「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

6点 DIVE!!

飛び込みに懸ける、天才たちの青春!

誌面から飛び出てくる熱さと勢いだけで読めます。
画が強さがあるっていうよりほんわかした感じなので、日常描写は良くても試合描写では迫力に欠けるかも。それでも新人特有のがむしゃらさと勢いがカバーしてるかと。

もう少しじっくり心理描写や試合進行をして欲しかったかな。特に恋愛は中途半端だった。でもスピード感を失っても余る魅力はあまりないので、じっくり楽しむならやはり原作しかないかも。

これを読めばあなたも飛び込みしたくなる!?…いや、普通に怖いって、、

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-30 00:36:26] [修正:2010-04-30 00:36:26] [このレビューのURL]

一種の雑学漫画のようにも感じる。
ただあからさまな雑学漫画より「風呂」という身近な題材の分、説明口調のかたっ苦しい感じはせず、教えられるというより気付かされるといった印象をもつ。ギャグテイストや自然な流れ、さりげなく存在するストーリーも魅力的。

この漫画、面白いとは思うのですが、いかんせんまだたったの1巻しか発刊されていないのでまだ高評価したくない。
ましてやダヴィンチが騒ぎ立てて注目の的になってしまい、その期待を裏切らない面白さを1巻のうちにみせてしまったので、今高得点評価しすぎると、2巻以降下がる一方な気がして怖い。1巻ですら同じ展開の繰り返しだったし。
もっとさりげなく評価されれば良かったのですが、ダヴィンチのせいで1巻のインパクトを引きずってしまいそう。
まずは一歩引いた位置から様子見で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-25 09:54:19] [修正:2010-04-25 09:54:19] [このレビューのURL]

ちはやふるのノリで、恋愛ものかぁと思っていたためあまり期待をせず読みましたが…

面白かったです。。

素直に感動できました!

思うに長さがちょうどよく、感情移入できたのだと思います。あれ以上長ければ短編の持つスピード感やピンポイントさが失われるし、あれ以上短ければ感情移入できる前に終わってしまう。ただ、最後の話だけはもう少し長めにして、話を膨らませてほしかったです。

ハルコイ:写真は伏線だと思ったけど、まさかフラグだったとは…
ラストのインパクトが凄い!ただ冷めて見るとラストさえ目につく部分もあるかと。流れに乗って読んだ時のインパクトを感じてください。

指輪の片思い:まとまりが一番良かったと思います。少女漫画らしくなくて好きです。

美彩食堂:完成度高いなぁ。

ななつの約束:いまいちかと思いきや締めが上手で負けました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-06 03:05:57] [修正:2010-04-25 09:38:58] [このレビューのURL]

どんぴしゃりでした!
この「閉鎖的な異常地帯からの脱出劇」というジャンルは最高に好きです!(長編なら「いばらの王」とか)

双子の恋愛が引き剥がされ、異常地帯へいざなわれる。
伏線込みのこの一連の流れに惹きつけられて、一気に読み耽る。
狂気と絶望の渦巻く中、希望を失わず努力する3人。
それでも、運命は残酷な方へ傾いて行く…

死んだと分かっていても、心惑わされるんだなぁ…その理屈は「愛」って単純なものだけど、実際は賢みたいになっちゃうくらい、人によっては本当に深く重いものなんだろう。単純でよくあるネタだけど、やはり恋愛分野は少女漫画家の十八番、素晴らしい心理描写ですごく説得力がありました。

展開的には終始シリアスですが、適度なギャグが多く、重すぎずに読めるよう配慮されてます。「適度な」というのは、シリアス雰囲気を壊すほどではない、という意味で、大爆笑じゃなくて、あくまで重すぎないようにするためのもの。その具合が秀逸でした。

この手のジャンルでは、脱出するのはまぁ当然ですが、後日談でハッピーエンドになるものとバッドエンドになるものがあります。
この作品はかなり後味の良い仕上がりで、キャラに感情移入できただけに良かったです!

欠点は、博士がアメとムチな人なのは構わないけど、ラストで博士が双子の偽装にすぐ気付かなかったことはいただけない。自分で作ったわけだし、天才なんだからそれくらい気付くだろうし、そもそも警戒するはず。結果的に大した問題ではなかったけどね。

それにしても少女漫画は思い切りが良いというか…少年漫画や青年漫画以上のダークさがありますよね。展開やキャラの生き死になど。心理描写もうまい分、雰囲気もダークにしやすい。そこが少女漫画一番の魅力なのかなぁ。

完成度の高い短編、見かけたらぜひ手に取ってみては?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-03 04:21:45] [修正:2010-04-25 08:59:24] [このレビューのURL]

この作者は本当に画がうまいんだけど、女性向けな感じが拭えないです。

PEACE MAKERもあんなに素晴らしい作品なのに、ファンのほとんどが女性。。というか作者自身がブログで自分は○女子だ、オタクだ、と発言してるからしょうがないのか…

とはいえそういったことを置いといて内容だけレビューさせていただくと、やはりレベルが高い作品です。
複雑な伏線。
難解で独特な、現代版桃太郎の物語。
個人的にはPEACE MAKERシリーズの方が好きですが、この作者は作品ごとに世界観や作風を完全に変えてきますので、単純比較できません。

はっきり言ってクセの強すぎる作品。合う・合わないが分かれるかも。
とりあえず完結作品がまだない作者なので、まとめ方に期待します!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-22 01:37:00] [修正:2010-04-23 02:14:16] [このレビューのURL]

3点 夜王

ご都合主義すぎて、なんとも緊張感のない漫画になってしまっている。

最後のホストクラブ対抗戦では、予想したとおりに展開していくので、むしろ心地がいいくらいだった。

表情の表現が乏しい画からは、感動話でも感動できない。

ただ各話ともすっきりさっぱり終わらせてくれて後味は悪くないので、不思議と読んでいられる漫画でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-16 04:07:00] [修正:2010-04-23 01:26:58] [このレビューのURL]

真の英雄は、世界を統べる英雄たちへ復讐を誓う…

とにかく切ってきって斬りまくる。
普通、ファンタジーと言えば戦う相手はモンスターなんですが、この作品ではとにかく人。エルフやらモンスターは申し訳程度。
どうしようもない悪人を、主人公が切り捨てる。必殺仕事人のヨーロッパバージョンみたい。ただ、復讐相手が世界を治める英雄という設定と各キャラの、絡み合う立ち位置が、ワンパターンな物語にさせず味を出してると思います。

やってることは血なまぐさいことこの上ない。
けど、いかにもスクエ二らしい画とやたらエロい(今ではデフォなのかな?)女性キャラの衣装で中和されます。
勧善懲悪ものは苦手なんですが、この作品の勧善懲悪は僕が嫌いなタイプとは違うのでアリです。

ファンタジー漫画ならではの、壮大で幻想的な世界でありながら、ファンタジーぽくない部分も目立ちます。
例えば、魔法よりも剣が主流なんですね。魔物同様、魔法も申し訳程度です。
あと、個人的な意見ですが、ファンタジー漫画は子供たちを現実とは離れた夢の世界へ誘うものだから、あまりエロシーンはないように思えます。お色気はあっても直接的な表現はしません。しかしこの漫画、エロシーンは結構自重してません。ちょっと驚きました。。

巻末の世界観説明は嬉しいです。直接本編とは関わりませんが、作者の作品への思い入れがわかるし、いかに作りこまれた世界観なのかわかります。ファンタジーでこれだけの量を解説してくれてるのは、ネギま!と刻の大地くらいしか知りません。

主人公が、七英雄によって築かれた治世を壊して良いのか葛藤する場面が好き。抑えきれない憎悪の一方で、自分が守るはずだった世界の平和を自分で壊してしまうことに悩む。そして選んだ道は…まさにダークヒーロー!
ただ主人公は強すぎるし、そのせいか仲間が若干空気なのが悲しい。皆キャラとしては嫌いじゃないんですが…主人公が圧倒的すぎて、戦闘に緊張感がないんですね。戦闘描写はうまいと思いますが。

テンポも良く、スピード感は抜群!素晴らしい世界観と面白い設定が魅力の復讐劇です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-28 02:05:42] [修正:2010-04-21 11:54:07] [このレビューのURL]

雑誌で追ってますが…

今までのカイジシリーズと比べると…まだ完結してないし、単行本で一気読みすることで魅力が増すタイプかもしれませんが…

驚くほど、福本先生かと思ってしまうほど、面白くないです。

トリオのギャンブルが始まるまでの話はおいといても、現在進行中のそのギャンブル自体も、賭け事らしい面白さ・ゲームとしての面白さがなく、それぞれの過去もなんだかパッとしません。

これから面白くなる布石だと信じて、読み続けていきます。
とりあえず今はお薦めできるほどとは言えないかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-19 21:23:39] [修正:2010-04-19 21:23:39] [このレビューのURL]

もの凄く練られた作品です。
これほどリアリティのある歴史や地理を創造してしまうのは本当にすごい。ヒストリエやヘウレーカで西洋史に詳しいのはわかっていたが、日本に関する造詣も恐ろしく深いのかもしれない。

序盤の盛り上げとラストの怒涛の伏線回収。
考古学的謎を解き明かしていく様も、窓の外も能力も、ものすごく面白かったのに、どこか物足りない。
やっと舞台が整ったところで終幕してしまったような感じだ。
「ここから先は、あなたの想像でお楽しみください」
うーん、じゃあ自分なりの見方を言ってみようかな…

主人公は最後まで丸神の里の人間ではなく、丸神研側の人間という立ち位置なので、主人公側にとっての物語は、丸神の里の歴史的謎を解き明かすことで良いと思う。
読者は一人の考古学を学ぼうとする学生の気持ちになって読めばいい。
だから、宇宙人の存在やら能力の謎は、あくまでサブストーリーとして見る。だけど、やっぱりそっちの謎にも関わりすぎたから、結末を見届けよう。はたして頼之はどこへ行ったのか?

主人公の見解に合わせれば、その答えは「死」と同じだ。
我々にとって全く未知で、絶対解明できない死後の世界。
頼之がどこへ行ったのかわからないのは、死者が何処へ行くのかわからないのと同じことで、「宇宙人の世界」と「天国と地獄」、「カササギ」と「神様」は何ら変わりない。
重要なのはもう戻ってこれないかもしれない、ということ。死との類似でいえば、輪廻転生が本当かどうか。だから主人公も、最後ヒロイン・幸子を全力で説得する。結局ナン丸にとっても、窓の外に行くことと死ぬことは同義なのだ。

しかしそれは、窓の外を知らない主人公の意見にすぎない。幸子は窓の外を見ている。丸神教授も、手が届く能力を「窓の外に突き落とす」と表現しているように、窓の外が見える者にとって、球体に触れることは、「死」よりも「窓の外」への道だと思う方がしっくりくるのだろう。
頼之は、この世の未練を捨て心のモヤモヤを消すために会いに行くと言う。この話で何度も出てくる、「天の川の彼方より誰かが迎えに来てくれることを信じて…」という言葉とは真逆の対応だ。
里の呪縛にとらわれることなく行動してきた頼之は、しっかりと里の外の世界も知っている。そんな彼が、己の推測を信じて行動に移そうとした時、主人公の言葉に耳を傾けた。「世界を知れ」と叫ぶ主人公の話を聞いた後、「気が変わったらあとからおいで」と言う。これはつまり、主人公の説得力ある主張も、「窓の外」を知った絶望の前では無意味だと言っているように聞こえる。「窓の外」がそれほどの世界ならば、もはや頼之が行き着いた場所を想像することは困難だ。

個人的に気になることが2つ。
1つは、最終的に幸子がしっかり外の世界に出て様々な体験をできたのかどうかだ。それとも彼女は、ナン丸の説得も空しく、この世を知ることなく小さな呪縛に縛られ、丸神の里から出れずにいるのか?最後に主人公と会ったところが「外の世界」ではなく、「丸神の七夕祭り」だったことは、果たしてどちらを意味しているのだろう…

そしてもう一つは、主人公の額の変化が消えたこと。最初は、頼之が消えた時悲しい顔をしてた幸子が最後笑顔で「ようこそ」と言っているから、頼之が呪縛の解放に成功したのかと思った。でも以前として山での七夕祭りをしているから、そうではなさそう。単純に、能力を使わないでいれば、元に戻るのだろうか…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-06 23:48:15] [修正:2010-04-11 20:12:50] [このレビューのURL]

9点 火の鳥

壮大なる、「命」をめぐる物語!


古今東西、権力者から動物まで、あらゆるシチュエーションで紡がれる不老不死を巡る物語です。
不老不死の血をもつ火の鳥が全ての物語を通したキーであり、本当に多様な物語が描かれています。今も昔もそして未来も、人が求めるのはやっぱり「不老不死」だからこそ、全く状況は違うのに求めるものが同じという物語がいくつも生まれたのでしょう。

命をめぐる問答が恐ろしく深く、また説得力を帯びてます。それは、手塚先生が戦争を生き延びた数少ない漫画家の代表者だからでしょう。最近の漫画でも、戦いにおける生や死を描くものは多いですが、しょせんそれを描いてる漫画家は戦争を間接的にしか知り得ません。嘘っぱちとまでは言いませんが、その描写のリアリティや説得力において、手塚先生は一線を越えていると思います。そういう意味で、手塚先生は今の漫画家にとって、越えられない壁をもっているのだと思います。

漫画としての面白さも一級品です。
展開や見せ方が半端じゃなく多様で飽きません。
子供の頃から家に初版で大判の単行本があったので、読み耽っていた思い出作品でもあるのですが、ロビタやナメクジ帝国の話や、宇宙船で彷徨う話はものすごく怖かったです。

昔の漫画には説教くさいものが多いのですが、この漫画はそんなことはないと思います。てゆうか、これはもう説教とかいうレベルじゃないです。
説教臭さは、作者の意見の代弁者として、キャラが自分の意見を頑なに貫いたりアピールすることで、読者が押し付けられた感じになって生まれるものですが、この作品では命についてあらゆる考えをもったキャラが登場しながらも、そのほぼ全てのキャラの考えが火の鳥に一蹴されてしまうのです。
また、火の鳥自身は考えを一蹴しながらも、自分の意見を押し付けません。明確な答えを提示しない場合も多いです。
つまり、読者は物語を読みながらどの考えに共感できるかを探し求めればいいのです。物語として、各話とも火の鳥以外の主要キャラの死までが描かれていますが、きれいな死に方も志半ばな死に方も様々です。男も女も子供も老人もロボットも動物も、十人十色の生き様・死に様が魅力的で感動的なんです。

不老不死が正しいか否かということ以上に、生とはなにか?死とはなにか?を問われます。
「死」というものに恐怖を感じている方は必見!
僕も「死ぬのが怖い」とか「不老不死が欲しい!」なんて思ったりしますが、この話を読む度、大切なのは「生きる喜びを感じること」や「生き様」なんだなぁと思います。
ナメクジ帝国の話で、不老不死になった主人公が何千年と孤独に彷徨う姿を見てしまった時、「死ぬことには生きることと同様の喜びがあるのかもしれない」、なんて思ってみたり…

未完だけど、それぞれの話は基本独立なので、読む分には問題ありません。なにより、火の鳥の物語は、僕らがそこから何かを感じ取ることで完結するのだと思います。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2010-04-05 15:15:58] [修正:2010-04-11 19:39:04] [このレビューのURL]

<<前の10件
123