「勾玉」さんのページ

注)ネタバレ有り
最終局面は確かに勢いがあって熱さがあるけど
ストーリーの運びが結構強引でご都合主義に感じる場面も多かった。

特に気になったのは2つ
まず、あのキャラが敵対するシーン
それまではどちらかというと頼りがいのある兄貴肌として描かれていたキャラが
いきなり心に闇をかかえたキャラとして再登場したのが、どうも腑に落ちない。
うしおの純粋さに中てられたと言いながら、何故かとらの方と闘ってる姿も滑稽で
ストーリーを盛り上げるため、かなり強引に敵対したように視える。

2つ目は獣の槍が破壊されるところ
ピンチになるどころか、むしろ粉々になった槍の破片が
仲間に寄生した婢妖を取り除いてくれる都合の良さ
しかもその後の修復に何の条件や制約も無く、簡単に元に戻るのも納得がいかなかった。

まあこういう強引さも、好きな人には取るに足らない問題なのかもしれない、
多分自分には作風自体が合わなかったんだと思う。
序盤の方でも、獣化したうしおを元に戻す方法で「え、何それ?」と思ってしまったし
登場人物も一人一人がストーリーに都合の良い行動を取っているように見えて
最初から最後まで熱中出来なかった。

ただ全体のストーリーラインは一貫してるし、収束していく物語も評価できる。
世間での評価は高すぎる気はするけど、少年漫画の王道と言われる所以は理解出来た。

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[投稿:2012-07-16 21:45:24] [修正:2012-07-16 21:45:24]