「ジブリ好き!」さんのページ
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4点 最終兵器彼女
徹底して描かれる「キミとボク」という世界。
セカイ系作品として有名ですが、いつ、いかなる時でもただ愛し合う二人をただ見ているだけの作品です。
読み手との相性がかなーり問われます。
不条理で絶望的な中で貫かれる愛の凄さを感じる作品。
周りの大切な人たちが次々に死んでいく中で、その悲しみの中で深まっていくキミとボクの愛の形…。絶望渦巻く終末の中でも、全くストレートでなく、じれったいような恋愛関係。それを如実に表す文字の背景への溶け込みや、ナレーションのような手紙のやりとりなど、他に類をみない表現法。
これらにどこまで感動できるのか、否か。
とにかく世界観はほとんど明かされず、話を補完できません。番外編短編集も、ヒントになりません。でもストーリーなんてあってないようなもの、どうでもいいんです。
愛情表現にはこれでもかと性描写を使い、読んだ当時が小学生だったのであまり好印象を持っていませんでした。高校で先輩がこれを読んで泣いたというので読み返してみましたが、やっぱり理解できません。最近読み返しました。全然理解できないし、自分には面白くないです。
しかし間違いなく内容的にもテーマ的にも突き抜けた作品であり(戦争していっぱい死んでく中で愛を育むキミとボク)、一読の価値はある特異な作品なのです。
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[投稿:2010-03-13 22:43:19] [修正:2011-06-05 14:33:25] [このレビューのURL]
6点 Wings Songs
美しく壮大な画を楽しむ本であって、ストーリーを楽しむものでもないだろうな。SF設定の面白そうな話だが蓋を開けてみるとやっぱり画がすべて。
ただ設定は凝っているので、作品世界は十二分に楽しめる。
ワニマガジン社の「GELATIN」みたいな雰囲気なんだよなぁ、関係ないのだけれど。
この画にお金を払ってもいいかどうかが全て、自分は損したとは思っていません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-30 19:48:42] [修正:2011-05-30 19:48:42] [このレビューのURL]
6点 魔法少女かずみ☆マギカ
原作のネームバリューを借りながらも、原作の設定やら雰囲気やら結構無視して作られてる…イイです、そのスタンス。
ビッグネームに見合う作品となるかはまだ分からないけれど、ここまではっちゃけた感じなのは意欲作とも取れるので期待大。伏線はもちろん、本編原作とどう絡んでいくのかも見所です。
ちなみに作画は、プロとしては新人だけどアマでの経験豊富な方。イラスト屋さんかと思いきや漫画もうまいです。
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[投稿:2011-05-30 19:29:05] [修正:2011-05-30 19:29:05] [このレビューのURL]
6点 HER
女心全開なこの作品、高く評価されたとのことですが、どこまで合うかはきっと十人十色
短編でありながら群像劇のように各話の人物が繋がっていく手法は上手、各エピソードの題材も新鮮、評価されて然るべき。けれど心理描写はどうなのかなぁ、こういう女性もいるんだよって考えれば問題ないけれど。
一番気になったのは、毎回必ずオチをつける必要もないんじゃないってとこ。ちょっとイイ話にするのがやだったのかな、作者の漫画観の問題だろうけど、わざわざいらないんじゃないかなって。
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[投稿:2011-05-30 19:11:11] [修正:2011-05-30 19:11:11] [このレビューのURL]
6点 魔法少女まどか☆マギカ
アニメの売上数が史上最高になるなど、当初の予測をはるかに超えた人気を誇るこの作品。緻密なプロットと無駄のない展開、納得の人気です。
しかしアニメ版のシャフト&ニトロプラスのそれぞれクセの強い独特な表現・演出が物語の魅力に拍車をかけていたのに比べて漫画版はどうしても見劣りしてしまうのも事実。アニメのコミカライズではなく脚本を参考にして描いたとのことでところどころ工夫も見られるけれど、ただでさえテンポがよく無駄のないストーリーを更に圧縮してしまっているので、掘り下げの甘さや唐突さを感じるかも。
奇跡だろうが魔法だろうが、科学同様、便利なものには対価を伴ってしかるべき。都合良く進行する現実なんて、ないんだよ。
そんな思想が、濃い絶望色と残酷な展開が、鬼頭莫広に似すぎてるんだよなぁ、虚淵玄。昔マンガ・エロティスク・エフで彼の特集をした時、彼の魔法に対する考え方が全く同じ。
話もどことなく「なるたる」「ぼくらの」に似ています。
元よりニトロプラスは好きですが、虚淵信者ではないので。。しかしプロットも要素も非常に上手、これは認めざるを得ない。
きわどいSF設定やセカイ系展開もありますが話全体の中では大して重要ではありません、伏線からまとめ方までの素晴らしいがすべて。
締め方もアニメと漫画で少し違ってて、どちらも作り手のらしさが出ています。
あとは作画やキャラデザで好きな方を選べばいいと思いますが、どちらかならアニメ版をオススメしちゃう。
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[投稿:2011-05-30 19:02:09] [修正:2011-05-30 19:02:09] [このレビューのURL]
7点 金星樹
表題作の美しいことと言ったら…
ああ、美しい。
時間の流れが変わっても、変わらない愛の想いに突き動かされて。SF設定の素晴らしさと少女漫画な恋愛が完璧なほどにマッチしたラストに、ただただ、美しい…
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-25 01:59:27] [修正:2011-05-25 01:59:27] [このレビューのURL]
7点 漫画家残酷物語
この短編集の各話が発表されたのは「まんが道」より先ですが、なんだかまんが道に対するアンチテーゼのような印象を受ける程、漫画家というものを辛く残酷な星の下の職業として描いています。
かつて乙武氏の「五体不満足」がベストセラーになった後、他の障害者の方が「笑え!五体不満足」という、乙武さんの障害者論に反論した作品を出していましたが、それに似ています。
漫画の黎明期…
漫画に魅せられ、子供たちに夢と希望を与えるんだ!と一流の漫画家を志す者たち。
しかし今も昔も、求められる漫画は良い漫画ではなく売れる漫画。商品価値がなければ出版してもらえない。
そんな現実に、かつての夢を枯らし、描きたい漫画を捨て、生活のため望まない内容の漫画を描く者。それでも諦めず、食に困りながらも、自分が信じる漫画を描き続ける者。
彼らは確かに、かつて漫画を愛し、高い志を持っていた。そしてその志の高さ故に、漫画に溺れ、現実を嘆き、残酷な運命に呑まれていったのだった…
「T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振る」という似たように漫画の辛さ・残酷さを描いた強烈な別作者の作品がありますが、そっちは自らの能力や考え方にも問題があったというラストを迎えるのに対し、これに登場する漫画家は才能者ばかり。
本当に地獄のような運命に翻弄され潰れていくから、救いがない。
中には希望的な作品もありますが、基本的には「残酷」
確かに死後やっと評価された有名画家・小説家も多くいますね
この作品を読んで、何を感じるのか、何も感じないのか。
人によっては気分を害するだけでしょう。児童漫画としてひらがなを多用していて、読みにくさもあります。
個人的には、先の作品を含めこういう無残な青春譚は嫌いじゃないのですが、この作品には読後感が悪いものも多くあるので注意。
漫画を愛し、漫画に苦しみ、漫画に人生を狂わされた者たちのお話。
描き手じゃなく、読み手で良かったなぁ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-20 23:49:56] [修正:2011-05-25 01:53:03] [このレビューのURL]
7点 ばらの坂道
最近復刻される前までは3冊で3万超えの値。
幻の作品と言われていましたが、値打ち=大作と考えて読むのは得策ではないかもしれません。相変わらず凄い作品ではありますが、この作品の価値はジョージ秋山作品群の中で重要な意味を持ちます。
「砂の風で舌がざらつくような町であった」
このフレーズが好き。
きちがいな母親に振り回される土門少年、果たして彼もきちがいなのか、はたまた王者の素質を持つ者なのか。
残酷な展開が続く前半のショックと比べ、中盤以降の穏やかさは喜ばしくも物足りないと言いましょうか。しかしあの結末は…人生への勝利なのか…老人が正しいのか…いや、おそらくは、どちらでもなくて…
なんだかもどかしいけれど、やはり衝撃作ではあるのです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-25 01:37:43] [修正:2011-05-25 01:37:43] [このレビューのURL]
9点 銭ゲバ
「ザ・ムーン」や「アシュラ」など、作者の作品には過度にダークでえぐいものが多いが、そこには少なからず真理が描かれていると思う。表現的にも内容的にも問題ないとは言えないけれど、果たして人間の汚い部分、さながらコンプレックスや性悪さに目をつむって生きていくことが本当に良いことなのか。
過程もラストも、あまりに残酷でダークで、悪であり、しかし正義と呼べなくもない、倫理観をぶち壊されるような作品を、結論を、読者にぶつけてくる。これが人間なのだろうか?これが真実なのだろうか?
「ザ・ムーン」が「力こそ正義だ」という真理を提示した作品ならば、
「銭ゲバ」は「金こそ正義だ」と悟った作品だ
…と思ったが、あのラストは、考えようによっては全く逆の結論を提示したとも言えるのかもしれない。
銭ゲバ
それは金こそがこの世の全てだと悟り、罪を重ね金を集め、ほしいもの全てを手に入れた男の話
己の過去もコンプレックスも金で補ってみせた男の話
そして
誰にもその心を支配させることなく、また、支配させても良いと思える心に出会えなかった、哀れな、いや、それ故に自らの正しさを証明し、人生に勝利した男の話である。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-04 12:37:15] [修正:2011-05-25 00:55:31] [このレビューのURL]
7点 ゴーマニズム宣言シリーズ
「新ゴーマニ」も含め、面白いつまらないといった感想とは違う。
トピックごとに作者の持論をぶちまけるややエッセイや評論系に近い作品だが、漫画として読むのはなんかしっくりこない。別にこーゆータイプでも良いんだけど、作者の描き方とかがね…
とにかく自分に興味がある話題なら読んでみるといい。
作者に賛同する・しないに関わらず、アクの強い主張の数々に触れれば自分のその話題への意識・考え方が再認識されるだろう。イラッとくる表現や主張も多いが、鋭いものや「よくぞ言った!」と思えるものもある。
時事ネタが多いのがこれからの人には難点かも…
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-25 00:47:48] [修正:2011-05-25 00:47:48] [このレビューのURL]
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