「勾玉」さんのページ
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点数だけ付けてる漫画は、そのうちレビューする予定。
○点数の基準
10:自分にとって特別な作品となった傑作
9:突出した面白さがある名作
8:何回も読み返せる秀作
7:一読に値する良作
6:光るところのある佳作
4~5:いまいち楽しめない凡作
0~3:不快感すらある駄作

6点 聲の形
絵も見やすく人物描写も秀でていて、上っ面で生きている人間の底意地の悪さがとても良く描けている。
特に担任の先生のクズ教師ぶりが最高ではないか、
自分がこの漫画のハイライトシーンを選ぶとしたら、竹内先生が声を荒げて石田を一喝するシーンだろう、
自らの指導力の無さを棚に上げて、生徒一人を吊るし上げる所業のなんと清々しいことか。
しかしそんな彼も、物語後半には意外な一面を見せる、
「あのクラスは運がなかった」と一笑に付すドライな性格に変わりは無いが、
それでも西宮の手話を読み取り、石田を立派になったと評価し、最終的には校内の撮影許可もだしている、
表面的だった彼の人物像が、より複雑に感じられた瞬間だ。
このように脇役の彼だけ見ても、人間一人一人を多面的に描いた秀逸な作品であることは疑いようがない。
だが、どんなに美しい絵画も、たった一つの染みのせいで大きく作品の価値を損なってしまうことがある。
この漫画では、過去にいじめられていたヒロインの西宮が、いじめていた当事者の主人公に恋心を抱いてしまうのだが、
この部分だけがどうにも受け容れられず、ヒロインの心理にも全く共感することが出来ない、
主人公の贖罪を恋愛にまで発展させてしまったことが、大きな染みとなって作品全体を歪めてしまった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2019-12-09 09:53:45] [修正:2020-03-25 19:15:11]
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