「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

この作者の画、好きです。EREMENTAR GERADも含めて。
(萌え画なんて自己アピールもしちゃってたけど)

ただ、この作者のストーリーは微妙です。EREMENTAR GERADも含めて。
恋愛とバトルの繰り返しで、どっちもいま一つという…
しかしあのラストはこの上なく好き!バッドエンドといいきれない、切ない感じ。

僕自身スターオーシャンシリーズ好きですが、果たして原作ファンに勧めるべきかは、よくわかりません。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-25 09:29:48] [修正:2011-05-08 23:47:05] [このレビューのURL]

6点 not simple

イアンの想い。simpleな願い。
「家族だから、側にいたい」
イアンの人生。not simpleな一生。
「お前の人生はすごい。お前の事を小説にする。」


人の人生は誰でもnot simpleなものだけど
人の幸せは誰だってsimpleなもの
残酷な運命に翻弄されながらも、イアンの人柄は常にひたむきで、真っ白で。
「純真って云うのかしら
でも子供のそれとは違って、
どこかつかみ所がない感じ

ただ単純なだけじゃないんだわ。」

家族がなくなって、リックやジムとこれからを過ごそうって思って、そしてプロローグの出来事が起きるんだけど、
イアンがいたら、アイリーンのママは、イアンにとられちゃってて、
でも今は、アイリーンとママはうまくいってて。
自分の家族は無理だったけど、ジムやアイリーンの家族は救えた。そして小説になったイアンが、もっともっと家族を救い続けていくのなら、彼も少しは報われたことになるのかな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-08 23:37:21] [修正:2011-05-08 23:37:21] [このレビューのURL]

貧乏で苦労人で成績優秀な岐阜県民・まゆ子
母船に呼ばれて一度は消えるも、結局行き場なく荏の花に住み着く最下層(アンダーセブン)の宇宙人・ニア
移民問題や異人間コミュニケーション、そんなものに負ける二人ではありません。

笑いのツボは人それぞれ、シリアスな時に漂う郷愁感は好きだけどギャグはどうも…
ギャグ漫画にはお約束の、主人公を振り回す自由奔放やりたい放題のキャラ・ニア。これが苦手…(ハレグゥのグゥとか、ネウロとか)
ただ、そんなニアに対して心を開いたのがまゆ子。この辺がうまくシリアスと絡んでいるのはわかるのだけれど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-06 01:50:41] [修正:2011-05-06 01:50:41] [このレビューのURL]

美容整形の発達で、顔も身体も、大人子供も、性別も、なにもかもが好きに変えられる世界。
そんな世界を舞台にした、ファンタジックでエロチック、それでいて純真な全編描き下ろし短編集。

画も話も粗があるけれど
独立したエピソードが最後のエピソードに関わっていく様
設定・物語の画期性
毒を含んだshort trip
完成度の高い作品です。志村作品が好きな人なんかにオススメ。

オトコオンナ、アニメ、ロリータ、ブサイク…
欲しかった翼と、地のまま声と
美しく取り繕った人々の中で、素のままの自分と向き合って、自分にとっての完璧な世界を見つけ出していく…。そんなお話。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-05 23:47:48] [修正:2011-05-05 23:47:48] [このレビューのURL]

愛情と劣情、焦燥と衝動、それらが少しずつ溜まって、爆発する
本当の自分、って何だろう
リアルワールド
ここじゃないどこかに、それはない
だから私たちは、嘘で武装する
真実を守るために。自分のままの自分で、この世界に立つために。


共感できること、確かになぁって思うこと、リアルだなって感じること、多く描かれてます。
思想や行動だけでなく、展開やオチもリアル。ミミズがどんどん小物になっていく様もリアル。
でもそれが漫画として面白いかは微妙なところ。リアルっぽくありすぎて漫画らしくないというか…しかもかなり偏った人間しか描かれないから、かなりアクの強い思想がばんばんでてくる。この考え方、理解できない人の方が多いんじゃないだろうか。
理解できようができまいが、話として面白いとは思えないんですよね。この原作者さんの作品っていつもそう。(後味悪いオチに偏った思想、面白くない展開…)
イシデさんの画もまたアクが強い。カバーはずしたイラストなんかは好きなんだけれども。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-01 13:24:59] [修正:2011-05-01 13:24:59] [このレビューのURL]

実に作者らしい作品。
ジャンルと発表時期が鬼頭莫宏とかぶってしまったけれどその思想はまさに森さんそのもの。しかし他の森作品よりありがちな展開で序盤のインパクトが薄く、作画とテンポのさばさばした冷めた感じが残って、まだ面白いとは言えない状態。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-29 04:03:43] [修正:2011-04-29 04:03:43] [このレビューのURL]

狂気と厨二な感じが見事に融和した世界観。
次から次へと抜群のスピード感で展開していくストーリーは非常によくできていて面白いです。

作者はホラーを得意とする漫画家ですが、ホラーだけではなくSF要素やセカイ系要素が強い作品。前作「美女で野獣」が全くホラー要素がなかった分意気込み過ぎたのか、ホラーというよりグロいです。摩訶不思議生物さんのおっしゃる通り、演出が狂気染みてる。

ストーリーはセカイ系に近いけれど、他のセカイ系より説明付けがわかりやすくはっきりしているのが特徴的。それ故の物足りなさもありますが、テンポが良いので飽きずに読めます。
ただ、(連載用の?)前回のあらすじがちょっとくどい。

そして何といっても、表紙のインパクトが好きですね。(「ぼくらの」(販促用イラスト)や萩尾望都の「11人いる!」とかを思い出す)

大人が感じる子供の怖さ、強さ、無邪気さ…
無垢ゆえに支配力の強い子供たち。自分が子どもだったころも、確かにグループやリーダー格がいて、力でまとめてましたね。それが魔王なんでしょう。(子供の世界はうまく描かれているのに対し、大人の世界の描写がないのが残念)


(2011年4月、追記)
最近セカイ系に類する作品が多く出回り、主人公が神(あるいはそれと同等の存在)となる結末のものも増えましたが、そういった作品が好きな方はこの作品も読んでみてはいかがでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-20 02:26:57] [修正:2011-04-29 03:38:39] [このレビューのURL]

強烈なキャラクター達が織り成すサバイバル・デスゲーム!


とにかく濃いキャラ達に引き込まれました。ストーカーヒロイン・由乃はもちろん、日記所有者やその取り巻きもみんな変。話はともかく、キャラだけならトップクラスに大好きな作品です。
ジャンル自体も好きですが、徐々に尻すぼみになっていってる感は否めません。緻密さや多少の矛盾は許容範囲ですが、DEAD ENDフラグの意味のなさはよくわからないです。

しかしあまり深く考え込まず、その場の空気に混ざって楽しんでみてください。ほら、頭のネジがぶっ飛んだキャラ達と、彼らのおかしな会話や言動。何と楽しいことか!

西島「結婚してくれっ!」
みねね「私の人生は一人きりで定員なんだよっ!」
西島「俺と定員オーバーしないか?」
(9巻)

「本当にろくでもないっ!」
(2巻)

素晴らしいセンスの数々…

日記保有者の数があらかじめ決まっているので、長くはならないでしょう。テンポも悪くないので、スパッと読める作品。


(完結追記)
後半の過激さと失速感が残念でしたが、アニメ化決定にもかかわらず12巻で収めたのは英断だったと思います。全12巻、外伝含め14巻、13にまとめてくるかと思いましたが、こだわりはないようで。。
10巻でバトル終了、その後は由乃の伏線回収と締めですが、非常によくまとまてあります。
惜しむらくは、タイムリープネタやセカイ系展開が当時放映していたアニメ「まどかマギカ」とかぶってしまったことですかね。遡ればそんな作品はいくらでもあるわけで大した問題ではないのですが、時期が丸かぶりしたのは天の導きでしょうか。(天災ですが…)
オチは「花子と寓話のテラー」同様のハッピーエンドだったので、作者のポリシーなんでしょう。雪くんが身勝手な気もしましたが、大団円ということで。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-10 23:26:16] [修正:2011-04-29 03:28:51] [このレビューのURL]

多くの方が原作を知っていらっしゃるでしょうから蛇足となりますが、
倒叙形式で描かれたこの作品を、ただのミステリーと見ることはあまり意味がないし、主人公の犯す犯罪自体に目新しいものはありません。
しかし丁寧かつリアルに描かれた主人公の思想や心理変化は、巻を重ねるごとに読者をぐいぐいと引き込んでくれるのです。

「罪」が犯罪(今作では殺人)のことだとすれば、犯行そのものの心理や感覚は実際に殺人を犯してみないことにはわかりません。故に殺人そのものにリアルさを求めることは難しいはずです。
犯罪者を取材すればある程度の理解はできるでしょうが、言葉で表しきれない感覚的な部分は伝わりきれないでしょう。(今作で主人公が、「もう僕は誰とも分かり合えない」と幾度となく呟いているように…)
もちろん、落合先生もドフトエフスキーも、犯罪者ではないので、やはり犯行時の描写に目新しいものはありません。

この作品の優れたところは、「罰」の部分です。
犯罪を犯した者の、思想崩壊や虚無感、恐怖感。そういった部分が恐ろしく秀逸に描かれています。
ドフトエフスキー自身が政府に監禁された経験を持ち、死刑直前までいっています。その恐怖感や虚無感はナマです。もちろん、犯罪を犯したわけではないので、その心理が完璧に一致しているわけではありませんが、一般人以上に罰に対する感覚は強いはず。

まとめると、この作品、犯罪自体や犯行時の心理描写・行動に目新しいものはなく、正直、4巻までなら特筆すべき点はありません。
しかし、5巻以降の面白さは凄まじい。罰に対し怯えながらも、早く捕まってしまいたいとする主人公の葛藤。
そして何より、罰を逃れた後の、「もう僕は誰とも分かり合えない」と孤立してしまう様。7巻まで一貫して良心の呵責を感じない主人公を、唯一苦しめる鎖です。
犯罪に手を染めて初めて理解する、「僕には資格なんてなかったんだ…」
弥勒にとっての罰とは、この「孤独」や「思想の崩壊」なのですね。

原作に忠実ながらも、舞台を現代風刺的に設定し、またオリジナルストーリーを足すなど、原作既読者にも十分楽しめる内容に仕上がっています。


(完結追記)
余韻残る締めくくり、この作品への思いの強さを物語るあとがき、最後まで本当に楽しめた作品でした。
かつて原作を読んだ多くの方にもオススメしたい作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-08 19:23:15] [修正:2011-04-29 02:47:28] [このレビューのURL]

現代版姥捨て山

残酷で奇抜な設定の勝利。オチは予想できるかもしれませんが、ベテランの技で読まされます。

70歳以上はクジに当選しない限り生きられない世界。
不条理でありながら、どこか合理的でもあるセカイ。
おばあちゃん子な少年の精一杯の努力と車に乗ったおばあちゃんの穏やかな笑顔、守りたいという気持ちが互いに交錯してしまいすれ違った想い。

無情な結末なのに、家や日常のノスタルジックな雰囲気のためだろうか、後味が悪いというよりも物寂しさが残ります…。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-27 03:39:26] [修正:2011-04-27 03:39:26] [このレビューのURL]