「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

17巻まで読んだ感想。

妖怪が見えるがために主人公は孤独という設定なのですが
主人公が屈折しておらず非常に心優しく、
主人公の妖怪たちが抱いている思いをかなえてあげるというスタンスが
ハートフルなストーリーを作り上げ、心を温かくしてくれます。
主人公の用心棒であるニャンコ先生にもなごまされます。

少年マンガのゴール=勝利
少女マンガのゴール=好きな人と一緒にいる
だと個人的に思っているのですが
妖怪マンガである本作品もはやり少女マンガらしく
少年マンガのように妖怪が敵として出てきて倒すのではなく
「好きな人と一緒にいたい」という妖怪の思いをかなえてあげるという話が結構あり
少年マンガとの対比的にも非常に面白いです。
(泣ける度4★★★★☆)

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[投稿:2014-02-11 21:05:04] [修正:2014-04-19 11:31:19] [このレビューのURL]

父子家庭の少年とロボ犬の交流ストーリー。
少年が押し入れで見つけたロボ犬(ラッキー)は
母親が少年が生まれる前に飼っていたもの。
ロボ犬は飼い主に似るという特性を持っており、
少年は生前の母親を思う気持ちを込めて
生前の母親が反映されたラッキーと触れ合う。

絵がすっきりしてして無駄なセリフもなく読みやすい。
ストーリーは本当にほのぼのしていて
ラッキーの可愛らしい造形がまたそのほのぼのさを増幅している。
全1巻なのでスッと読めるしなかなかの良作です。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-08 09:40:36] [修正:2014-04-19 11:30:13] [このレビューのURL]

政府の対テロ機関の殺し屋が肉体改造された少女という設定に
萌え系好き向けのマンガなのかなぁと思ったのですが
殺し屋という非情でハードボイルドな世界に少女を入れることによって
全体的に暗い雰囲気でストーリーが進む中で
殺し屋少女とその担当官(大人の男性)との間に
少しずつ感情芽生え育っていくという展開がなかなか面白かったです。

イタリアを舞台にしたハードボイルドな世界と少女とのギャップが
良かっただけに、
欲を言えば、担当官が酒を飲むシーンを入れるなり
大人ならではのこだわりを見せて
担当官にはハードボイルド色をもっと色濃く出して欲しかったなと思います。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-08 23:56:27] [修正:2014-04-19 11:27:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

泣けるマンガということで読んでみた。

画風をはじめ色々と能條純一っぽいのがどうしても気になって
心からストーリーに入っていけなかった。

主人公のはずのドンちゃんの基本行動は、無口で、たまに絵を描いて、彷徨う。
そんな静的な主人公の周りのキャラクターが動きに動き回ってドラマを作り上げていく。そして最後には純粋な心を持つドンちゃんが「人間を超えた自然に近い何か」と思えるくらいの人物像に描き上げられている。
純粋な心の美しさを見事な構図で描いたまぎれもない良作。能條純一っぽさに気を取られてストーリーに完全に入れなかったのが悔しい。
(泣ける度3★★★☆☆)

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[投稿:2014-01-23 22:44:20] [修正:2014-04-19 11:26:50] [このレビューのURL]

6点 半神

紫綬褒章を受章した1949年生まれの少女漫画家、萩尾望都の
主に1980年代の作品が収録された短編集。

1980年代といえば、創作活動が一つの産業として根付き
マンガのみならず、音楽、映画等様々な創作活動が活発に行われ
創作においてさまざまな実験的な試みが行われた時代。

本短編集も、設定とストーリー展開を工夫して
話の先が読めないようにすべく実験的な試みに満ち溢れている。
各短編の内容が濃く一作一作が読み応えがある。

本短編集はもう1980年代の創作活動の歴史的資料の一つと言えるかもしれない。

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[投稿:2014-03-24 00:19:07] [修正:2014-03-24 00:19:07] [このレビューのURL]

暴走族なるものがいた時代の、不良達の友情とバトル(喧嘩)を描いたマンガ。

このマンガが一番評価できる点は、強い人たちが群雄割拠している点です。

不良系でなくてもバトルマンガは、基本的に、強い敵を倒すとまたもっと強い敵が出てきて、強さがインフレしていきます。しかしながらこのマンガは、最強候補が何人かいて「いったい誰が最強なんだ?」という興味を持たせ続けます。

せっかくの普通のバトルマンガにはない面白い群雄割拠状態があったというのに、来栖が出てきてからなんとなくパワーバランスが崩れ、誰が最強かはっきりすることなく(諸事情により?)強引ですっきりしないラストを迎えたことが本当に残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 15:17:12] [修正:2013-12-23 15:17:12] [このレビューのURL]


性格はお嬢様ではないのに猫をかぶりながらお嬢様のふりして
名門お嬢様学校に通う3人組の物語。

前半はドタバタ劇調で、後半はしっとりしたストーリー有り。
男性の自分の目線からはキャラクターに感情移入ができず
ところどころ笑えるところはあったが、
マンガの世界に入って行けなかった。
女性読者だとキャラクターに感情移入ができたのかなあ。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-21 15:36:24] [修正:2014-06-21 15:36:24] [このレビューのURL]

おとぎばなしというタイトルにふさわしい小人のポーの冒険物語。
小人のポーの愛らしいキャラと、やさしすぎる青年スコットの交流がほのぼのとしている。
ポーの相棒の小鳥のリルフィーもまた愛らしい。
物語もところどころ胸にグッとくるところがあってよい。

作品は小人の一族の運命をかけた前半部と、ポーのスコットとの生活を描いた後半部に分けられる。
前半部だけを採点するなら7点。
後半部はちょっと失速。
また、作者のロンドン好きアピールがちょっと度を過ぎた感じがするが
子供に絵本代わりに読ませてもいい良作ではある。
(泣ける度3★★★☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-14 12:48:11] [修正:2014-06-14 12:48:11] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ヒロインは自衛隊の最終兵器だった――。
そんな突拍子のない設定。

しかもその突拍子のない設定が主人公もヒロインも恋愛下手という設定とあいまって、恋愛下手なところにヒロインが人間離れしていくことへの戸惑いという形でマッチする。

設定のあり得なさがこのマンガを今までにないものとし、この恋愛はどのような方向に進んでいくのだろうと終盤まで夢中にさせられた。

作中、なぜ戦争が起きてなぜ彼女が最終兵器なのかの説明がないために、フォーカスが100%恋愛要素にしぼられる。
(説明がないことを不満に感じる人もいるかと思いますが、フォーカスが恋愛要素にしぼられる上でいいのではないかと思います)

6巻まで2人は一緒に住むことがあったのに体はまだ結ばれていない(セックスしていない)。
だから分厚い最終巻(7巻)でどのように二人が結ばれるのかがこの恋愛の一番重要なポイントだったように思う。
しかしながら、いよいよ2人が結ばれてセックスに入るときの話の流れが最悪。
セックスシーンも単なる読者サービスの男本位のもので無駄に長い。

最後に2人で宇宙に逃避というのも悪くないエンディングだっただけに、設定の妙でフォーカスを100%恋愛要素に絞った作品で、二人が結ばれるストーリーの流れの悪さだけが残念でならない作品だった。
(あそこで流れがよければ確実に7点以上の評価でした)

ちなみに、泣ける作品と聞いて読んだのですが、ヒロイン像が男に都合が良すぎたため感情移入できずに泣けませんでした。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

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[投稿:2014-04-27 10:31:24] [修正:2014-04-27 10:31:24] [このレビューのURL]

美大生の青春群像劇をコミカルに描いた序盤は面白かった。

しかしながらずっと片思い状態がドロドロとした感じで続き、ポエム調になっていく中盤以降は退屈。
(しかもコマ内とコマ枠とで2重にポエムが描かれているのが読みづらい)
特に男性目線からしたら、はぐみやリカは男性にとって全然魅力的に描かれていないので、恋する気持ちに全く同調することができず、コミカルな森田も度が過ぎたレベルになり出番も減り、竹本も何かただ流されて生きているだけのようで感情移入できなかった。
9巻以降ストーリーが急展開するものの展開が腑に落ちない。

ただ、最終話は胸にキュッと来るものがあって、退屈さから救われたかな。
(泣ける度2★★☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-08 09:38:59] [修正:2014-04-19 11:29:11] [このレビューのURL]