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今にも昔にもカンニングを題材にした作品にはこれ以外に出会ったことがない。

カンニングを完全犯罪的に行おうという作品ではなく、マックじいの発明品を使って鮮やかにカンニングを行う、ドラえもん的な要素が基本。
しかし、仕込みの準備やカンニング時の緊張感や雰囲気は本格的で、レベルの高い敵ならば心理戦も行われる。(敵は教師だけでなく、クイズ番組や謎の集団、宇宙人など様々だ!)
また、物語の本筋で行われるカンニングは途中でアクシデントが起こることが多く、即席での対処を行うのだが、これが非常に実用的で効果的なカンニング手段なのだ。思いの外、参考になることも多い。
とんでもカンニングだけで終わらせないところが、この漫画の凄さであり魅力でもある。

また、人物の描き分けが非常にうまく、性格・外見とも似たり寄ったりのキャラがいないのが凄い。

しっかりコロコロ読者層を対象としたアイテムやギャグをベースとしながら、大人でも楽しめるコメディやドラマ性、アイデアも散りばめられている。
珍しい題材がブームな今日、古くマイナーな漫画なので日の目を見ることはないだろうが、お薦めしたい一品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-12 10:14:45] [修正:2010-06-12 10:14:45]