「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

一歩ずつ
進むいっぽの
道ながく…



地味で地道な努力を、毎日こつこつと健気に続ける主人公・一歩
その努力は(フェザー級)王者になる前もなった後も変わらない。
着実な進歩で多くのライバルを破り、仲間たちに支えられ歩んできた彼の長きボクシング道
しかし、憧れの人・宮田との試合の日は遠く、
作者もこの作品に骨を埋める覚悟なのだろうか、
一歩の道は、これからも長く永い…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-11 02:27:13] [修正:2011-04-11 02:27:13] [このレビューのURL]

なんともSFらしい世界観。
SF好きなら映画や小説で見慣れた世界観でしょう。漫画なら士郎正宗なんかが既に同様のイメージを持っていますね。設定も「ガンスリンガー・ガール」なんかを思い出します。
しかし、そうした既視感が減点要素になどなっていません。むしろ世界観・設定・展開、そしてアクション、全てがSFらしい王道+味のついた高いクオリティでまとまっていて、作品世界にのめり込んでしまいます。
特に3巻のバロットとウフコックの心理描写なんかは凄かった。
恐るべし冲方丁。。

さて、コミカライズということで画にも注目が集まると思いますが、、
なんと、大今良時は(連載開始時)10代の女の子なのです。驚き!
骨格や見せ方の角度なんかに未熟さを感じたりしましたが、画力の高さ・緻密さは目を見張るものがあります。
そして、原作者から自由に描かせてもらっていること、つまり情報の取捨選択や見せ方、少年漫画らしくするための細かい変更などもほとんど彼女がやっていること、これもまた驚きです。
恐るべし大今良時。。


物語もどんどん面白くなっていき、画力もますます磨かれていく、非常に前途有望な作品。
少年漫画で成功した女性漫画家は高橋留美子や荒川弘、他に星野桂などのジャンプ作家が少々と数えるほどだけれど、そこに大今良時が加わる日も近い!と密かに期待していたり。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-11 01:19:34] [修正:2011-04-11 01:19:34] [このレビューのURL]

思ってた以上に面白くなってきた。

悪の組織により荒廃した世界。
その世界が自分たちの未来だとわかり、現代と未来を行き来することで未来を変えようという話。なんだかドラクエ7を思い出しますね。

テンポが非常に良く、だらだらしません。キャラも最初は微妙でしたが、徐々にキャラを掘り下げたり日常的なシーンが増えいい感じに。

ストーリー的には邪道に含まれる部類なので、雑誌を引っ張る、雑誌の顔になるという感じの作品ではありませんが、逆にそのおかげで変に編集部の圧力がかかったりせず、かつ大味になりすぎることもありません。名脇役、といった漫画です。

(完結追記)
残念無念…
みえるひと同様、安易なバトルものにしちゃったのが失敗だったような。せっかくの設定、ジャンプらしくせずもっと邪道でも良かった気がしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-17 21:58:23] [修正:2011-04-08 20:54:29] [このレビューのURL]

題材そのものは目新しいけど、お話自体はハートフルなヒューマンドラマなので、知識があろうとなかろうと読めます。
ドラマの展開が上手な回から、ちょっとウンチクに過ぎた回までさまざま。画を気にしなければホームズファンもそうでない人も楽しめる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-03 22:37:37] [修正:2011-04-03 22:37:37] [このレビューのURL]

群緑。緑したたる初夏の頃、
時雨(じう、通り雨)にうたれながらも、その後には晴れ間がのぞくように…
時代が近未来から江戸へ変わっても、「ふたスピ」のあたたかさや儚さはそのままです。

ラストに繋がる、冒頭の湖の真ん中に浮かぶ城
そこへ辿り着く以前の5年間
少年少女の武士3人。霖太郎、その親友・府介、おてんば少女・伊都
武士の誇りと自分たちの境遇に揺られながら
出会い、支え合い、笑い合い、過ごしていく…

前作のように明確なゴールがあるわけではないのでまだまだ話の全体像が掴めません。前作で府中野君も見た、幸せの「緑色に光る星」がどう物語の鍵となっていくのか、楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-28 23:24:38] [修正:2011-04-01 23:49:13] [このレビューのURL]

「しんどいよ?」
この鉄男の言葉が印象的。
Gペンひとつで漫画界という戦場を生き抜く者たちの、辛く、悲しく、しかし最後にはそれぞれ自分自身の漫画道への扉を開いた、熱い青春譚!

リアル志向でサクセス・ストーリーの「バクマン。」とは違う土俵です。
全3巻、無駄がなかったとは言いきれませんが、完成度の高さは折り紙付き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-03 22:27:02] [修正:2011-04-01 00:24:26] [このレビューのURL]

TONO漫画は絵が好きなので集めていますが、この作品は「ジャケ買い」ならぬ「帯買い」でしたね。
帯には、この作品が好きな女性漫画家たちによるイラスト付き推薦コメント。

羽海野チカ、志村貴子、田村由美、高河ゆん、今市子、おがきちか…etc

コメントだけならまだしも、イラスト付きですからね。買うしかないですよもう。

癒しときどきブラック、というTONO作品の中でも、この漫画はかなり女性向けな気がします。女性のお姫様願望、みたいなのがキーポイントだとありましたし。
キャラがたっているし、漫画自体は上手なので男でも楽しめると思いますが、女性ならなお一層楽しめるのは確か。王室コメディーなんですが雰囲気漫画の類が好きな人に勧めたい。巻を重ねるごとに味が出てきておいしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-31 23:50:42] [修正:2011-03-31 23:50:42] [このレビューのURL]

思春期まっさかりの姉弟が、両親だけいないパラレルワールドに迷い込むお話。

チャプター毎のタイトルにあるルート196とルート225が表すのは年齢。SFチックに作られた物語だが、これは、姉が14(ルート196)才から15(ルート225)才になる物語でもある。
思春期の真っただ中から、それを抜け出すための大きな1年。
元の世界に戻るために行動した二人の1年間で、親や友人、そして自分自身との向き合い方も大きく変化していく。
お姉ちゃんが行きついた世界は、果たして本当に別世界なのだろうか?
本当は変わったのは世界の方ではなく、自分自身なのかもしれない。

これは、現実世界と異世界との間を彷徨うSF冒険譚だ。
そして同時に、14才と15才の間で最後の思春期を過ごし、大人になっていく子供の成長譚であった。
原作は1つ年上の設定のようだけど、思春期の中学生を描かせたらさすが志村先生。鮮やかな色使いも含めて、本当に良くまとまっています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-29 02:28:25] [修正:2011-03-29 02:28:25] [このレビューのURL]

「午後の恐竜」(白井裕子)、やられました…
恐縮ですが、原作未読です。
凄い。志村作品が目的で買ったはずが、この話だけで満足してしまいました。

基本的にブラックユーモア全開ですが、「空への門」の方が、救いある柔らかい作品が多いです。
志村先生の担当した「生活維持省」、普段の志村作品とはまったく異なる残酷系の話ということで、貴重な一作だと思います。

「ボッコちゃん」「おーい でてこーい」は既読。
でもこの短編集自体、星新一を知らない人の方が、先入観もなくオチも知らないのでより楽しめそう。(そして読後には、ぜひ原作のショートショートも読んでほしい)

「コミック星新一 空への門」でもそうですが、得点は星新一さんに対するところが大きいです。しかし、鬼頭さんや志村先生のファンとしては、少ないページ数でも描いてくれて、星新一に関係なく嬉しいかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-09 01:49:24] [修正:2011-03-24 21:22:31] [このレビューのURL]

この作品が冬目作品であることを知ったのは最近です。
子供のころ読んで好きだったけれど、作品名も作者も覚えていなかったので…
他の冬目作品より思い入れが強く、冬目作品の中で最も好きな作品です。

まぁ今読んでみると結構酷い内容で(未熟って意味じゃなく)
迅鉄の行動と思想に一貫性が感じられず
締めは時代劇に出てくる一匹狼の典型で統一
しかし
他の冬目作品ではあまり見られないド王道展開ゆえの安定感
作風にシンクロしまくりの和風画
好きです。

ちなみに、この作品の前身となる作品が冬目さんの同人誌にありますが、それはショートギャグ。そこからあの特徴的な目をした迅鉄のキャラデザになったのでしょうが、個人的には当たりでした。再開するといいなぁ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-07 00:16:26] [修正:2011-03-21 00:55:55] [このレビューのURL]