「parana」さんのページ

総レビュー数: 64レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年12月23日

麻雀技術には定評のある片山氏による麻雀レクチャーマンガ。
雀歴が浅い人が麻雀を上手くなるために知っておくべきことの宝庫であり
初級?中級者にはマジお勧め。

マンガの方も、女流麻雀プロは客寄せパンダという現状を踏まえ、
女流麻雀プロという世界をたくさんの個性のあるキャラを活躍させて描いている。
特に主人公のミーコとその師匠の波溜は非常に魅力的だし、脇役の鯣プロでさえ味がある。
ストーリーの完結の仕方も良かった。

ただ、麻雀レクチャーマンガである都合上、
個性のあるキャラの打ち筋の絡み合った激しい闘牌はなく、
闘牌がかなりあっさりしている。

色々と個性のあるキャラがいただけに、もっと濃い闘牌シーンも読みたかった。
そういうわけで、麻雀上級者には片山氏の作品でも「ノーマーク爆牌党」をお勧めします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-13 20:14:50] [修正:2014-05-13 20:14:50] [このレビューのURL]

魔界の王様を決める戦いに巻き込まれ、
「やさしい王さまになる」ことを目指して闘うガッシュのひた向きさと、
仲間同士の必死に協力しあう姿が心に響いてくる、少年漫画のまさしく王道を行く作品。

途中、バトルの内容がワンパターンになりややダレたり
不要なところでギャグに走ったりするところもあったが、
ストーリーが進むにつれて仲間が増え、そして消えていき、
ガッシュのひた向きさと仲間同士の必死に協力しあう気持ちは
ストーリー終盤に向うにつれてどんどんと強くなり
最後には泣けるほど気持ちのいいものに昇華されていった。
そしてエピローグまでバッチリの完璧な終わり方。

泣ける作品と聞いて読んだのですが、終盤は泣けて読後に心地良い余韻もありました。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-03 11:04:26] [修正:2014-05-03 11:04:26] [このレビューのURL]

ダイキチ目線でりんの幼少期をつづるほのぼのした第1部(1?4巻)と
高校生に成長したりん目線で涙腺を刺激してくる第2部(5?9巻)と
ストーリーの書き残しを補完する番外編(10巻)とからなります。

ほのぼのとした第1部が圧倒的に好評ですが
最後まで読み終えて何か心に残るものがありました。

ラストも今までの展開からすると
そこに落ち着くつくのが一番よかったんだろうなぁと。
ただ、自分は男性なのでずっとダイキチに感情移入して読んで来たのですが
自分がダイキチの立場だったらラストは「受け入れられないなぁ」と。
第2部はダイキチの心情をあえてあまり描こうとしなかったみたいですが
最後のところは(せめて番外編でも)ダイキチの心情が
きちんと描かれていれば良かったのにと思います。
(泣ける度4★★★★☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-11 20:38:22] [修正:2014-04-19 11:28:13] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

内村選手の五輪での活躍や白井選手の台頭など体操ニッポンが復活してきて「そういえば昔ジャンプに体操マンガが連載されていたな」と思って今になって読み返しました。

当時の少年漫画のストーリーの王道として、「凄い力があるが弱点のある主人公」、「強力なライバル」、「ヒロイン」が欠かせない要素なのですが、「主人公の弱点」と「ライバル」と「ヒロイン」との関係が総て一つに絡みあっているのがこのマンガの特徴です。

後方抱え込み三回宙返りでさえ歴史に名を残せるのに、それを超える技をやってしまったり、手術成功したのは何だったの?とトンデモなことがあったりしますが、この「主人公の弱点」と「ライバル」と「ヒロイン」の絡みあいが、泣けるストーリーを生み出しています。

エンディングも「空のキャンバス」というタイトルにふさわしい美しいエンディング。体操ファンや泣けるマンガを読みたい人におススメです。
(泣ける度5★★★★★)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-12-23 10:56:03] [修正:2014-04-19 11:24:37] [このレビューのURL]

50歳のおばちゃんと23歳の保育士の交流を描いたハルコイ
30歳のウエディングプランナーと恋と仕事の奮闘を描いた指輪の片思い
洋食屋の娘が定食屋を立て直そうと奮闘する美彩食堂
母子家庭の娘が母親の笑顔が見たくて頑張るななつの約束
の短編四作を収録。

いずれもホロリと来て心温まるストーリーの王道を行く良作です。
個人的には美彩食堂とななつの約束が好み。

ちはやふるで末次由紀に興味を持った人にもそうでない人にも
お勧めできる作品です。
(泣ける度3★★★☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-19 11:22:41] [修正:2014-04-19 11:22:41] [このレビューのURL]

本編冒頭の
「感動などないっ!
 オレが求めているのは……オレの鼓動……オレの歓喜。オレの咆哮。
 オレのオレによる、オレだけの……感動だったはずだ…!」
この言葉がグサりと突き刺さった。
福本作品は、突かれると痛い図星をついてくることが多々ある。
このひと言で、もうこのマンガが読む価値あるって理解できた。

さえない中年男性(黒沢)が主人公と、従来の主人公像とは一線を画したマンガであるが
アジフライ1つで読めるストーリーを作ったり福本先生のセンスは凄い。
とにかく黒沢はダサく描かれているが、それが後半のバトル系のストーリー展開で光る。

黒沢が終わった理由が打ち切りという話であるが、
ストーリーがきちんとまとまっており、
新たに始まった続編(新最強伝説黒沢)が蛇足にならないことを祈る。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-05 11:21:15] [修正:2014-04-05 11:21:15] [このレビューのURL]

麻雀にツキや流れはあるのか?
プロの間にさえ今でも続くデジタルとオカルトの論争。
そんなデジタルとオカルトとを本格的に対立させた面白い構図の作品。

オカルト派の中心人物は、
オカルトシステムと呼ばれる科学的根拠のないセオリーを操る刈人。
メロンソーダを好み関西弁を話すなどオカルト系な胡散臭いキャラ造りに成功している。

デジタル派の中心人物の梨積と無頼堂も
それぞれ十分にキャラが立っていて、ライバルとして魅力的な存在になっている。

また、「アガリ最速」を標榜する些渡など脇を固めるキャラクターも強い。

闘牌の内容も前半はノーマーク爆牌党レベルに高く申し分ない。
(後半は馬場プロが監修から降りたので闘牌がイマイチになったという話)

麻雀は確率を超えたところに強者が存在してナンボなので
オカルト派の刈人がデジタル派を倒す様はひと言で言えば痛快。

唯一残念なのが、主人公の夏目の打撃系というよくわからない打ち筋。
打点追求系のイケイケ麻雀のようだが
デジタル対オカルトという構図の中でその打ち筋が生きている訳でもなく
主人公の夏目の魅力の無さがこの質の高い作品の評価を落としているように思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-05 11:20:24] [修正:2014-04-05 11:20:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

キャプテンの続編(谷口くんの高校生編)とも言える作品。

キャプテンでは努力から勝利という流れでしたが、プレイボールでは相手チームの徹底した分析など戦術的な部分で野球を魅せてくれます。

1年生時は弱小高の野球部を相手チームの分析だけで勝利に導く。
2年生時は相手チームの分析だけでなく努力でチーム力を高めて勝利を目指す。
しかし中学から野球でならした連中の集まる強豪校には及ばない。
勝利を目指すことへの爽やかさが感じられると共に、甲子園への道のりの遠さにリアリティを感じます。

3年生時の途中で物語は終わりますが、イガラシ、井口が入学するなど選手が揃ってきて、「最後は甲子園に行けるかも」と読者に夢を見させる終わり方も
良かったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-26 23:21:23] [修正:2014-03-26 23:21:23] [このレビューのURL]

プロ麻雀界のマナーの悪い麻雀愚人が登場する→
主人公のポッチカリロと相方の千曲が倒す→
おっぱいパブで遊ぶ

という一定のお約束パターンで2話完結形式のスト―リーが続く。
主人公のポッチカリロはヒッピー風で子供っぽく、
画風やテイストが今までの片山作品とはちょっと違って新鮮。
次々と現れる麻雀愚人には、
麻雀打ちとして痛いところを突かれるものがあり、
それが退治される展開を見て行くうちに
「もっとマナー良く生きよう」という爽やかな読後感が芽生える良作。
全2巻とコンパクトにまとまっているのも良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-15 09:39:00] [修正:2014-03-15 09:39:00] [このレビューのURL]

12巻までの感想。
キャラの描き分けがうまくない為、完全に内容を理解するのに単行本2周しました。

ストーリー進行が早いので飽きずに読めます。
ストーリー序盤の巨人の圧倒的な強さからくる絶望感がたまらないし
巨人をそこそこ倒せるようになってからの謎を呼ぶ展開もたまりません。
壁とは何か?人類を守りきれるのか?について考えると
今の日本の政治にも関連してきそうなところもたまりません。

これからストーリーがどう盛り上がり、どう収束していくのかが楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-02-11 20:50:55] [修正:2014-02-11 20:50:55] [このレビューのURL]