「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

当時を知る漫画ファンに聞いたのですが、手塚治虫が海外へ行くとなると総理大臣並のもてなしを受けたそうですね。
今で言えば、SMAPが北京へライブしに行ったとき、人民大会堂の「重慶庁」へと招かれ国賓級の扱いをされたのと同じかなぁ。
それなのにこの漫画の描き方じゃ、手塚センセーきったないおっさんだよ!そのくせ、目がキラキラって輝いてやんの。かと思えば、すっごい形相で原稿睨んで描き出しちゃって。
基本丸山氏の「英雄も側近の目にはただの人」って言葉通りに手塚治虫を描いているのに、びっくり仰天のエピソードがやっぱり手塚治虫を偉人にしちゃってるんです。

漫画として構成や言葉回しがうまく、非常に惹きつけられるのですが、最後まで同じテンションが続くので意外とだれる気がする。
いつの間にか永井豪の話にすり替わってたときには、結構冷めちゃったんだよなぁ、別に豪先生嫌いではないんだけれども。

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[投稿:2012-01-22 02:02:05] [修正:2012-01-22 02:02:05] [このレビューのURL]

ラストのどんでん返しは素晴らしかった。ヒントもしっかり散りばめられた正統派です。
叙述トリックの効かない漫画でどんでん返し仕込んでくれただけでも好評価。

しかしまぁ、長いの。あくまで一発ネタなのに、無理に単行本1冊分にしたのは引っ張り過ぎ。
これで美麗な画だったり劇画調だったりすれば雰囲気にどっぷりつかってラストまで持っていけただろうけど、流石にこの画じゃ…

あと、ひっくり返されるのは好きなんだけど
そのためだけのストーリーっていうのはやっぱりなんだかなぁって。
どんでん返しをメインに据えるにしても、サブのストーリーが面白くなきゃ読んでもらえないし、ハードルも高くなる。
そこいくと見事な騙しをあくまで調味料の一つとして使ってる「なるたる」や「ぼくらの」はやっぱすごい。

編集部さん、10年に1人の天才って煽りまくってる割りには起用しなさすぎよ。
寡作ってレベルじゃないしw

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[投稿:2011-09-30 00:13:49] [修正:2012-01-22 00:57:49] [このレビューのURL]