「橙木犀」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月29日

[ネタバレあり]

突然恋に落ちて、運命の人だと信じて。
そして、また会う約束もないのに、ただひたすら待ち続ける。
人によっては呆れて鼻で笑うかも知れないけど、私は絹子ちゃんと鳥羽君の恋が、可愛く感じられて仕方がなかったです。

疑いもなく、ただ一途に相手との未来を信じられる素直さ。
幼いと笑うことは簡単でしょう。
言葉が足りずにすれ違いになることも、恋愛では珍しいことではないかも知れません。
親友のマキちゃんが、鳥羽君を逃がすまいと追っかけてくれたことで、物語は急展開を迎えますが、ここまでお節介な友人も最近珍しいのでは?
図々しさと友達思いって、紙一重なのかも知れませんね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-07 21:00:56] [修正:2007-11-07 21:00:56] [このレビューのURL]

読んでいて、笑いが我慢できなかった!
一刻も早く先を知りたいと電車の中で読んでいて、思わず吹き出してしまったのがいったい何回になるのやら(汗)

私も本屋さんでバイトしてみたいと思ったことがあるので、非常に興味深かったです。
やっぱり、本が好きなだけじゃ勤まらないか。
壮絶な肉体重労働の様子に圧倒されてしまいました…。
でも、あの修羅場を面白く描いてしまうのだから、番子さんの書店の仕事に対する愛着がうかがえるような気がします。

私的に、ブラック番子さんの心の呟きが、一番笑えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-26 00:18:06] [修正:2007-10-26 00:18:06] [このレビューのURL]

切なくて、哀しくて、胸がぎゅっと締め付けられるような、それでいて温かな気持ちになれる作品。

あの時、思い切って声をかけていたら。
あの時、手を伸ばして相手に触れることが出来たら。
そしたら、お互いにもっと幸せになれていただろうかと、読んでいて考えずにいられなくなるときがあります。

異能の力を持つ人も、心に傷を持つ人も、そして悲しい想いを胸に秘めた異形の者達も。
みんな、誰かに伝えたい想いがある。
触れ合いたい誰かがいるのだと。
儚げで繊細な線が、その想いを静かに引き立ててくれます。

一話完結のシリーズものですが、1話も読み落としたくない!
とても魅力的な“あやかし契約奇談”をたくさんの人に是非読んでもらいたいです。



ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-10-26 00:02:22] [修正:2007-10-26 00:02:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

狂気と憎悪が渦巻いているけれど、とても熱くて、優しさと愛情に満ちた作品。

主人公の一人の鳴海が、後半あまりに暗くて重かった…。
エレオノールにやたらと冷たく当たるし、「彼女にそこまで言わなくてもいいんじゃ〜?」と思わずにいられませんでした。
「からくりサーカス」読んでいて非常に辛かったのは、その点かな。
サハラ砂漠編で、しろがね達が散っていく様も悲しかったですが…。

哀しみを越えて感動したのが、オートマータ達の最期の様子。
シルベストリやコロンビーヌ、パンタローネやアルレッキーノ。そして、フランシーヌ人形。
彼女が小さなエレオノールを守るため、命懸けで取った行動に胸が熱くなりました。
フランシーヌ人形が最期に浮かべることが出来た笑顔は、幸せに輝くエレオノールの笑顔に勝るとも劣らないと思います。

なので、かぎりなく9点に近い8点にしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-18 13:13:05] [修正:2007-10-18 13:13:05] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品は、主人公の興梠(コオロギ)君を好きになれるかどうかで、かなり評価が分かれると思います。

コオロギ君は口べたで不器用な青年。でも、要領悪いけれど何事も一生懸命で優しい。
そんな彼が、読みながら可愛く感じられてなりませんでした!

そのコオロギ君に控えめに(笑)アタックされている“アタック中の彼女”。
どこか変わっているけれど、人の目を気にしない、コオロギ君のさり気ない優しさにどんどん惹かれていく“ひずみちゃん”。
コオロギ君を事件に巻き込んだ際に彼のことが印象に残り、会いたくなって彼を実家に誘った“みゆき”。

最終回の最後の最後、コオロギ君が霧の中で手を繋ぐひとが誰なのか、ぼかしてあるのが印象的でした。
彼女ら3人の誰とも受け取れますが、私の一押しはひずみちゃんです!
片想いで良かったはずなのに、どんどんコオロギ君に惹かれていってしまうひずみちゃんの表情がとっても可愛らしかったです。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-17 00:25:24] [修正:2007-10-17 08:24:22] [このレビューのURL]

大切な人を守りたい。
幸せにしたい、幸せになって欲しい。

幾つものそんな想いが、どうしてこんなにすれ違ってしまうのだろうと、痛々しくてなりませんでした。
どんなに酷い言葉を投げつけられても、切り捨てられても、「それでも待っていたい。私の気持ちは変わらない」と一砂を想い続ける葉の一途さが、物語の希望であり、癒しであったと思います。

読みながら、「一砂、どうして葉を選ばないの!?」と内心叫びっぱなしでした。
悲劇的な人間、不幸な人間の方に人の心情は寄り添うものだと何かで読んだことがあるのですが、だからと云って、心から大切に想う人を切り捨てていいとはどうしても思えなかったからです。

また、葉がとっても魅力的なんですよ!!
一砂が葉に辛く当たり、千砂を選ぶ度に、苛々せずにはいられませんでした。
だから、『一砂と葉が想いを交わしあった』あの場面(この作品を読んだ人は分かるんじゃないかな)を読んだとき、本当にホッとしました。

閉塞感に満ちたストーリーですが、ラストが未来へと繋がる可能性を提示してくれているので、悲劇的終結が苦手な人でも大丈夫だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-03 10:14:55] [修正:2007-10-13 00:16:09] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品の見所は主に2つだと思います。

その1つが、陸情3課のアリス少尉とオーランド伍長の関係。
一本気で自分に厳しく、いっそ清々しいまでに理想と信念に忠実なアリス少尉。
そんな少尉と3課に希望を託し、自分の全てを使って少尉を守ることを自分自身に誓っているオーランド伍長。
信頼だけではない、恋とも少し違うような、不思議で強い絆で結ばれた二人の間には、いつも“戦争”が横たわっている。

戦場を知らない少尉と、悪夢に襲われ、肉が食えなくなるほどの悲惨な戦場を生き抜いた伍長。

障害はそれだけではない。
伍長の身体に隠された秘密や、身分の大きな隔たり。ですから、どういう結果になるのか予想も出来ませんが、悲しい結末だけにはならないで欲しいと願うばかりです。

もう1つの見所は、不穏な影を見せる“銀の車輪結社”。
どうやって、彼らの陰謀をはね除けるのか。


絵が少し荒いですが、一面的でない物語の構成や、味方だと思わせておいて実は…という、起伏に富んだ展開にこれからも注目していきたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:47:43] [修正:2007-10-11 10:47:43] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

第一印象は「色んな人がいるんだな〜」

最初は、ガツガツ仕事をする主人公の松方さんがちょっと怖くて、なかなか読み出せなかったんです。
でも、松方さんの仕事に対する真摯な態度、手を抜けない生真面目さに思わず熱くなって、引き込まれてしまいました。
でも、仕事であれほど自分に対して厳しくなれるのに、どうして恋愛ではあんなに及び腰になるんだろう?
大切だからこそ、腫れ物に触れるような関係になってしまったのかな…。

コミックス4卷まで読みましたが、私は松方さんには菅原さんが合うと思うんだけどな〜。
自分にも相手にも厳しくて、ねばり強い彼だったらお互いに高め合える、良い関係になれると信じています。

…ま、「働きマン」に登場する男性陣の中で一番好きな人が菅原さんなので、彼と松方さんの関わり合いに注目しているのだとも言えますが(苦笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-11 10:05:36] [修正:2007-10-11 10:05:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ヒロインの奈子(たいこ)と幼馴染みのハルカをご主人とする紅茶王子:アッサム。

特に意識していなかったのに、一緒に紅茶を飲んで、一緒にお菓子を食べて。
学校のイベントをみんなで一緒に騒ぎながら、夢中になって取り組んで。

いつの間にか、何故かは分からないけどもお互いが気になって仕方が無くなっていく二人が、なんだか無性に可愛いです!
手も足も口も出して、喧嘩したりもするのに、意識しあっている奈子とアッサムの様子が初々しくて(笑)


学校生活がこれでもか〜!っとばかりに魅力的に描かれています(文化祭、体育祭、姉妹校との合同体育祭、普段の部活動から委員会活動まで…)。
もうひとつの見所は、巻末の書き下ろし漫画。
パロディ漫画と家族ネタとありますが、私のお薦めは断然家族ネタの漫画です(笑)
ほのぼのと仲良し家族で、特に娘のうりちゃんが可愛くてなりません。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-13 22:15:00] [修正:2007-09-13 22:15:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公はヒロインの朝だけど、恋愛と心の揺らぎという面での注目株は、天人(てんと)だと思う。
他人に対して無愛想・無口な彼が、朝にだけ心配りを見せるのがとても印象的。
朝だけに「ありがとう」と素直に言ったり。
傷つくかもしれない事実を言葉にしないようにして、朝の気持ちを大切にしたり。
2卷で、朝の親友の杏梨に問い詰められて「桜井は大事な存在」と言っています。
“ああ、天人は本当に朝が大切なんだな〜”と(特に2卷に入ってから)2人だけの会話の端々で、しみじみ感じさせてくれます。初々しくて微笑ましい限りです。
まだ、天人の感情は恋愛にまで発展していませんが、これからの彼がとても楽しみ。
ビーチコーミング話と合わせて、注目していきたい。
もう一つの注目:朝と陸と満(みちる)の三角関係は、恋愛のようで恋愛でない気がしてなりません。
陸に対する満の様子が、恋愛感情というよりは“依存と執着”という面が強いように見えるし。
朝と陸はお互いに、もう手が届かなくなってしまった大切な人を相手の中に見ているように感じられるし…。
不毛な関係は読んでいて辛いので、少しでも前向きな姿勢が見えてきてくれたらな〜と思います。

※完結したので、レビューを更新♪
いや〜、最終巻の6巻で一気に萌え度アップしました!
5巻までは7点つけていたのですが、天人と朝のあまりのラブ度の高さにこっちがドキドキ。
陸と満の恋模様も、田中兄弟とお母さんの章子さんとの葛藤もそれぞれの形で解決し、前向きに歩いていけるようになってくれて、本当にホッとしました。
しかし、陸&満の関係がこういう風に落ち着くとは!?(私は)正直予想つきませんでした(汗)

天人と朝のこのラブラブ状態を、本編の高校生活中で描いてほしかったというのが正直なところですが、幸せそうな二人が本当に微笑ましかった。天人、良かったね(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-13 11:59:31] [修正:2007-09-13 11:59:31] [このレビューのURL]