「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

画もギャグも構成も、藤崎節全開。

キャラが原作に忠実ではないですが、藤崎氏の解釈が面白い。紂王や張奎はキャラが違うよなぁ

普賢真人と太上老君のデザインが好きすぎる。
17巻の聞仲と黒麒麟の最期は涙無しには読めない……

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-10 22:53:55] [修正:2016-09-27 06:51:24] [このレビューのURL]

ミーくん剛(ゴー)くん
「ミーくんって剛くんの奥さんみたい」

コタロー編
「いっぱしのゲーマーなら『クソゲー』って決めつける前にもっとやり込んでみろよ
おまえの人生がクソゲーかどうか、十年後に判断してもおそくはねーだろ?」
「それはクロちゃんみたいに自由に生きてるやつのセリフだろっ!?十年なんて無理だよ。ボク一人じゃ最初のダンジョンでゲームオーバーさ」
「ホントに困った時はオイラを召還しな!道なんかいくらでもこじあけてやらァ。いっしょに感動のフィナーレをみてやろうぜ!」

異世界編
「コタローはもう自分の世界を知りつくしたのか?」
「この世界は俺たちにとっての現実であって、コタローにとっては『ただのファンタジー』だ。
帰れ」

キッド編
人間と殺し合い、カラスに襲われ、ボス争いに巻き込まれ、他の猫グループと戦い全滅する。
本当だった。オイラは災いを運び……

チエコ編
「納得しなくていい。おまえの気がすむまで、何年でもつきあってやるさ」

ゴロー編からの最後(11巻)
「アタイ、あの頃は冬が怖かったの。暗くって寒くって寂しさに殺されそうだったわ。でもアタイ知らなかったの。冬がこんなにあったかいなんて」

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-03 19:12:08] [修正:2016-01-03 19:12:08] [このレビューのURL]

コナンとの比較で言えば、多少動機面に深みがあり。
原作者が別だからそこまで気が回せるのかも。
推理作家は人間描けてなくても許される説はありますが、子供の頃は、トリックよりむしろ犯人が独白する動機に心を打たれながら読んでいた気がします。

「八つ墓村」や「獄門島」の事件を人情味豊かに解決した金田一耕助の孫という設定が秀逸。
ただ、ぼさぼさ頭を搔きむしってはフケをとばす……なんて一面は、少年漫画の事情で遺伝してないようです。

霧舎巧が「墓場島殺人事件までは犯人当てとして秀逸」と言っていましたが、
FILEシリーズは全体的に素晴らしい作品が多いです。
正直、樹林氏だけが原作を書き始めてから、質がどんどん落ちた気がしてます。マンネリ化はいいけど、トリックでは楽しませて欲しいなぁ。

それにしても最初の二つのエピソード
オペラ座館殺人事件
異人館村殺人事件
子供のころ初めて読んだ時は好きだったけど、今にしてみれば流石にまずいですよね。黄色い部屋と占星術のもろ○クリというのは……

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-01 03:37:16] [修正:2013-04-26 07:19:07] [このレビューのURL]

自分がジャンプを初めて手に取ったのはナルトが連載する少し前からでしたが、昔はこんな漫画があったのですね。この絵柄が主流だった時代の作品にもっと触れてみたくなりました。紹介して下さったお二方に感謝。
僭越ながら、各話感想を…

「ふろん」10点
衝撃的でした。
初投稿、個人的にはこれくらい突き抜けた作品にこそ魅せられます。最近の少年向け作品は漫画も小説も無難路線に走りがちで、今ならjdf54jさんのおっしゃる通りフラッパーやビーム、IKKI辺りで採用されそうです。

「忘れっぽい鬼」7点
少年漫画らしくした、という作者の言葉通り。だけど自分の年でもすらすら読めました。好きです。

「たとえ火の中…」10点
作者が学生時代に描いたというこの作品、展開もオチも少年漫画らしく粗(というか最後の命蓮の心変わりの早さが気になって…)もあったりしますが、例えば最近のWJの金未来杯なんかの作品と比べると一線を画した出来栄えかと。
夜麻みゆき作品に初めて触れた時の感覚を思い出しました。少年漫画らしい一話読みきりでは、もうこれ以上とないほど好きです。

「七つの海」9点
子供と大人の境界線。ホライゾンの彼方からやってくる迎えの船。
これも今ならカテゴリエラー必至かと思います。
もう少し若い時に読みたかった。

「コムコップ(2も)」6点
ジャンプらしいです。といっても最近の新人さんに比べて構成がうまく作者らしさも滲み出てて良い。だけどやっぱり、個人的には無難どころに落ち着かない作者の(少し毒入りの)世界をもっともっと楽しみたかったな。


素晴らしい作品に出会えた喜びと、もうこれきり読めないのかという寂しさ。
良作を求めていると必ずぶち当たる壁なのでしょうか。この作品に限ったことではありませんが、残念なことです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-05 02:13:14] [修正:2011-11-05 02:13:14] [このレビューのURL]

8点 外天楼

あの1話目にして、一体誰がどうすればあのラストを想像できるのだろう?
唯一の伏線はこれがメフィストに掲載されていたことかも。
最初帯裏見て「ん?なんでメフィストの宣伝?いくら新房さんがミステリ票入れててもさすがにミステリファンにバッシングされるんじゃねー、漫画だし」とか思っちゃったけど、なるほどメフィスト誌掲載だったのか。いやー、下手なメフィスト賞作家より全然凄いです、誰とは言いませんけども。

前情報として前半の話が後半に収束していくと聞いてたんですが、「こんなバラバラな話で繋がんのか?」って読んでました。杞憂でしたね。雑誌のために毎度毎度オチをつけながらも各話を伏線と化す。なんと素晴らしき構成力。
いわゆる「日常の謎」系の話を得意とする作者なようですが、気付けばめっちゃ重い話に。
淡白な画とギャグ調、急なラストのせいでカタルシスがあまりないんですが、降り積もる雪と二人がただただ綺麗でした。
あと待ち伏せとか最後の表情とか、実はミステリーじゃなくてホラーなんじゃないかと思ってたり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-27 02:20:36] [修正:2011-10-27 02:20:36] [このレビューのURL]

一体全体、俺がりんを育ててるのか、俺がりんに育てられてるのか、ちょいちょいわからなくなる
的なダイキチのモノローグ
縄跳びの回で、子育てと自分の時間についての大人たちの見解
この二つを筆頭に、一部でも二部でも子育て・子と親についての話題が自分にとって非常に印象的な作品だった。

大人になるにつれ失われる自分の幼少期・子供時代の記憶は、子を持つことで取り戻されていくという。親が子の成長を見守るその瞳には、自分の幼い姿が重なる。
子の成長を通して初めて自分自身が補完されていくこと。
子に注いだ愛情が、子から自分に注ぎ返される瞬間。
子供を持つということに、少しだけ前向きな感情を抱いた。(ただダイキチ達が金銭的問題を抱えない比較的裕福な設定だったのは気にかかったけど。)

もちろんりんの恋路も見所だけど、正直自分には第二部やった時点でこれ以外の結末は考えられなかった。ネタとしちゃコクリコ坂と同じで、「年の差がありえない」って言うなら最初のじーさんの子供設定で拒否反応起こすのでは。

親は子の成長に自身の老いを見、子も親に自分の老いを見る。
うさドロの明るくほのぼのとした雰囲気の中でも、たまに感じられるこのことが、少し寂しい…
と言いつつ、第二部のダイキチとコウキママが好き過ぎてヤバい!
ダイキチは渋みと漢気が増し、再婚前のコウキママは美貌を保ちながらも寂寥感を纏い始める…40代過ぎのおじさんおばさんにここまで魅せられるなんて思いもよらず、二人の関係の方が終始気になったわ…
口癖は古臭いが、ダイキチのかっこよさは等身大の理想像です。りんの選択は正しい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-17 09:17:10] [修正:2011-09-17 09:17:10] [このレビューのURL]

ハチワンのように超ハイテンションで将棋をするわけじゃなく、
まさにとろっちさんのおっしゃる通りで、
冷たさと温かさが入り混じる3月のような緩やかさで
しかし心の奥底ではライオンのような闘士を燃やし
熱し過ぎず冷め過ぎず、静かに波をぶつけあう。

そしてそれは将棋だけじゃなく、零も同じ。
暗い過去と3姉妹との触れ合いで、彼の心は常に寒暖入り混じり
普段のおとなしさとは裏腹に、2巻ラストのような慟哭と憤怒をぶちまけもこともある。
まさに「3月のライオン」

サブキャラもまた良いです、おじさん萌えとか少し理解できちゃうかもってくらい渋い(でも熱い)おじさまが勢揃い☆
二海堂君も大好き!(森田じゃないぞ)
でも3姉妹は描き方が少し苦手…ただ、天真爛漫なだけかと思っていたひなちゃんもまた、3月のライオンだった。

羽海野節全開だけど、ハチクロより一般向け。
ただ少し、ポエムの質が落ちてないかい(文字数が、増え過ぎなよーな…)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-03 01:48:19] [修正:2011-09-12 01:57:24] [このレビューのURL]

案山子って人形でドンパチし合う、セカイ系属性の作品

案山子のデザインやキャラの表情の崩し方が鬼頭さんに、鋭い目付きが貞本さんに似てるなぁと、展開にも目新しさを感じずほっぽっといたけど、
通しで読めばテンポがめちゃくちゃ良いし話も面白くて絶賛はまり中。

この漫画の魅力の半分以上が詩緒のかわいさと巨乳ヒロインといっても過言じゃない。日常パートの楽しさが半端じゃないです。
なるたると比べて(今のところ)明るく温かいお話な印象なので和むなぁ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-16 03:32:46] [修正:2011-07-16 03:32:46] [このレビューのURL]

題材は特殊でも、読者の共感を得るためによくある人情ものとか熱血展開に流れるってのが相場だろうけど、そこはさすが羅川先生、くさすぎず熱すぎず、少年漫画らしいノリとテンポの速さでみせてくれます。
…いや、嘘だ、めっちゃくさいですね。ドストレートな人情話多いです。でもそれは王道ってよりはむしろ、作者独特の味のある話になってる。

クセのあるキャラ達が狙いすぎな気がしながらも賑やかで楽しいです。加えてこの画このノリ、もう最高です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-01 02:58:40] [修正:2011-07-01 02:58:40] [このレビューのURL]

多くの方が原作を知っていらっしゃるでしょうから蛇足となりますが、
倒叙形式で描かれたこの作品を、ただのミステリーと見ることはあまり意味がないし、主人公の犯す犯罪自体に目新しいものはありません。
しかし丁寧かつリアルに描かれた主人公の思想や心理変化は、巻を重ねるごとに読者をぐいぐいと引き込んでくれるのです。

「罪」が犯罪(今作では殺人)のことだとすれば、犯行そのものの心理や感覚は実際に殺人を犯してみないことにはわかりません。故に殺人そのものにリアルさを求めることは難しいはずです。
犯罪者を取材すればある程度の理解はできるでしょうが、言葉で表しきれない感覚的な部分は伝わりきれないでしょう。(今作で主人公が、「もう僕は誰とも分かり合えない」と幾度となく呟いているように…)
もちろん、落合先生もドフトエフスキーも、犯罪者ではないので、やはり犯行時の描写に目新しいものはありません。

この作品の優れたところは、「罰」の部分です。
犯罪を犯した者の、思想崩壊や虚無感、恐怖感。そういった部分が恐ろしく秀逸に描かれています。
ドフトエフスキー自身が政府に監禁された経験を持ち、死刑直前までいっています。その恐怖感や虚無感はナマです。もちろん、犯罪を犯したわけではないので、その心理が完璧に一致しているわけではありませんが、一般人以上に罰に対する感覚は強いはず。

まとめると、この作品、犯罪自体や犯行時の心理描写・行動に目新しいものはなく、正直、4巻までなら特筆すべき点はありません。
しかし、5巻以降の面白さは凄まじい。罰に対し怯えながらも、早く捕まってしまいたいとする主人公の葛藤。
そして何より、罰を逃れた後の、「もう僕は誰とも分かり合えない」と孤立してしまう様。7巻まで一貫して良心の呵責を感じない主人公を、唯一苦しめる鎖です。
犯罪に手を染めて初めて理解する、「僕には資格なんてなかったんだ…」
弥勒にとっての罰とは、この「孤独」や「思想の崩壊」なのですね。

原作に忠実ながらも、舞台を現代風刺的に設定し、またオリジナルストーリーを足すなど、原作既読者にも十分楽しめる内容に仕上がっています。


(完結追記)
余韻残る締めくくり、この作品への思いの強さを物語るあとがき、最後まで本当に楽しめた作品でした。
かつて原作を読んだ多くの方にもオススメしたい作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-08 19:23:15] [修正:2011-04-29 02:47:28] [このレビューのURL]

<<前の10件
123456