「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

怖い。

太っていることと痩せることを描いただけなのに、ページをめくるのを躊躇う恐怖がある。「食べよう」「食べてれば落ち着く」なんてセリフのコマを見た時は特に次のコマを見たくない…

登場人物が皆、自分に甘えた歪んだ欲望をもっている。でもそれが自然に見えるからまた怖い。この歪んだ人間・人間関係にさらされた主人公は、その歪みの矯正のために食べ続けるのだろう。当然矯正などされるわけもなく、ただただ太っていくのだが、真に太る原因が「心がデブだから」だなんて言われた日には、もう恐怖を通り越して絶望だ。
そんなわけで通常版はお薦めできないが、どちらにしろ読みごたえのある作品であることは確か。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-26 01:12:24] [修正:2010-11-26 01:12:24] [このレビューのURL]

7点 ライフ

正直最初は、いじめを売りにしてるなぁとか現実には羽鳥みたいな奴がいるわけねーじゃんとか思ってたけど、次第に主人公が前を向いて自分の足で踏み出していく姿は健気で勇気付けられる。
序盤の陰湿な展開も巻を増すごとに爽快な展開へと変わり、巻末の作者コメも素直に受け止められていった。

いじめって、この作品ほど深刻なレベルじゃないにしろ、若い人なら見たことや(少しでも)関わったこと、もしくはされたことがあると思う。だから問題になったわけで。
いじめられる側にとってその一番の解決法は、やはり良き理解者の存在なんですね。それを意識させられた時点で、この作品が凄い説得力を持っていたことに気付かされる。

ただ、この漫画をいじめられる側の人間が読むだろうか?
ドラマを、いじめる側の人間が観るだろうか?
なんだか結局、第3者のための読み物になってしまっている気がするけれど、例え第3者でもいじめについて知ることは重要なのだろう。

キャラが過度でいい味出していて、極端と言うよりはむしろ話を楽しめた。
薗田が化けるシーンなんてたまらないよ!

最速1巻2.5分で読めたので、巻の長さは気にしなくて大丈夫。
手を出すか迷ったらGOの作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-11-26 01:03:26] [修正:2010-11-26 01:03:26] [このレビューのURL]

2点 BLEACH

(以下はただの愚痴です)

先日とうとう破面篇終了で新章に入りましたが…新章でいくらかフォローあるかもしれませんが、もしこれで終わるなら、もう完全にストーリーなんて捨ててます。あれだけ引っ張った藍染さん、一護のパワーでねじふせちゃって。伏線もどれだけ回収してないんだって話。いや、もう回収したのか、作者の中では…

漫画って小説より過度に商業主義なわけで、雑誌連載してても人気なければ単行本でないし、だから売れた者勝ちってのはわかります。
そしてこの漫画は売れている。バカ売れですよ。
だから作者にとってもファンにとってもこれでいいのでしょう。ストーリーなんかなくても。キャラで良いんです。そのキャラってのも、人気ある奴だけ。人気ない奴は適当にやられとけばいいんでしょうよ(あれだけ人間味だしてアランカル達描いてたのに、あとちょっとでも後日談的なものを足しときゃ少しは好きになれたのになぁ)。

まぁ言いたいことは、腐でない自分のような読者は完全においてけぼりにされてるってことです。もう作者さんは、俺のセンスについて来れる奴しかいらない、とでも言わんばかりです。
リリック、洋楽好きが反応しちゃうタイトル、服のセンス(前二つはいいとして、服のセンスはなんか、最新雑誌チェックしとけばいいでしょ的な感じがして嫌い)

初期の普通にホロウと戦っているときはそんなことなかったと思うんだけど…ギャグは新章入っても相変わらずつまらないし内輪だし、序盤が面白いかと言われれば別にそうでもないんだけれども、設定は目新しくて良かったし、「面白い少年漫画を作ってやるぞ」って情熱も感じられて。

外伝とかアニメや映画で補完してるのかもしれないけど、そしたら完全に一般読者を置き去りにしてますよね。
唯一の利点、雑誌でまるでインスタント食品のように覚えのある味を短時間で楽しめちゃうこと、も新章でセリフが多くなりできなくなりました。
まさか人気キャラ(死神)がこのまま消えていくとは考えられないので、伏線を回収するチャンスがあるだろうから、それを信じてます。こっちもここまで読んだら、引き返せんのですよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-11 00:48:57] [修正:2010-11-21 17:18:39] [このレビューのURL]

電波でオカルトなんだけど、読み進めていくと、輪廻転生って設定をこれほどうまく使えた作品って他にないんじゃないかなって思ってしまいました。
内輪なようで地球を巡る壮大なスケール
長いようで無駄のないストーリー展開
はっきりと、面白いです。

少女漫画って、少年漫画と違って敵役を絶対悪として描かないことが多いように思えます。敵も味方もみんな救ってみんなで成長、すると自然と捨てキャラなんてものはなくなり、登場する全てのキャラクターに魅力が生まれるんですね(もちろん、全員がハッピーエンドなわけではないけれども)。

京都でのバトルシーンも迫力あったし、紫苑の回想以降はぐんぐん引き込まれて、最後その紫苑の回想を木蓮視点でやった日にはもうお見事の一言。
目まぐるしく変化する心理、各人によって異なる受け取り方・捉え方、それによるすれ違いがしっかり描かれてます。
設定こそ現実離れしてますが、描かれる心情は超リアル。
はっきりと、一級品の心理・恋愛描写です。

ストーリーは、一切の破綻もなくきれい過ぎるほどにまとまっていて、恐らく作者の初期構想の賜物だと思います。様々なパロが出てくるのも作者の遊び心。
でもキャラは、この作品を傑作たらしめた最大の要因であろうキャラは、作者コメを見ても、間違いなく「キャラが勝手に動いて話を作ってくれた」タイプです。
はっきりと、この作品では作者に漫画の神様が降りてきています。

最後に余談となりますが、この漫画がヒットした連載時、前世や生まれ変わりを信じた自殺願望ともとれるファンレターが作者のもとへ何通も届いたそうです。それに対する作者の返事は、作中のテーマにもなってゆくこの一言。

「人は何も死ななくても、その人生の中で何度でも生まれ変われる」


オススメの名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 16:19:44] [修正:2010-11-21 16:19:44] [このレビューのURL]

最近、暴れん坊将軍・松平健(マツケン)の妻が亡くなられた。
パニック障害・不眠症・うつ状態のために自殺…しかしネット上では、しばしばこれがマツケンのせいであると批判する者もいるようだ。
また、奥さんが自殺した翌日も、松平健は座長を務める福岡・博多座で公演をしプロ精神を見せたのだが、逆にこれを冷酷だと責める者もいる。

プロ精神。
いついかなる時でも、自分の仕事に手を抜いてはならない、という精神。
マツケン、「突如娘と自分を残し逝ってしまった最愛の妻」のことを綴ったこの作品の作者・上野顕太郎(ウエケン)、景清さんがおっしゃる喜劇役者の榎本健一(エノケン)…その誰もが、地獄のような悲しみの中にいてプロ精神を失わなかった者達である(ウエケンは作中でこれを「プロ意識」と表現している)。
その精神は、普段なら人は見上げたものだと称賛し敬意を払うものであるが、それが最愛の人を失った後であると、やれ冷酷だ、金の亡者だと批判しだす。良識を持ったファンでさえも、「無理するなよ…」と一歩引いてしまうこともある。
もはや彼らの域に達したプロ精神とは一種の狂気であり、彼らは役者・表現者としての性(さが)に取り憑かれて逆らえない宿命を負ってしまっているのかもしれない。

この作品の冒頭部の記述で、上野氏は妻を失った悲しみとともに、「表現者として、この『おいしいネタ』を描かずにはいられない」と述べている。
自分はこの作品を読んで、また先のマツケンの報を聞いて、芥川龍之介の「地獄変」を思い出した。

「地獄変」
凄腕の絵師であり娘を溺愛していた良秀は、当時権勢を誇っていた堀川の大殿に地獄絵図を描くよう命じられる。良秀は最後に燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ女房の姿を書き加えたいのだが、彼は実際に見たものでなければ描けない。それを大殿に言うと…車に閉じ込められたわが娘の姿を見せつけられ、火をつけられてしまうのだ。
良秀は、最初こそ地獄の責め苦に悩んでいたものの、やがて全ての感情が吹き飛び、悦びと厳かさを備えた表情で眺め始めた。そして焼け焦がれてゆく娘を見ながら絵を完成させる。
その絵は誰もが絶賛するできばえであったという…


違いは多々あれど、プロ精神を含め何かこの作品と近いものを感じた。地獄の中にいて、プロ精神をさらなる高みへ超越させ傑作を描いた良秀。この作品でも、「悲しみ」の表現は恐ろしいまでに凄まじさを帯びている。

芥川龍之介はこういったニュアンスの言葉を作品の中に残している。

「天国(極楽)とは死を恐れた権力者たちがすがった夢であり、地獄とは卑しく貧しい人間どものひがみ妬みの妄想だ。天国で得られる以上の幸せも、地獄を超える苦しみも、全てはこの世にある」

上野氏は語る
「不安定な収入、妻の喘息の悪化と鬱病の発現、穏やかな時は少なかった…
それでも
いつも一緒にいることがしあわせだったのだ」
最愛の妻と娘が必ず「ただいま」と言って迎えてくれる家が好きだったと言う。
彼にとっては、そんな日常のある現実こそが天国だったのだろう。
しかし、幸せを感じれば感じるほどに、妻を失うことで突き落とされた現実は地獄よりも深かった。それをうかがえる悲しみの表現は、本編で存分に味わってほしい。

この作品は最愛の妻を失った上野顕太郎によるドキュメンタリー要素の強い作品であり、また愛する者の死という重いテーマであるため、決して面白いという感想を持てるものではない。また結構淡々としているので、精神的に落ち着きを取り戻した頃に作品を見直したのかな、とも少し思えた。しかし、ページいっぱいに描かれた妻の顔、独特でインパクトのある悲しみの表現、他の映画や漫画の引用など、やはりどうしようもないくらいの哀しみが作品いっぱいに表現されてもいるのである。

得点はこの作品の特殊性を考慮してのこともあるので、あまり気にしないでほしい。
そもそもこの作品は「大切な人を失った人、大切な人がいる人」に捧げられた作品であるので、自分にはまだ早かったようにも思える。
そういった人にはお薦めしたいし、自分も大切な人ができた時、改めて読み返したい。

「さよならもいわずに」去ってしまった妻
しかし上野氏が最後に描いたものは、妻からの「さよなら」の言葉であった
それは彼自身の願いを具現化してしまった彼のためだけのシーンにも見えるが、さよならもいわずに逝ってしまった大切な人がいた全ての人の願いを具現化したシーンでもあるのかもしれない…

最後に、上記のようなプロ精神に取り憑かれた者たちを安易に冷酷だ、金の亡者だと責める人たち(特にマツケンを批判する人たち)に、「地獄変」の結末を伝えたい。

日ごろ自分を悪く言う者たちさえ黙らせる程の最高の絵を描き上げ大殿に渡した良秀は、翌日首を吊って自殺する。

本文には「安閑として生きながらえるのに堪えなかった」と推測されている。
「業」の報いが天から下されるものだとするならば、自決した良秀に「業」などなかっただろう。
そして良秀が至った境地も、エノケンやマツケンのプロ精神も、全て「現実逃避」のための手段だったのかもしれない。彼らは、最愛の人を失った現実を認めたくも考えたくもなかったのだ。マツケンは妻の亡き後も博多公演を行い続け、「博多はいいですね。熱さが伝わってきます。」と述べた後、「家に帰れば現実に戻るんですが…」と漏らしたという。この作中でもウエケンの事実を認めたくない「逃げ」の想いが多々詰まっている。
つまりは、そう、なんてことはない、ただこういうことだったのだろう。
彼らがもってしまったのは「業」ではなく、「悲劇」だったのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-20 04:14:58] [修正:2010-11-20 19:19:52] [このレビューのURL]

エニックスお家騒動のため、掲載誌も変わりコミックも分けられてしまいましたが、池田屋事変までの一区切りつくところまでしっかり描かれています。

ほんわかしたペースで進む話に心安らぎ、歴史を動かすシリアスバトルはかなり厳しくシビアで戦闘の中に緊張感があります。
多少グロい表現、緩急の激しい展開、きれいな画。
新撰組の物語を、鉄之助という実在しながらスポットの当たることが少ないキャラ視点で描いています。

この作品の続きである「PEACE MAKER鐵」は描写や表現、展開が凄まじいので、こっちの心温まる絡みを存分に味わっておいてくださいw
鉄之助と鈴…この二人の関係に注目です!


追記と余談
ドラマ化されましたが、うん、漫画のが全然良いです。
ブレイド版とガンガン版がありますが、ガンガン版の方が個人的にオススメ。表紙が好みス。あと後書きもあるし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-11 01:34:17] [修正:2010-11-15 03:51:51] [このレビューのURL]

大学の図書館にあったくらいだから、高い評価を受けた作品なんだろうし、浅野いにおが比べられてしまうのもわかる。
彼の綺麗で作り込まれた画とは対照的なPOPでゆるーい画
ならば内容は、浅野氏が深く重々しく、岡崎氏が浅く軽快になるべきだろうが、そこでは逆転現象が起こっている。

とはいえ浅野作品はその「軽さ」が魅力であると思っているし、RIVER'S EDGEが底知れない深みのある作品だとも思えない。
多用される(主に主人公ハルナの)モノローグの中に深みを感じる言葉があったかと思えば、すぐに否定しだすし、親しみを持ちやすいのはハルナだけで後は皆少々狂い過ぎている。
それに「ソラニン」と比べるのなら、この作品にはあまりに希望も救いも無さすぎる…


だがそれが良い

ハルナが悟ったようなことを言えないのは、彼女が若者だからであり、
吉川さんと山田くんが達観してるのは、二人が狂った人間で、それでいて「平坦な戦場で生き延び」ているからだ。
希望も救いもないのは、この作品がよく起きる「惨劇」の話だからだ。
アホな日常、たいくつな毎日のさなかに、それは、風船がぱちんとはじけるように起こる。
それでも僕らは、何かをかくすためにえんえんとお喋りをする。

その街の河の端(リバーズ・エッジ)には、狂気と明日が、流れ着く。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-18 03:18:50] [修正:2010-11-15 03:23:06] [このレビューのURL]

子供のころは好んで読めた気が…ただ子供ながらも、12巻くらいで飽きてましたね。
最近ちょっと読み返したら、あまりのひどさに絶句でした。なんでこんなものを買ってたんだろう…?

ギャグは子供向けすぎるって以前にひねりがない。作者コメも面白くない。
無駄にあるバトルシーンは出来が悪い。
下品だけど、下品を極めたわけでもない。
ともかく中途半端の塊のような作品。けど、この漫画の子供向けらしいギャグに触れると、どこか懐かしい感じに浸れます。
「あの頃はこんなんが面白かったんだなぁ」と思わせてくれる漫画もきっと必要なのかもなぁ、全くお薦めはできませんが。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-10 22:15:28] [修正:2010-11-15 03:18:43] [このレビューのURL]

さて、同人でも有名だった冬目先生の代表作である今作ですが、この閉鎖的で叙情的な雰囲気をどこまでプラス材料として感じられるかで評価が決まってしまいそうですよね。
あまりにも完成された雰囲気とそれに相まった画。
これを携えて今作では閉鎖的で破滅的な物語を描いていますが、正直自分には「独りよがりな雰囲気漫画」といった印象をうけました。

こういう独りよがりで発展性のないストーリーは同人で売れた作家さんに多くみられる傾向だと思いますが、やはり近年の同人の力というのは大きいようで、そこで活躍すれば熱狂的なファンを多く引っさげてプロデビューできます。
そこでは「独りよがり」は短所などではなく作者の独自性・世界観を表す長所なわけで、「独りよがり」と言うのは決して悪い意味ではなく「マニアックな」という意味に変わります。
それ故に万人受けしなくなりそうですが、コアなファンから徐々に普及し話題となり、今作のように映画化され一般にも広く受け入れられるわけです。
(冬目さんに限らず、羽海野先生やおがき先生、高河先生などもそう)

もはや文学といってもよいレベルの作品。
あまりに文学的すぎてむしろ小説でやれば良かったのにとも思いますが、冬目さんの画と雰囲気が「和」の心地を存分に発揮しているので一概にそうは言えないかも。
ただ、漫画として描くには起伏がなさすぎる気がします。
若干のミステリ調が読むのを助けてくれましたが、この淡々とした発展性のない緩やかな時間の流れにいささかの飽きを感じてしまう人もいるでしょう。

「羊の群れに紛れた狼はさみしい牙で己の身を裂く」
このプロローグの解釈の仕方も面白いです。
一見して一砂と千砂が狼に、羊の群れとは八重樫や水無瀬といった高城をとりまく人たちのように思えます。吸血鬼にならないため、周囲から遠ざかるけど、血に飢えて苦しむ。まさにプロローグ通りの狼ですが、するとタイトルの「羊のうた」はそんな二人に、高城に近づきたくても近付けない、八重樫や水無瀬、江田や風見といった人たちの嘆きを表すことになります。
あるいは7巻で千砂が「わたし達は牙を持って生まれた羊なのよ」と言っているように、羊とは一砂と千砂で、狼こそ八重樫らなのかもしれません。
彼らの優しさが、二人を傷つけているのだから。そしてまた、彼ら自身も傷ついています。

主役の二人か、脇役のキャラ達か、誰に感情移入できるかで、「羊のうた」の意味は変わってくるでしょう。
タイトルの由来である中原中也の「山羊の歌」なども参考にしてみると面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-04 02:27:53] [修正:2010-11-15 03:12:40] [このレビューのURL]

雑誌の休巻のため、せっかくのオリジナルキャラも活躍できず、○オチという最悪な形で終わっているので、原作ファンはもちろんこれからの人にもお勧めできません。

多視点構造を得意とし、数多くの個性豊かなキャラを一人一人しっかり掘り下げ決して見捨てない。加えて話作り・設定も非常に巧い成田良悟先生の代表作「バッカーノ」の漫画版と言うことで非常に期待してましたが…キャラも話も持て余してしまった感が強い。
最初は、目まぐるしく視点が変わり小説ならではの騙しも得意とする成田作品を視覚化すること自体不可能だったかと思ってましたが、アニメ版は「バッカーノ」も「デュラララ」も上手くいってたことを鑑みると、吟遊詩人さんの実力の問題なのかなぁとも思います。

賛否両論あるでしょうが、原作より若いラッドを好けるかどうかがポイント。個人的にはありです、ラッドのイカレ具合は最高ですね♪
あ、原作は非常に面白いのでお勧めです。個人的にラノベは読むに耐えないものばかりと評価してないのですが(方向性が…)、これは非常に楽しめる作品の一つです。ってかファンっす。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-10 23:55:54] [修正:2010-11-10 23:55:54] [このレビューのURL]

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