「ジブリ好き!」さんのページ

Dir en greyとコラボしてくれたおかげで知ることができた作品。

はっきり言って怖かった。
「ぼろきれになるまで戦ったんだね…」というセリフ。
おぞましすぎる僕らの末路、新人類…
生理的に受け付けないって感じの恐怖を体験しました。
TVのインタビューや対談で良く出ますが、楳図先生はどう描けば人が怖がるか、恐怖を感じるかを徹底的に研究したそうです。いや、マジで怖い。この作者以上に恐怖を感じることはないでしょう。「なるたる」も「サイコ」も彼の作品の前ではグロくない!

パニック・サバイバルのジャンルだけど、ここまで完成度が高いものは映画でもないと思う。
劇的な展開、残酷な運命、それでも結束し、希望の光を見失わない子供たち。小学生とは思えない知力・精神力だけど、少年漫画なので許す!

地下鉄を辿っていく場面は猿の惑星(リメイク版じゃないよ)を思い出しました。先の見えない展開、恐怖心が、まるで自分がそこにいるかのような臨場感を生み出す。漫画でここまでシンクロで来たのはこの作品のみ。

楳図だからグロいのはしょうがない、と思えれば良質な名作以外の何物でもない。Happy Endじゃないけど、ちゃんと最後に希望も残されている。ぜひお勧めしたい作品だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-17 23:07:47] [修正:2010-02-18 17:43:33]