「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 250レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年08月26日

自分の人生をビデオ鑑賞できるという恐ろしい設定。
関わりさえあれば他人の人生もみれてしまう。

2話程度にまとまったオムニバス形式で、バッドエンドが多いけど、救いのある話なことが多い。
ホラー要素があるわけじゃないが、それに近い怖さが作品全体に蔓延している。他人の人生を覗いた時見えてしまう「真実」の瞬間が、ホラー映画とかの感覚に近いのかも。

オチありきの話なので、これからもこの面白さを保っていけるかは作者のアイデア次第。今のところダークな展開なものほど面白いです。

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[投稿:2010-08-26 15:30:49] [修正:2010-08-26 15:30:49] [このレビューのURL]

コロコロに比べると、ボンボンの作品は過激で暴力的なものが多かったと思いますが、その中で優しく柔らかくロックマンを描いた作者さんです。

素早い展開の中にほんわかモードを混ぜ、破壊ではなく和解を基本とする。ボンボン連載の他のシリアス過ぎるロックマンシリーズに比べ、児童向けに描かれてたと思います。方針が、であって、内容のクオリティは決して低くないですけど。

そしてもう一つの特徴は、この人の描くロックには妖しい魅力があります。俗に言うショタっ気ってやつです。。

この「ロックマン アンド フォルテ」は打ち切りで最後急な締め方になってしまっていますが、「ロックマン8」からの続き物としてみればスパンのある話になっているので満足。

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[投稿:2010-08-24 17:52:54] [修正:2010-08-24 17:52:54] [このレビューのURL]

ロックマン漫画といえばこの人のものが間違いなくNo.1です。

ロックマン自体も大好きですが、この人の描くロックマンには葛藤も強く描かれていて、幼い頃読んだときは結構衝撃的でした。

特筆すべきはボンボン冬季刊号に掲載された短編。ブルースが登場し、シャドーマンが暗躍する、ワイリーに造られたもう一人のロックマンの話。
切なく、心に残る話。それでいて、敵味方の人気キャラはほとんど登場する。特にメットを外したロックがカッコよすぎるっ!!

ロックマン漫画ならやっぱりボンボン!
完成度が高くファンなら大人でも楽しめるようなクオリティのものが多いです。
特に、有賀さんのロックマンは子供から大人まで楽しめるかなりの良作です。最近本屋で完全版をよく見かけますので、興味があればぜひ手に取ってみてください!

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[投稿:2010-06-17 00:08:33] [修正:2010-08-24 17:49:46] [このレビューのURL]

ボンボンのギャグ漫画というとこれを思い出しちゃう
「クロちゃん」は自分的にはギャグ漫画じゃありませんので…

かなり下劣で下品なギャグ漫画だった記憶がありますが、結構シュールで、作品の根底には「不条理」が垣間見れます。
コロコロにはないタイプのギャグ漫画でしたので、ボンボンを読むときは楽しんで読んでいました。
完成された世界観と空気があり、登場人物も一発ネタにしか思えないのに応用させて話を作っています。

ただかなり長く続いたため、後半の失速は否めないです。それとこの人の漫画はどれも児童向けというには有害な面が多い気が…そこがまた好きだったんですけどねw

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[投稿:2010-08-24 17:28:46] [修正:2010-08-24 17:28:46] [このレビューのURL]

10点 7SEEDS

(2010年8月更新、【既刊18巻まで所持】)
先読み不可能、サバイバル漫画最高峰!
圧倒的なリアリティと面白さに驚嘆。完結を待つことなく自分の中で自信をもって満点を付けれる作品。

この作品から感じたこと。それは「アリとキリギリス」に対する反論、もしくはアンチテーゼのようなもの。
「アリとキリギリス」
食糧の集めやすい夏の間に、アリの集団は冬への備蓄のためせっせとひたすら働き、キリギリスはのんびりと音楽に興じる。そして冬が来て、備蓄のあるアリたちは生き延びることができるが、キリギリスは食糧を見つけられず、アリに頼んでも分けてもらえず、死んでしまう。そんなお話(地域により詳細は違うかもしれないが、大体こんな感じ)。

この話を読み聞かせた後、大人は決まって「アリさんが正しい。アリさんを見習って生きなさい」と言う。
確かにアリさんは正しい。
皆で分担して、生きるために必要なことだけを、計画的に機械的に行う。特にサバイバルという状況においては「アリさん」であることが求められるのだろう。だからこそ教師たちは、優秀な夏のAチームを作り上げた。アリさんの象徴のような夏のAを。理論的には何も間違ってないのかもしれない。(そのやり方は問題だらけだが)

では現実に、夏のAチームこそが正しく、理想的な人間像なのだろうか?
14巻で安吾とハルが言い争うシーン。
スポーツも音楽も、暇な人間のやることだ、必要ない、という安吾に対し、ハルは言う。
「じゃあどうして、戦時下でピアノを弾くのさ。絵を描きながら飢え死にするのさ。内戦のさなか、歌を歌うのさ。ボールを蹴るのさ。人として生きていくためじゃないか」

生きるためだけに生きるAチームは、人さえも簡単に殺してしまう。感染の疑いがあれば迷わず撃つ。邪魔になるなら迷わず構える。
彼らは生きるための「生き物」としては正しい。けど、きっと「人間」としては正しくない。
「人間」として正しい姿は、アリでもキリギリスでもない。

夏のAとBの姿は、比較すれば一目瞭然、アリとキリギリスそのものだ。Aがアリの象徴だとすれば、まぎれもなくBはキリギリスの象徴。貯蓄も船の管理もしっかり行わず、遊ぶBチーム。絶望的な世界でも、常に明るい夏のB。機械のように、生きるための活動だけをするAとは全く対照的だ。
夏のBの明るく元気で活き活きとした姿からは、ただアリのように機械的に働く日々からは得られない「人間らしさ」が感じられる。

「人間」として正しい姿、それはアリでもあり、キリギリスでもあることなのかもしれない。
だから、田村先生なら、「アリとキリギリス」をきっとこう子供たちに教えるだろう。
「アリさんは偉くない。アリさんはキリギリスさんと共に生きるべきだった。そうすればアリさんは、ただ働くことしか知らない日々の中で、楽しさを感じる方法をキリギリスさんから教えてもらえた。キリギリスさんは、アリさんに仕事を分けてもらって、生きることができた。お互いが成長できたんだよ。」
人間はアリでもキリギリスでもない。だからこそ、「共存」し、「成長」しあうことができるのだ。夏のチームは、AとBが共に手を取り合って初めて、人間として最高のチームになりえるのだろう。


この物語の主人公はナツだと信じている。嵐でも花でもなく、他の突出した長所をもった魅力的なキャラ達でもなく、暗くてダメダメなナツ。何故か?
死の世界で生きていくのに、アリのような優秀さも、キリギリスのような明るさもいらないから。
知らなければ教わればいい。一人でできなければ協力すればいい。
そう、これはナツの成長譚。「成長」を武器に、ナツでさえ、地獄のような世界で生きていく力を身につけてゆける。
そんなメッセージが込められた作品だと思うから、自分の中ではナツが主役なのだ。(もしくは、自分がナツ並にダメダメな人間だから震災後のような地獄の世界でも希望をもって生きられるようそう思いたいのかもしれないが…)


暗く残酷な話だけれど、どのチームも「人間らしく」生きようと成長していく姿が読んでいて非常に心地よい。秋だって成長できたのだから、夏Aもできるはず。田村先生曰く、ラストは考えてあるからいつでも終わらせられるとのことだが、いつまでもみていたいような、みんなで手を取り合って暮らすENDが早くみたいような…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-12 22:12:47] [修正:2010-08-24 16:45:39] [このレビューのURL]

6点 惡の華

人が持つ「変態」な部分を、ドS女が主人公の男に実践させ追究していく漫画…かな?
とにかく変態について色々考える漫画であり、でもそれはエロシーンを用いてとかじゃなく、真面目な人間ほど持ってそうな変態性を暴いていく作品です。

漂流ネットカフェは合わなかったけど、これは面白い!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-24 12:34:56] [修正:2010-08-24 12:34:56] [このレビューのURL]

「めばえ」や「小学○年生」から始まった自分の漫画人生の中で、やっぱり一番大きな影響を受けた雑誌は「ジャンプ」ではなく「コロコロ」だったのだと思う。
もちろん、こうやって漫画に得点を付けれるような年齢になった今では、コロコロの作品など思い出補正の中でしか輝けないものばかりだけど、その溢れんばかりの輝きのおかげで今でも鮮明に子供時代を思い出せるのだ。

推理物好きだった当時のヒーローはコナンと金田一だったが、初めてのヒーローはこのホームズだった。
小学生のがきんちょ3人組が警察バッジも手帳も持ってて、見事な推理を披露し、力仕事は大人の警察にやらせて事件解決。
そんな設定にもちろん違和感なんて感じなかった。「秘密警察だから」、理由はそれで十分。
コナンや金田一のような長々とした説明も入り組んだ難しさもなく、スパッと解決。
終盤出てくる敵組織のライバル(の怪盗)もまた子供。今思えばバトルものならよくあるけど推理ものでは珍しかったなあ。

子供が楽しむには、それにふさわしいレベルの内容でなければならないが、
子供騙しでごまかせるほどコロコロ読者は甘くない。
それをクリアした高クオリティで連載していたことを多大に評価したいが、このレビューサイトの利用者年齢を考えればやはり思い出補正に留めておかなきゃいけないのだろう。


ちなみに内容や設定が「探偵学園Q」と似てるけど、こっちの方が先だよ!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-23 17:44:15] [修正:2010-08-23 17:44:15] [このレビューのURL]

色使い、構成、視点、どれもアバンギャルド過ぎて読み手の感性が問われるのかと思いましたが、本筋は思いの外ストレートな印象。
余計なものは極力排除し、ストーリーに必要なものだけを描く。けれど、比喩は多用する。

典型的なボーイ・ミーツ・ガール、若者の憧れる狂った恋愛、バンドにリストカット…材料を並べればありがちな内容になりそうだけど、表現の勝利でしょう。内容を絞ったのも良かったと思います。

…ですが楽しめたかと聞かれると別問題。
それでもこの後「CLOVER」などこの表現法を後世に残したことは非常に評価したい。

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[投稿:2010-08-18 17:38:18] [修正:2010-08-18 17:38:18] [このレビューのURL]

すさんだ家庭から逃げ出し出会った4人の子供たち。
心に傷をもつ彼らは寄り添い、社会から「はみだし」て生きてゆく…
「いじけ者!ひねくれ者!ロクデナシ!はみだしっ子!!何とでも言うがいいサ!ボクたちも言ってやろう、きれいな衣をまとった人よ、さようなら!ザマアミロ!!」
行く先々で様々な人に出会い、寝床を提供してもらい、時に裏切られながらも、彼らは彼らを愛してくれる人を求め旅する。
そして同時に、彼らは内なる漂泊の旅へも出発する。どこまでも深い心の世界へ。延々と続く葛藤の世界へ!
あまりにもロジカルに、妥協なく続く内面の描写には、一切の綺麗事がない。愛情、憎悪、不安、信頼、トラウマ、家族、殺人、裁判…社会の矛盾を、環境の不遇を、自分の存在を、嘆きながらも面と向かって逃げずに問い続ける。
「ボク達仲良しのどん底にいるみたいで・・」
「手伝ってよ雪だるま!ボク一人じゃママを運べない…。行け!!!行ってママを連れて来い!……」
しかし少女漫画らしいレトリックを多用したって、答えには至らない。多くの省略を補ってみても、それが結論とはならない。
そう、いくら考えたって正しい答えなんかない。
でも、それでも考え続けなければならない。
考えて考えて、それでも考え続ける。それが思春期の子供たちの、自分ではどうすることもできない社会や現実といった大きな存在への唯一の反抗なのだ。

できることなら点数なしでレビューだけしたかった作品。
自分は今までこのサイトの採点基準を一切無視して、自分の好みで点数を付けてきたけれど、この作品だけは自分でも、好きなのか嫌いなのかわからない。だから点数を付けられない。
ならば、と、このサイトの採点基準に則ってみた。面白さうんぬんはさておくも、「漫画というメディアを越えて魂を揺るがす」作品は自分の中でこれ以外ない。

手法は、漫画と小説を融合させた独特の表現をとっている。
目だけで訴えかけてくるほどの表現力がある画に、小説並の尋常じゃないほどのセリフと心内語の量。
空気感で訴えかけるあだち作品などとは、全く正反対の作品。
セリフや振る舞いに溶け込ませた伏線もすごい。

内容は、徹底的に救いが無く、難解な話。
雪山の極限状態のなかでの殺人。必死の隠蔽。どうにかその場を切り抜けるも、罪を背負い孤立していく心…やがて養子の誘いを受け、安定した生活を得られても、その傷は消えない。そんな自分たちが、裁判で暴行罪を裁くという滑稽さ。果たせぬ目論見にすれ違う心…
けれど、決して暗い作品ではない。彼らの言葉には、報われない結果ややりきれない現実の中でも、前向きに生きようという意志が感じられる。
「光へ向かって行くんだ!影をひきずってでも」
「消えてしまいそうに感じる時は、生きることの意味の有無なんか問うな。もし無意味だと思ってしまったら本当に消えてしまうだろうから」
この作品では、ファンタジー作品によくある甘く綺麗な言葉ではなく、僕らが現実世界であれこれ思い悩むようなことが、心に突き刺さるリアルな言葉が発せられている。痛く苦しいけれど、心から共感せずにはいられない。

しかし、これらは魅力であり短所でもある。
小説が苦手な人、漫画をサクッと読みたい人などには不向き。あまりに文字数が多く、例え活字慣れしていても、重く濃い内容なので、読むのに根気がいるから(終盤1ページ丸々文だったり)。
そしてこの作品、子供のころの感性で、大人並みの語彙力・読解力を必要とする。4人組の幼少から青年になるまでのこの物語を読み解くと、その本質はあくまで少年期の苦悩・葛藤がテーマ。
BSマンガ夜話で「今読むと恥ずかしい」と馬鹿にしてファンの恨みを買ったそうだけど、少年時代の思いが強い人でないとほとんど楽しめないのかもしれない。

はまれば漫画どころか映画や小説を含めたすべての作品の中で自分の一番の宝物になる、ともいわれるほど。その支持者は何も読み手だけでなく、書き手、すなわち漫画家にも多数います。
田村由美→最も影響を受けたとか。田村作品の心理描写の原点はココ。
くらもちふさこ→作中登場するほど
他、川原泉、市川ジュンなど。

エヴァの心理描写をもっと深くした感じのこの作品。まさに少女漫画な画ですが、内容は古さを感じさせません。
一気読みは無謀。是非少しずつ噛みしめながら味わってみてください。


<読んだ方向け>
締め方の個人的見解(オクトパス・ガーデンは難解すぎるので置いておき…)
守られる側の存在であったマックスとサーニンは、救いがない結末ながらも前向きな姿勢を見せています。
問題はアンジーとグレアムですが、グレアムは雪山事件を暴露したことで、どうなるかはわからないけれど決着はつきます。そしてアンジーもすれ違いの原因は雪山事件だから、グレアムとの関係に決着がつくはず。
年齢的に青年となる二人。その二人の枷は、少年期最大の負の遺産「雪山事件」。この決着によってこそ、彼らは初めて少年から青年になれるのだろう。
彼らがどんな形で青年になるかは僕らの想像の中。けれどジャックたちは彼らを見捨てたりしないはず。彼らは今後も養子として暮らしていけるでしょう。
ならば、もう彼らは「はみだしっ子」などではない。
そう、はみだしっ子としての物語は、すべて描かれきっているのだ。
これが彼らの激動の少年期を描いた物語ならば、確かに完結した、と僕は思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-05 16:12:44] [修正:2010-08-18 15:36:17] [このレビューのURL]

凄い。

物語は全てラストのために描かれるのだが、その過程も丁寧で面白く仕上げられている。
そして迎える激動のラスト…

似たラストの作品を挙げるなら、古くは「ナウシカ」や「地球へ…」など。
最近のSFやセカイ系にも似たようなものが挙げられる(というか最近のものはこれらの影響を受けているので当然っすよね)。
なので作品の古さを特別視しないならば、単に「SFらしいラスト」で括られてしまうかも。だが、この作品の凄さはそこ(だけ)じゃない。
神のデザイン、表現の素晴らしさ・美しさ、敵味方問わず魅力的なキャラの数々…それらも備品にすぎない。

この作品の凄さ、それは物語を通して導き出されたその「結論」
‐神は「必要とされない」存在になったこと‐

宗教や信仰をテーマに入れながら、結果的に神は必要ないと結論付けてしまった!神殺しの作品はあれど、神を捨てる作品はそうそうないだろう。
ましてこれほどのクオリティと説得力をもってそれを描いた作品はこれ以外ない!まさに、今となっては宗教への関心薄く、特定の宗派に属さない人の多い日本だからこそ許された結論だ(欧米やイスラム圏じゃ…)。

救いは人それぞれ異なり、それは時に善であり、時に悪である。永遠の平穏が約束された理想郷では決して癒せぬ傷もある。
善だけが、悪だけが人の姿なのではない。人間とは「進化する反調和」だ!

こうした結論がかなりの説得力をもって描かれていることが凄い。
善なる透祜と殺戮に快楽を感じてきた夭祜が一つになるシーン
平和を尊ぶ亞神の味方をしてきた鷹野が、平和の楽園を築いた亞神の天音を斬り消すシーン
決して剣を取らなかった青比古が、一狼太を殺すことで救うシーン
敵も味方も誰も彼もが血にまみれ辿りついた結論。

凄い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-11 00:03:55] [修正:2010-08-18 15:26:35] [このレビューのURL]

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