「勾玉」さんのページ

一話一話がたった2ページと短く、単独では大したことの無い話も多い。
しかし読み進めていくうちに、絵日記のように淡々と綴られていく
暴力的で、下品で、非道徳的な日常の数々が、
そこに生きる人々の力強さや逞しさ、そして儚さを惹きたてていて
段々と自分の中で鮮烈な印象として残っていった。

そしてラスト。
二太の最後の台詞で、姉ちゃんの言葉が思い起こされる
「泣いたら腹が膨れるかあ。泣いてる暇があったら笑ええっ!!。」
最後に見せる二太の笑顔は
とても切なくそれでいて晴れ晴れとしていて、感慨深い。

好みの分かれる漫画なのは確かだけど、一読に値する作品だと思う。
読むなら、カラー版がおすすめ
白黒の方は味気無くて、心に残りにくい気がする。

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[投稿:2012-05-28 22:07:51] [修正:2012-11-10 22:46:36]