「かずー」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月28日

 
後世に残る名作。迷わずそういう評価を与えたいほどの傑作です。
まだ連載中なので 「候補」 と付けたほうが良いのかもしれませんが。(笑)

しかし、まさか古田織部を主人公に据えた戦国物語を創作するとは・・・。

その切り口、独特のタッチで描かれた数々の戦国武将、史実を織り交ぜた
独自の歴史観・背景、非常に 「人間臭い」 心理描写、「ほうけた」 人物の
ユーモア溢れる行動・・・。

もうグイグイと 「へうげもの」 ワールドに引き込まれてしまいます。

歴史(戦国)に興味がある人もそうでない人も
芸術(文化)に興味がある人もそうでない人も

全ての人にお勧めしたい作品です。

これからの連載も大注目。
「名作」 の評価に恥じない展開を期待しています。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-17 11:17:03] [修正:2010-05-17 11:17:59] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

  
いやー、面白いですね。
SF好きにはたまらないです。

レビュー点数が高かったのと、岩明均氏の七夕の国が面白かったので
本作品を読んでみたのですが、ビックリしました。

表紙とか見ると、私のようなホラー嫌いには手を絶対に出さない作品
なのですが、決してホラーは前面にでていない。

しっかりと練り込まれたストーリーと、夢中になれる展開の上手さには
ただただ脱帽する限り。非常に優秀な作家さんだと感じます。

個人的にホラー嫌いなので、少しグロい描写にマイナス1点。
でもそんなに嫌悪感はありません。
 
<後記>

読み直したが、初めて読んだときよりも面白さを感じ、そして感動した。
いやはや全く素晴らしい作品だなあ・・・。

前回のレビューで 「グロ描写」 にマイナス1点をしたが、今回取り消し。
全く気にならない。

改めて名作中の名作と評価し直します。
 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-02-03 11:19:42] [修正:2010-05-11 13:07:54] [このレビューのURL]

10点 宇宙兄弟


今のところ欠点が見あたらない。
面白すぎて夢中になれる名作と評価します。

宇宙や宇宙飛行士のことを綿密に調査したあとが見られるストーリーで、
非常に真面目なテーマでありながら、何かホッとする雰囲気を醸し出す
キャラクターの数々。

何と言っても主人公のキャラが素晴らしい。

人間味があって実は見栄っ張りでドジで間抜けで・・・、優秀な弟への
劣等感アリアリながら、実はもの凄い弟思いだったり・・・。
本当に心から感情移入してしまう。

これから月でいろんな試練に立ち向かうのであろう。
どういった主たるテーマに向かうか非常に興味があるが、同時に心配でもある。

今までは名作への道を着々と進んでいる。
これからも是非とも名作ロードを堂々と歩んで欲しいものである。

こころから応援したい。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-09 09:26:48] [修正:2010-03-09 09:26:48] [このレビューのURL]

 
やっぱり名作。
ボクシング漫画ではあしたのジョーと双璧でしょう。

現実離れした部分もあるけど、基本的に現実性のあるヒューマンドラマで、
楽しく、切なく、そして悲しく・・・考えさせられる部分も多い。

おとうちゃんが死んだとき、三島さんが死んだとき、やっぱ泣いたなあ。

火山や海道の無念さ、露木さんの葛藤、山谷さんの意地、のぼるの執念など、
随所に素晴らしいキャラクターが躍動し、それでいて主役の元気も輝く。
なんと素晴らしい作品なんだと感動してしまいます。

芦川先生とはどうなるの?、って少しヤキモキさせる部分を残してのラスト。
19歳で帰郷する姿にもったいなさを感じつつ、元気の笑顔で納得。

続きが見たいけど、続きがないから名作なんでしょうね。
何度も何度も読み直したい作品です。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-05 18:45:40] [修正:2010-02-26 19:45:00] [このレビューのURL]

10点 T・Pぼん


子供から大人まで、素直にお奨めできる作品。
少年向けの内容ながら、タイムマシン好きは必見だと思います。

個人的には藤子・F・不二雄氏の作品では、ナンバーワン作品だと思う。

平凡な中学生・凡(ぼん)がひょんなことからタイムパトロールとなり、
T.P組織の規約・指示に基づきながら、過去の歴史の中で不幸な死を
遂げた者で、なおかつ生存しても歴史の流れに影響しない者の救助活動
を行う物語である。

1つの歴史の中で起こった事象を、タイムパトロールが介入することに
よって、現在の歴史ができあがる側面もあり、歴史の精査、その歴史で
謎となっている部分の埋め合わせ(ストーリー構築)など、非常に練度
の高い作品になっていると感じる。

本書は未完となっているが、ストーリーは基本的に、テーマ毎完結と
なっているので、読み終わって(未完に対する)さほどの惜しさはない。

ただ、世界史・日本史でこの事象(例えば「本能寺の変」とか)を扱ったら、
作者はどうアプローチしただろう、という興味は凄くある。
叶わぬ夢であるが・・・。

3巻の最後に、藤子・F・不二雄氏が、本書への熱い思いを綴られている。
氏は元々歴史・探索好きで、その世界をタイムマシンで覗いてみたい、
という願望が強かったそうで、その願望を強く込めたのが本作品とのこと。

かなり昔の作品である故、時代背景や歴史認識など、若干古い感覚である
ことは否めないが、現在でも十分通じる作品であると断言できる。

巨匠、藤子・F・不二雄氏にとって、原点の思いが込められている本書を、
是非とも読んでもらいたいと思う。
 
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-04 10:12:42] [修正:2010-02-04 10:12:42] [このレビューのURL]

 
これは文句なく面白いでしょう。

単なるスポ根漫画ではなく、大いに笑えるギャグも取り入れられ、
さすが小林まこと氏といったところ。

私的にはスポーツ系もギャグ系も好きではないジャンルなのだが、
小林氏だけは別。本当に心から面白いと思います。

その中で本作は秀逸の一言。
展開的には単純なのだが、これだけ面白いのは作家の力量か。

続き(オリンピック編)が是非とも見てみたい。
 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-02-03 12:54:49] [修正:2010-02-03 12:54:49] [このレビューのURL]

 
この漫画は凄いですね。

深く考えずさらっと読んでも、純粋なSF漫画として楽しめるし、
じっくり腰を据えて読めば、奥深いヒューマンドラマをみている
ような感動がある。

何度も何度も楽しめる秀作だと思います。

是非とも続編が見たい。
ハチマキがおっさんになって、子供が宇宙を目指しているという設定。
目標は土星?海王星?、技術飛躍前提で太陽系外なんかいいかも。

この作者なら、技術発展の過程や宇宙へ目指す背景・世界観なんかも、
見事に創り上げてくれそう。ハチマキの、自身の経験に基づく成長ぶり、
タナベの普遍の愛情表現など、ヒューマンドラマとしても面白い展開を
魅せてくれそう。

素晴らしい作家だと感じます。
 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-02-03 11:04:09] [修正:2010-02-03 11:04:25] [このレビューのURL]

10点 度胸星

 
自分の中では名作中の名作。

確かに連載打ち切りにより 「謎残しのまま終わっている」 という点が、
逆に魅力的に思える部分はあろうかと思うが・・・。

画的には好き嫌いが分かれるところであろうが、ハマってしまうと魅力的。
非常に引き込まれるキャラクターが、物語の中で躍動している。

ストーリーは秀逸の一言。
基本的には宇宙飛行士育成物語でヒューマンドラマ的印象が強いが、
火星でのテセラックを巡るドラマが、この作品の肝の一つになっている。
そう言う意味でこの漫画は、「SF」 というジャンルなんだろうと感じる。

もし連載継続だったら、このテセラックの正体は明らかになっていたのだろうか?

最終的に 「読者の判断に任せる」 的な結末になった可能性も否定できないが、
人の心を読む能力を持った茶々の存在、超ひも理論のエキスパート坂井輪の
存在など、伏線もキッチリと張られていたことを考えると、何かしらの結論を
提示していた可能性が高い。

そう考えると連載打ち切りが残念でならない。
連載雑誌ヤンサンの愚鈍な判断には、心より軽蔑・批判したい。

(結果、ヤンサンは休刊となったのだから、無能な編集者の集まりだった
ことは、一般的に証明されていると感じる。)

「ブラックジャックによろしく」 のように、他誌での再開を強く望むが、
作者によると連載再開の意思はないそうである。残念でならない。

あぁ、度胸の火星での活躍を見たかった・・・。
しかしテセラックの正体って何だろ?
 

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-01-28 10:18:46] [修正:2010-01-28 10:24:45] [このレビューのURL]

9点 JIN -仁-

素直に読んで素晴らしい作品。

テレビドラマを見ていないので比較は出来ないが、漫画として評価すると
画力・ストーリーともに秀逸。タイムスリップというSFの枠に収まらず、
歴史(幕末)・医療という専門分野に特化した内容となっている。

幕末好きなら間違いなくハマると思います。
私はかなりの幕末フリークですが、素直に面白いと感じました。

実在の人物の考証もキチンとしてあり、その 「史実」 とフィクションを
上手く融合させている手腕に感服。

沖田総司を美男に描かなかったところや、西郷さんの非情さ、龍馬の女好きを
表現したところなんかは、幕末好きとして好感が持てます。

医療の部分は詳しくないので分かりませんが、かなり専門的な部分まで追求して
描いていますので、こちらも歴史と同じく深く考証しているように感じます。

ヒューマンドラマとしての心理描写も見事で非常に深い作品となっています。

減点要因は、仁の頭の腫瘍と龍馬のリンク?
なんか必要のない部分だと思ったのは私だけかな?
そんなに龍馬にこだわらなくてもよかったんじゃあないかな。
もしかして作者は龍馬ファンなのでしょうか。

しかし広げた風呂敷をキッチリと回収し、最近ありがちな不要な引き延ばしを
断固拒否して、当初のストーリー完結に拘った作者に拍手を送りたい。

どうもテレビドラマ化された漫画は点数が低くなる傾向にあるようですが、
冷静にみて、とてもオススメできる良作だと思います。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-19 11:47:01] [修正:2012-04-19 11:54:06] [このレビューのURL]

 
「このマンガがすごい!」 2011年 オトコ編 第1位。 
「第4回マンガ大賞」 第7位。 

この素晴らしい実績に伴わないレビュー評価の低さに対し、逆に興味を
そそられてしまい、現状発行されている全4巻を読んでみました。

いや~、面白いマンガですね。
ドキドキワクワク、続きが気になって仕方ありません。
何故に低評価なのか、私には理解できないほど面白いです。

確かに画は下手です。
ですが徐々に上手くなっていってますし、嫌悪感のある画風ではない。
十分読むに耐えうる画だと思います。

ただ気になる点が・・・

このマンガの大きな目標は、巨人を倒し人間の自由を勝ち取る、また
領土(地球)を巨人から取り戻すことにあると理解します。

それを前提に張られた伏線・疑問は4巻時点で 「整理」 されてきました。

・そもそも巨人とは何者か?どこから来たのか?
・壁を破る超大型巨人は何なのか?何故消えるのか?
・鎖の巨人とは何者か?
・エレンの右腕はどうなったのか?何故に巨人化するのか?
・エレンの父が施した注射は何か?地下室は何か?

こんなところでしょうか?

上記伏線を解決していくという過程があって、最終目的である巨人を角逐
していくこと、もしくは人類が敗北することが、この物語の終焉という
のであれば、このマンガは10巻+α で上手に展開すべきだと考えます。

ただ 「奇行種」 の存在がどうも気になる。

数々の賞を受賞し話題性は十分、4巻時点で400万部突破というドル箱に
成長してしまったマンガだけに、いろんな 「奇行種」 を登場させてバトル
を中心とした 「間延び」 展開をさせる可能性は十分にありそう。

「彼岸花」 のように商業主義に犯された クソ漫画に成り下がる危険性、
可能性は、十分に残された作品と言えるでしょう。

そう言う意味ではこの 9点という評価は、最終的に急落するかもしれません。
下手すると4点以下の クソ評価になるかもしれません。

ただただ現時点では、面白いという評価と期待を込めて 9点。

頑張って欲しいです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-21 18:32:13] [修正:2011-07-21 18:33:12] [このレビューのURL]

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