「パンダマン」さんのページ

総レビュー数: 134レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年11月22日

 もうなんにも考えなくてひたすら面白いことを追求したノリが良い漫画って疲れた心には結構必要だと思う

 軽音部に入った少女達の日常を描いただけ、女の子度100%。系統としては「あずまんが大王」とか「らきすた」のような4コマ漫画。内容はあるようでないよう。でもそれが大事
 疲れた心にはちょうどいいです
 絵もかわいいし、キャラクターはイキイキしていて非常に愉快。
 ただ4コマというより、普通の漫画に近い感じなので4コマ嫌いの自分でも読めたのが良かった

 残念なことが1巻で一年という非常に速いペース。しかし連載ペースは遅いということ。3巻で終わっちゃうのかな、やっぱり。少し残念だ。

 アニメ化されると全然知らなかった人気作品がブックオフに並んだりするので助かります
 普段は興味ない分野なのでアニメ化されてなかったら出会っていなかったかも

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-10 02:06:36] [修正:2009-04-10 02:06:36] [このレビューのURL]

8点 MONSTER

 この漫画は浦沢直樹以外では極少数の作者にしか描けない作品だと思う
 ちょっと変わった話の流れで、まぁ普通の一本道のストーリー漫画なら、きれいに起承転結という流れが普通です。しかし、これは起起起と続いたり起承起承たまに転でまた起承といった、まぁ非常にテンポが悪くなりそうな作りになっている。だけど、グイグイ読者を引き込む謎が謎を呼ぶ展開や、ちゃんとその謎を解いた時に納得のいく答えを持ってきてくれるので、テンションは下がらず逆にテンポは上がる一方で一気に読んでしまう力を持っている。

 まぁ手法としてはホラーで使われいるのをサスペンスに持ってきているだけなんだけど、問題は謎解き部分に持ってくるコマの絵。
ホラーのように気持ち悪い絵や非日常的な絵でインパクトのある絵をバーンッ!っと持ってこれるならまだしも、サスペンスなので現実の世界でキャラクターなり背景なりに納得のいく絵をバーンッ!とかける人っていうのはそうそういない。
画力とか表現力、想像力とかがトップレベルでその力をフルに出さないと読者が納得いくレベルのものは出せないだろうし、そもそもそこまで期待させるような話作りや組み立てだけで非常に難しい。そういう芸当ができる漫画は、そう何人もいるわけじゃない。手法がわかってもマネできる人が非常に少ないと思う

 そんな意味でもこのモンスターは意欲的だったし、緊張感のある良い絵が一杯ある。まぁ、この後にこの手法で味をしめて20世紀少年、PLUTOへと続き、今では「浦沢節」とかいわれてるけど、他にマネできないから「浦沢節」なんて言葉もあるんだろうね。非常に高度な漫画なんだなぁーと改めて読んで思いました

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-17 11:02:56] [修正:2009-02-17 11:02:56] [このレビューのURL]

 芸能界復讐奮闘記?みたいな話
 色々なやっかいごとをガッツで乗り切る主人公は見ていて気持ちいい

 これを読んでいて菅野美穂を思い出した。菅野美穂を初めてはっきり覚えたのは「エコエコアザラク」というホラー映画。ラストの豹変する演技はもう言葉で表現できないくらい衝撃的で、主人公達だけでなく映画丸ごと喰ってしまう位パワフル。まぁ、それから売れっ子になるには時間がかからなかったのはあの映像をみれば納得せざるおえなかった。
 菅野美穂の見事な悪役っぷりなどついついこの漫画の主人公と感じが似ているのでついつい重ねてしまった。現実の女優と比べられるくらいこの主人公は生き生きしてる

 一応復讐の為に主人公は動いているという設定だから話が暗くなりそうなんだけど、ほんとどのシーンがおちゃらけているので話が暗くならず、ケラケラ笑いながら読めて読後もスッキリ。怨念が取り付いたブラック主人公には愛嬌すら感じる。笑うとこは笑うとこ。シリアスなところはシリアスなところと、ちゃんとメリハリもあって漫画にテンポがある

 難しい演技のシーンでも、コロコロ変わる表情を読んでいる側が「おおー」っと思うレベルのものに仕上げてくるあたり、この作者のレベルの高さが出ている。漫画って自分の想像したキャラクターには既に演技させてるわけだけど、それに更に演技させて、大根演技、ベテラン演技とか描き分けるのってすごい高度だと思う。読者を納得させる表情をかくとなると、もうなんか想像するだけで胃がキリキリしてくるな。
 主人公がどういう選択をしていくのか先が気になるね〜

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-17 10:21:06] [修正:2009-02-17 10:21:06] [このレビューのURL]

 命があるものならだれでも恐れ認めざるを得ない程強力で、原始的で残酷な力
それが暴力だ。

 日本では、未成年法のおかげで若者の将来を守る為の甘やかな法は同時に喧嘩レベルの暴力ならば容認される世界。
その世界は弱者には、時に残酷なまでの生物としての無力差を味わう世界となる

 この漫画の主人公がまさにその弱者であり、生物としての危機感ともいうべきところから、暴力の力を求め、自らの道を切り開いていく話。
 未成年であるからこそ存在が許される、残酷で甘やかで原始的な世界は一人の人間としてというよりも、一つの生物としてかなり興味深くて面白かった。

 暴力で切り開く世界、その先はどうなるのか、最後まで読み切る力があった。

 人によっては、意見のわかれる格闘ウンチクは個人敵に大好きでしたよ
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-02 03:52:39] [修正:2009-02-13 22:38:35] [このレビューのURL]

8点

 ボランティアで山岳救助をしている主人公、三歩なしでは語れない漫画
 三歩は、読み始めはさわやかなニコニコ笑顔の山男というイメージなんだけど、知れば知るほど、その懐の深さというのかでかい心は本当に山のよう。すごい深みのある人間なんだけど、全然嫌みがなく、心をゆだねてしまいたくなる大きさと強さと清々しさを持っている
 命を扱う究極の選択が迫られるなか、この三歩という主人公がどういう選択をし、どんな思いでいるのか、ここにこの作品の面白さがあるんだと思う

 三歩は救助された人の生死に関わらず「よく頑張ったね」という。この台詞に込められた意味をちゃんと理解するには自分はまだまだ先になりそうです
 10年後20年後に読んだらもっと面白くなりそう。その時が楽しみです

 このキャラクターを産みだした作者は何者なんだろう。そういう興味がでてくるほど三歩は魅力的でした

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-25 12:35:28] [修正:2008-02-25 12:35:28] [このレビューのURL]

 「土塚理弘さんって漫画家じゃなかったっけ?なんで原作?」って思ったけど、土塚さんの書いたタマチャンをみて妙に納得した。怖いよ、それっ!

 正直読む前は。女の子いっぱい出せば読者喜ぶでしょっていうポジションの漫画かと思ったんだけど、しっかりした剣道漫画でした。
 キャラクターありきのキャラ先行型漫画だけど話もしっかりしてます、これは。
土塚さんは絵はヘタだけど、こんだけしっかりした漫画かける人は少ないと思った。まさに漫画職人。

 というのも、最近の漫画(ゲームや映画も含めて)はキャラクターのパターン化がどんどん進行していて、だれでも漫画が書きやすくなっていて、見ている側も話に入っていきやすい。
反面、ありきたりのキャラクターで作られたものはマンネリ化しやすい。どの漫画も似たような話になり個性が出にくく、結果「つまらない」となる

 バンブーでは、オリジナナリティーが出ているだけじゃなく、ちゃんと個性としてしっかり身についており、どれも生き生きしている。「借り物」じゃないキャラクターは、どう動くのかわからなく、予想が余りつかない。結果キャラクターに興味がいき、それがまた話の面白さに繋がるっていう良作漫画コンボを見事に決めてくる。う?ん、職人芸だ、これは

 逆にキャラクター先行漫画なので、このキャラクターは嫌いとか気にくわないって人にはすっごいつまらない作品になるというデメリットもはらんでいます
 
 というか、キーマンのタマチャンの個性が立ちすぎて、主人公のコジロー先生が今現在脇役的なポジションに落ち着きそう。ってかもう主人公変わっちゃってる?
 なんかDrスランプを思い出しちゃったよ。
 さすがキャラクター先行漫画。全然先が読めない
 がんばれコジロー。負けるなコジローw

 なんで剣道強くてアニメオタクなのに、タマチャンかわいくみえるんだろね。すごいね、本当。巧みの仕事だね。もう

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-01-24 02:45:13] [修正:2008-01-24 02:45:13] [このレビューのURL]

 いやーこれは色物が最初から出すぎて、最初の印象は正直よくなかった
 主人公が「ヴァンパイアで愛称が赤バラかよ!?」に始まり、半吸血鬼や、ブラックスワンという憑依兵器にも追われてたりと、ドギツイ位大味な設定が第一話からいーっぱい出てくる。ついでに後から○○○とか追加された時はオイオイオイとツッコミいれたくなった。だけど、これをうまーく調理して面白くしてくるんだよねぇ、この原作者。

 すごいねー、推理小説書ける人は。話の展開すごいうまいよ。
こんだけ色物だしてギャグマンガにならないだけじゃなく、逆に利用してうまーく話を繋いでいくんだよね
 現実の足かせがなくなってファンタジー要素取り入れちゃった推理小説家の底力って素直にすごいね

 内容は至ってシリアス。強引にジャンルわけするとミステリーファンタジーなのかな。ヴァンパイアってついてるけど、ホラー色は全然ない。
 謎が謎を呼び、話が何度も転がる転がる。いやー面白いね。
終わりまで一気に読んじゃったよ。
 全然注目してなかったぶん、正直やられた感がすごい強い。
読んでよかった。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-23 03:38:58] [修正:2007-09-23 03:38:58] [このレビューのURL]

 しゃべれない動物たちにアテレコをつけたのが、とってもかわいくて面白かった
 これ以降、他のマンガでもこれをマネるようになったくらい影響を与えていると思う
 動物にアテレコって実生活でやっても面白いけど、マンガでみると一段と面白い
 
 医者って人間だけだけど、獣医って全動物なんだよね。これを読んでそれに気付いた
 獣医って何を学んだりするのかって、想像できなかったけど、これはちゃんと取材されてるので、そんな獣医学生の学生生活がとても面白い。これを参考にしていいかは別としてね。
 まぁ、これくらい滑稽な学生生活のほうが実は現実にあったりするもんで、ある意味リアルなのかもしれない

 のだめカンタービレを初めて読んだ時、この空気どっかで感じた事あるっと思ったけど、これだった
 変人ばっかり漫画です

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-04 20:08:47] [修正:2006-12-04 20:08:47] [このレビューのURL]

 ありえないけど、こうあって欲しい格闘技の理想を追ったようなバイオレンス格闘漫画
 もうグッチャングッチャンのバキバキっす
 苦手な人にはショッキングかもしれない
でも慣れちゃうとそこがサイコーになる
人間て怖いね、ほんと
理想を追った格闘家達の戦いには美すら感じるようになった
作者が本気なのが伝わってくる

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-04 02:44:59] [修正:2006-12-04 02:44:59] [このレビューのURL]

 未来に影響がない人を過去に戻って助けたり、歴史を変えようとする犯罪者を捕まえたりするタイムパトロールの話

 時代になるべく影響を与えないようにするためにその当時の人に変装し、なるべくその時代にあった解決法で実行するやり方がなかなか興味をそそる
 毎回色々な工夫、衣装がのぞけて面白い
 伝説の裏側、歴史の一ページを見た時の刺激はすごい強かった。勉強にもなる

 昔に描かれたので、最新の歴史とはちょっとズレがあるのかもしれないが、その世界はよく作られている

 今でも読む藤子・F・不二雄作品
 たぶんオレが歴史や考古学にすごい興味をもったのはこの作品のおかげだと思う

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-03 20:35:35] [修正:2006-12-03 20:35:35] [このレビューのURL]