「かずー」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月28日

9点 JIN -仁-

素直に読んで素晴らしい作品。

テレビドラマを見ていないので比較は出来ないが、漫画として評価すると
画力・ストーリーともに秀逸。タイムスリップというSFの枠に収まらず、
歴史(幕末)・医療という専門分野に特化した内容となっている。

幕末好きなら間違いなくハマると思います。
私はかなりの幕末フリークですが、素直に面白いと感じました。

実在の人物の考証もキチンとしてあり、その 「史実」 とフィクションを
上手く融合させている手腕に感服。

沖田総司を美男に描かなかったところや、西郷さんの非情さ、龍馬の女好きを
表現したところなんかは、幕末好きとして好感が持てます。

医療の部分は詳しくないので分かりませんが、かなり専門的な部分まで追求して
描いていますので、こちらも歴史と同じく深く考証しているように感じます。

ヒューマンドラマとしての心理描写も見事で非常に深い作品となっています。

減点要因は、仁の頭の腫瘍と龍馬のリンク?
なんか必要のない部分だと思ったのは私だけかな?
そんなに龍馬にこだわらなくてもよかったんじゃあないかな。
もしかして作者は龍馬ファンなのでしょうか。

しかし広げた風呂敷をキッチリと回収し、最近ありがちな不要な引き延ばしを
断固拒否して、当初のストーリー完結に拘った作者に拍手を送りたい。

どうもテレビドラマ化された漫画は点数が低くなる傾向にあるようですが、
冷静にみて、とてもオススメできる良作だと思います。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-19 11:47:01] [修正:2012-04-19 11:54:06] [このレビューのURL]

 
「このマンガがすごい!」 2011年 オトコ編 第1位。 
「第4回マンガ大賞」 第7位。 

この素晴らしい実績に伴わないレビュー評価の低さに対し、逆に興味を
そそられてしまい、現状発行されている全4巻を読んでみました。

いや~、面白いマンガですね。
ドキドキワクワク、続きが気になって仕方ありません。
何故に低評価なのか、私には理解できないほど面白いです。

確かに画は下手です。
ですが徐々に上手くなっていってますし、嫌悪感のある画風ではない。
十分読むに耐えうる画だと思います。

ただ気になる点が・・・

このマンガの大きな目標は、巨人を倒し人間の自由を勝ち取る、また
領土(地球)を巨人から取り戻すことにあると理解します。

それを前提に張られた伏線・疑問は4巻時点で 「整理」 されてきました。

・そもそも巨人とは何者か?どこから来たのか?
・壁を破る超大型巨人は何なのか?何故消えるのか?
・鎖の巨人とは何者か?
・エレンの右腕はどうなったのか?何故に巨人化するのか?
・エレンの父が施した注射は何か?地下室は何か?

こんなところでしょうか?

上記伏線を解決していくという過程があって、最終目的である巨人を角逐
していくこと、もしくは人類が敗北することが、この物語の終焉という
のであれば、このマンガは10巻+α で上手に展開すべきだと考えます。

ただ 「奇行種」 の存在がどうも気になる。

数々の賞を受賞し話題性は十分、4巻時点で400万部突破というドル箱に
成長してしまったマンガだけに、いろんな 「奇行種」 を登場させてバトル
を中心とした 「間延び」 展開をさせる可能性は十分にありそう。

「彼岸花」 のように商業主義に犯された クソ漫画に成り下がる危険性、
可能性は、十分に残された作品と言えるでしょう。

そう言う意味ではこの 9点という評価は、最終的に急落するかもしれません。
下手すると4点以下の クソ評価になるかもしれません。

ただただ現時点では、面白いという評価と期待を込めて 9点。

頑張って欲しいです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-21 18:32:13] [修正:2011-07-21 18:33:12] [このレビューのURL]

 
大好きな作家・岩明均先生の作品ということで読んでみました。

うーむ・・・これは評価の難しい作品ですねえ。

特筆すべきテーマや主義主張、大きな事件がある訳でもなく、
ドキドキワクワクするような展開がある訳でもない。

かといって嫌悪感の残る部分は皆無。
読後はどちらかといえば清々しいし・・・。

ただただ日常。風子の生活を淡々と描いた漫画。
空気のような漫画です。

評価は 「素直に楽しめる良作漫画」 ということで 6点とさせていただきます。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-08 13:05:53] [修正:2011-07-08 13:05:53] [このレビューのURL]

7点 7SEEDS

 
レビューを読まさせていただき、非常に評価が高かったので、
絶対に読みたくない画風を我慢して読んでみたのですが・・・

とても面白い。夢中になれる。これは間違いありません。

断じてジャンルは少女漫画ではない。SFでありサバイバル系。
少女漫画が苦手、SF好きな私が夢中になって読める漫画です。

減点要因は2点。

まずは画。
いや、少女漫画風の作画が問題という訳ではありません。
他の方のレビューにもあるとおり、「画風」 はすぐに気にならなくなります。

問題は画の質。
せっかくの未来の動物や昆虫、荒廃した景色の描画が非常に 「雑」 で、
興味ある場面が稚拙かつゴチャゴチャになっているんですね。
すごく勿体ない。

変な例えですが、このストーリーを浦沢直樹氏あたりの画で展開できたら
とんでもない名作になるのに・・・と、つい感じてしまいました。

次に細かな展開の雑さ。
日本全土・世界・地球規模のフィールドという実に壮大なスケールなのに、
キモとなる事象を、実に安易に進めてしまう。

例えば、日本全土に散らばっているシェルターを簡単に見つけてしまうとか、
とんでもなく薄い人口密度なのに人と簡単に出会えてしまうとか・・・。

SF・サバイバルという観点でみると、綿密な心理描写は秀逸なのに、
その安易な展開切り替えに眉をひそめてしまいます。

もっと展開を工夫すればより面白くなったと思います。
こちらの部分でもすごく勿体ない。


とはいえ、面白い秀逸漫画であることは間違いなし。

SF系、サバイバル系がお好きな方は、画風を気にせず一度は読んで
見られることをお奨めします。
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-16 01:59:57] [修正:2011-06-16 05:50:18] [このレビューのURL]

2点 彼岸島

 
序盤の 「つかみ」 が秀逸ですぐに物語に引き込まれるが、それも3巻まで。
あとはグダグダの展開で突っ込み処満載の低俗マンガに成り下がる。

商業的引き延ばし手法満載。

1話の終わりの3頁と、次話の最初の3頁がお話しが全く一緒。
多少ダブらせるのは良いと思うが、3ページってやりすぎ。酷すぎ。
連載で読むと気にならないのかもしれないが、単行本で読むと最悪です。
そこらかしこで同じ話しを 「繰り返す」 のだから・・・。ウザ過ぎ!

大コマ割や過去回想連発で、話しを前に進めようとする意識は皆無。
途中で取って付けたような、色んな話しを詰め込むものだから、整合性が
合わなくなって突っ込み処満載。

3巻以降は、とんでもない酷い作品に成り下がっていると思います。

広げた伏線はとっくに回収しており、あとはラスボスである雅様がどう散るか、
だけなのに、まだまだグダグダ連載は続きそう。どんな取って付けたような
お話しを挿入していくのか・・・。うんざり。

ただ全体のストーリーは悪くない。
序盤の入りも秀逸なので、10巻くらいにまとめていれば名作だったかもしれません。

そう言う意味で惜しい作品。

1回は読んでも良いかな、とは思いますが、あくまで時間つぶしくらいの
心の余裕が必要だと思います。購入するのはお勧めできません。
 

<追記>

ついに完結したと思ったら物語は完結せず。続編が出るんですね。
一応ラストまで読みましたが、作者と出版社にこのつまらない物語を
終わらせる気は皆無のようで・・・。(失笑)

改めて最低な漫画だと感じました。

この漫画、無理してでも続けるほど人気があるのでしょうか?
本当に疑問。もしかして突っ込み漫画として認知されているのかな?

まあ私には理解できないし、理解する気もない。
それほどに腹立たしい内容。(怒)

もう永遠に突っ込み満載のギャグマンガとして続ければいい。
続編を読むことはないでしょう。

前回の点数からマイナス1点。
0点にしたいほど酷いけど、つとめて冷静に・・・
「つかみ」 と 「全体ストーリー」 を評価して、2点に留めたいと思います。
そう言う意味では映画にしてしまえば面白い・・・のかな?

 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-04-01 16:46:50] [修正:2011-06-16 03:13:05] [このレビューのURL]


脳天に突き抜ける衝撃を感じる作品。
新井作品独特の 「アクの強い画風」 がその衝撃度を煽っている。

主役たちの最低最悪のテロ行為と要求事項がキモになっているが、
謎の生物の存在が、「不可思議」 という良いアクセントになっており、
飽きさせないドキドキのストーリー展開となって話は進む。

しかしやがて話は哲学を思わせる内容に変化していき ジ・エンド。
ちょっと意外で期待はずれのラストでした。

新井氏らしいといえばそうだし、物足りないと言えば物足りない。
もっと凄いラストを創成出来たんじゃないのかなあ・・・。

そのあたりが減点部分ですが、一度は読んでみられて損はないと思います。
人間について非常に考えさせられる作品です。

残虐シーン多数なので、それなりに心構えは必要ですが。(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-01 01:57:01] [修正:2011-06-01 01:58:46] [このレビューのURL]


完全に好みの問題なのかもしれないが、私はA先生の画風や
ストーリー展開が合わない。よって面白いと感じられない。

このまんが道も例外ではない。

キッチリとした良書であることは認めても、出てくる人物や
ストーリーにわざとらしさを感じてしまい鼻につく。

高評価される方に異存はないが、この漫画が苦手な方もたくさん
居ると思う。よって長いスパンでみると、現状の9点前後という
異常な高評価は、適当ではないと感じる。

いろんな多くの方の評価が増えれば、7点前後に落ち着くのではないか?
もちろん私見です。

私的には 「おもしろくもないが、つまらなくもない漫画」。
この評価です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-07 19:05:58] [修正:2011-04-07 19:05:58] [このレビューのURL]

9点 銀と金


いや、この漫画は素晴らしいですね。
福本作品では最高評価作品といって過言ではないでしょう。

私は 「カイジ」 を酷評した評価者ですが、その理由は展開の遅さ。
ドキドキワクワクの面白さは認めるのだが、間延びして遅々として
進まないストーリーと、それに伴う内容の薄さに辟易したのです。

その 「カイジ」 の悪い点が、この 「銀と金」 には無い。

ドキドキワクワクに加え、キッチリとしたストーリー構成と展開の良さ。
そして見事な伏線回収の手際の良さがあって、ほぼ文句なしの内容。

ただ画は・・・。下手くそです。(苦笑)
画の稚拙さと、ラスト競馬編がイマイチなのが減点部分。

しかしそんな減点部分が気にならない面白さ。
是非とも読んで欲しい名作です。

今一度言います。
「銀と金」・・・福本作品の最高傑作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-05 10:40:46] [修正:2011-04-05 10:44:00] [このレビューのURL]

 
これは凄い。
SF・宇宙モノが好きな方は必見。

「膨大な知識と正確な描写で描かれるリアルな宇宙」
の触れ込みどおり、リアルな設定、描写に驚かされる。

前半のかなりきわどいエロ描写にマイナス1点。
果たしてあの描写はこのマンガに必要だったのか?

あと第2部から少しファンタジックになり、これからの展開に不安感があるが、
作者の力量・見識の高さに期待する。

名作になりうる作品。
お奨めです。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-22 09:01:38] [修正:2010-07-22 09:02:41] [このレビューのURL]

 
子供の頃読んで感動し、
大人になって読んでも色あせることなく面白いと思える名作。
SF好きにはたまらない作品だと思います。

やはり藤子・F・不二雄氏は偉大であった・・・。
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-03 18:53:05] [修正:2010-06-15 10:59:56] [このレビューのURL]

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