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これが初連載とは思えない程の完成度の高さと、初連載の青臭い勢いが同居しているすごい作品。この作品のテーマも普遍的で、ありふれたものなのだけど、結論に至るまでの過程がとてもよく、納得できるものだった。3巻でそれまでのテーマにある程度の決着がつき、四巻はフィーを中心とした話となるが、それも良かったことはよかったのだけど、ちょっと作品の軸がぶれたようにも思える。

どの巻でもいえることだけど、特に四巻で顕著だったのが最後の締めがすごく良い。最後でしっかり決めているから読後、とてもすっきりした気分になれる。

ヴィンランド・サガではこの作者独特の勢いみたいなものがなくなってしまっていてとても残念なんだけど、この作品でそれを体感して欲しい。

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[投稿:2007-07-09 21:13:54] [修正:2011-10-27 18:03:03]