、悪態ついて、でももやもやして、嫌われたくなくて、すがり付いて、泣いて、怒って、もとに戻って、落ち着いて・・・・・
陰々鬱々。
そんな彼らに価値観が奪われます。
それぞれのキャラに感情移入し、それぞれに理解して、それぞれを卑下し。
そんな空気が私は大好きです。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-04-20 14:27:53] [修正:2005-04-20 14:27:53] [このレビューのURL]

3点 WILD HALF

単行本集めてて、いとこの兄ちゃんにワラわれた。
少々のトラウマ。

人情味あふれる話ばかりです。
ただ、それがある意味欠点で、奇跡が起こりやすいです。
それと、ご都合主義になりがちで。
動物がしゃべるという設定はめずらしくないけど、ここまで突き抜けていたら新しく感じます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-12-18 04:12:05] [修正:2005-12-18 04:12:05] [このレビューのURL]

8点 長い道

心に染み渡るあったかさ。
基本的に3p〜6pの超短編集。
でも、一話一話がしっかり作られていてとても好印象。
いつまでも読んでいたいという欲求をページ数が少なくなるにつれ思いました。
道はいい妻です。理想的な妻です。やさしく、抱擁し、暖かくしてくれます。
荘介さんはダメな夫です。定職に着かず、女房を質に入れたり、女の尻追いかけたり男の風上にも置けません。
しかし、この二人だからこそこの空気を出せたのでしょう。
この二人をいつまでも見ていたい。祝福したい。
なぜか胸が苦しくなりました。
暖かな季節になります。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-12-10 18:48:03] [修正:2005-12-10 18:48:03] [このレビューのURL]

中学生を主人公に置いたのが大正解です。
「透明病」に悩み、心細いながらもがんばる姿。
一人では生きられない、「親」という大事なパートナー。
そして、守ってくれる少年。
ストーリーとしては即視感は否めませんが、それでも小さいことからちゃんと好感を持ってみることが出来ました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-06-27 23:14:38] [修正:2005-06-27 23:14:38] [このレビューのURL]

0点 WILD LIFE

生き物を扱うものとして最低限精神描写だけはしっかりして欲しいものです。
いや、しっかりしなくてはいけないと思います。
特に主人公の価値観のみが正義となるのはいただけませんでした。
敵役を作るため、「悪役」をつくり、主人公をかっこよくさせるためにすべてを成功させ・・・。
主人公は独断を繰り返し、つねに成功します。
主人公はこう言っているかのように聞こえます。
「だって俺のほうが正しいじゃん」

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-05-09 23:53:27] [修正:2005-05-09 23:53:27] [このレビューのURL]

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