「かずー」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月28日

9点 銀と金


いや、この漫画は素晴らしいですね。
福本作品では最高評価作品といって過言ではないでしょう。

私は 「カイジ」 を酷評した評価者ですが、その理由は展開の遅さ。
ドキドキワクワクの面白さは認めるのだが、間延びして遅々として
進まないストーリーと、それに伴う内容の薄さに辟易したのです。

その 「カイジ」 の悪い点が、この 「銀と金」 には無い。

ドキドキワクワクに加え、キッチリとしたストーリー構成と展開の良さ。
そして見事な伏線回収の手際の良さがあって、ほぼ文句なしの内容。

ただ画は・・・。下手くそです。(苦笑)
画の稚拙さと、ラスト競馬編がイマイチなのが減点部分。

しかしそんな減点部分が気にならない面白さ。
是非とも読んで欲しい名作です。

今一度言います。
「銀と金」・・・福本作品の最高傑作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-05 10:40:46] [修正:2011-04-05 10:44:00] [このレビューのURL]

 
これは凄い。
SF・宇宙モノが好きな方は必見。

「膨大な知識と正確な描写で描かれるリアルな宇宙」
の触れ込みどおり、リアルな設定、描写に驚かされる。

前半のかなりきわどいエロ描写にマイナス1点。
果たしてあの描写はこのマンガに必要だったのか?

あと第2部から少しファンタジックになり、これからの展開に不安感があるが、
作者の力量・見識の高さに期待する。

名作になりうる作品。
お奨めです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-22 09:01:38] [修正:2010-07-22 09:02:41] [このレビューのURL]

 
子供の頃読んで感動し、
大人になって読んでも色あせることなく面白いと思える名作。
SF好きにはたまらない作品だと思います。

やはり藤子・F・不二雄氏は偉大であった・・・。
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-03 18:53:05] [修正:2010-06-15 10:59:56] [このレビューのURL]

 
巨匠・手塚作品の中でも火の鳥、陽だまりの樹と並ぶ面白さ。

子供のころ夢中になり、おっさんとなった今読んでも面白いと感じる。
こういった作品を名作と呼ぶのだと思う。

基本1話完結ながら、ブラックジャックの出生秘話や、膨大な報酬を何に
使うのか?、といった疑問ソースが入れてあり、全巻通しても骨太感がある。

キャラクタの創世も見事。
生と死の倫理観をキッチリと取り上げ、安楽死を請け負うキリコという
キャラを登場させたり、何と言っても名コンビ?ピノコの登場のさせ方
なんて、誰があのようなストーリーを作り出すことが出来るのか!

さすがはマンガの神様と称される手塚治虫氏渾身の作品である。

いくら年月が経とうとも色あせることのない名作であると感じます。
文庫版でも買って子供にも読ませよう、という気持ちになりました。(笑)
 
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-11 12:56:08] [修正:2010-05-11 13:14:14] [このレビューのURL]

9点 編集王

 
熱い。とにかく熱い漫画。
最初はウザく感じるかもしれないが、すぐに夢中になること間違いなし。

主人公カンパチに感情移入するのはもちろんですが、いわゆる 「テーマ主人公」 の
描き方・扱い方が非常に上手く、そちらにも強烈に惹かれてしまう。

完全に悪役キャラで憎々しかった人物が、あれよあれよ格好良く見えてきた。
そんな状況がとても心地よく感じていきます。

さすがに土田世紀氏、人間味溢れるキャラを描かせたら天下一品。

いわゆる漫画編集部内部の問題点を取り上げた作品で、本当にあったような
現実感を感じる、笑いあり涙ありの良質ヒューマンドラマです。
人生山あり谷ありを心から体感できますよ。(笑)

自信を持ってお奨めできる秀作だと思います。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-09 09:43:09] [修正:2010-04-09 11:15:57] [このレビューのURL]

9点 暁星記

 
久々に凄いSF漫画に出会った。映画アバターも真っ青かな?

遠い未来、人が住めるようになった 「金星=暁星」 における原始社会での
いわゆる生存競争を描くだけの漫画だと思っていたら・・・。

まあそれだけでも面白いと思ったのですが。

いやはや驚きました。
非常に深いストーリーに綿密に練られた伏線と回収。
作者の豊かな想像力に感服します。

ラストも良くできています。
しっかりと伏線を回収した部分と、読者に判断を委ねた部分のバランスが絶妙。

画はクセがあり微妙ですが、下手ではないので問題ないと感じます。

何度でも楽しめそうな、見事な秀作と評価。
お奨めです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-01 17:14:20] [修正:2010-04-02 08:35:21] [このレビューのURL]

 
闇金融の社会をリアルに描く作品。基本的に1テーマ完結物語。
思わず嗚咽しそうなほど、グロテスクでリアルな内容が展開される。

ハッキリ言って主役とされるウシジマは、社会のクズであり凶悪犯罪者。
なのにギャル汚、宇津井や板橋といった、いわゆる 「被害者たち」 の方に
嫌悪感を感じてしまう。

これは作中のギャル汚や宇津井など、テーマ主役たちが持っている自分の
弱さや虚栄、ちっぽけな自尊心や虚無心などが、自分の中にも存在すること
への 「恥ずかしさ」 ではないかと感じる。正直怖さをも感じてしまった。

この漫画を受け止めるか、簡単に突き放すか・・・。

個人的には社会へ出る前にこの漫画を読み、しっかりと受け止めることが
出来なければ、作中の悲惨な人達と同じ運命をたどる可能性があると思う。

逆に考えればこの作品は、見栄や虚栄を捨てて受け止めさえすれば、自分の
弱点をしっかりと見つめ直すことが可能な、秀作であると思う。

面白いが本当に怖い漫画。

私は決してサラ金には手を出さないし、ギャンブルにものめり込まない。
そうしっかりと今は言い切れます。

「物事の考え方が変わったりするほどの力を持った作品」

この評価で間違いないです。
 
いやはや、ある意味本当にスッゲー漫画。劇薬だ。
子供には高校入学か卒業のタイミングで絶対読ませよう・・・。
 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-02-17 17:27:42] [修正:2010-02-17 17:40:26] [このレビューのURL]

 
子供の時読んで夢中になり、大人になって読んでも面白かった作品。

大地震などの災害に注意して、対策を考えている方は必ずハマります。
またキャンプやアウトドア、釣りなどに興味がある人もハマると思います。

特に前半の無人島編は、いわゆる 「文明人」 の少年が、サバイバル生活を
行って、人間として成長していく様が非常に面白い。

自分がそのような状況に置かれたらどうしただろう、罠や武器は自分で
作れるだろうか、イワナや熊の肉、旨そうだけど、調味料なしで食えるか、
など、自分に置き換えてのめり込んでしまいます。

無人島を脱出し、少しずつ人との接触が増えていく過程で、サバイバル的な
「無中度=面白度」 は下がっていきますが、それでも人の極限状態での心理
状態などがよく描写されており、アウトドア的サバイバル生活編とは違った
面白さがあると思います。

かなり昔の作品なので古くさい部分もありますが、全般を通して
1970年代の作品とは感じない、力強く夢中になれる作品です。

お奨めです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-16 19:59:22] [修正:2010-02-16 20:02:00] [このレビューのURL]

 
読むほどにのめり込んでいくいく作品。
大いにお奨めしたい。

基本的に 「愛」 をテーマにしており、主役の父親の物語から始まり、主役
である鉄太(ケンタ)のSEXあり、単純な喧嘩あり、抗争ありの、純粋な
ヒューマンドラマである。

途中からボクシング編となりバイク編へと、その内容は大きく変貌していく。
但し基本テーマはやはり 「愛」。そこは不変。

特にボクシング編はかなり本格的で、「はじめの一歩」 も、この漫画を参考に
したのではないかと思われる描写がたくさん出てくる。

極論で 「はじめの一歩」 の序盤は、この 「あいしてる」 をパクったもの、
と断言する人もいるくらいである。

最近、マンガ喫茶等でも見かけることが少なくなった作品ではあるが、
是非とも見かけたら読んで欲しい作品である。

「あつい! つよい! まもる!」
このフレーズがクセになること間違いない!
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-10 19:53:33] [修正:2010-02-15 09:50:10] [このレビューのURL]


竜馬漫画では随一の作品ではないでしょうか。
他作品の追従を許さない名作だと思います。

少年時代はオリジナル、青年期からは司馬遼太郎の 「竜馬がゆく」 を
下敷きにしている、という話を聞いたことがあります。

そういったことから史実とは少し違い誇張部分も多いのですが、幕末を
学ぶにあたっては、この作品から始めるのが良いかもしれません。

純粋に面白くて夢中になれるので、坂本龍馬をはじめとする幕末の志士に
興味が出てくると思います。

是非とも読まれてみることをお奨めします。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-03 19:05:51] [修正:2010-02-03 19:05:51] [このレビューのURL]