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「闇夜に遊ぶな子供たち」の続きも読みたいけど、出ても同人になりそういうのは実に残念な話。
ホラーMがなくなったのはやっぱり痛い。
10点、9点…個人的なバイブル、名作。
8点、7点…お気に入りの作品。
6点、5点…十分楽しめた作品。
4点以下…うーんって感じの作品。わりと適当。

7点 鉄コン筋クリート
少し懐かしいような温かさを持つ街、宝町に生きる孤児「シロ」と「クロ」のお話。純真無垢なシロと喧嘩に強くたくましいクロが共に生きる姿を描く。
この作品の魅力の殆どは松本ワールドとも言うべき宝町の雰囲気や独特なキャラクターの魅力にあります。
宝町は古き良き時代のまだ義理や人情が生きていた個性的な街でした。そこに外部の企業やヤクザが手を伸ばしていき、宝町は少しずつ変容していきます。1巻最初の見開きで見られるような開放的でぶっ飛んだ町並みは話が進むごとに変化し、退廃的で無個性な灰色の町並みへ。その変化に抵抗するシロとクロ、ヤクザの木村の話が主に描かれます。
町が変化し、彼らが傷ついていくのを見ているのは本当に辛い。そんな中、シロに接することで人間味のある優しい人間になった沢田には感動させてもらいました。また木村の話はもうね…。そして怒涛の勢いで描かれるクライマックス。
好きな作品ではあるものの、少し消化不良に感じられたのが残念。宝町は明らかに近代化されつつあった時代の日本のメタファーだろうし、そこここに作者の主張を感じるものの結局何が言いたいのか分かりにくい。恐らく連載当時あまり人気がなくて打ち切り(有り得ないだろ…)になったことで最後の方が急ぎ足になったことが影響しているのかもしれませんが惜しいですね。
世界観の魅力は松本作品の中でも随一でしょう。特に宝町の描写は大好きでした。言葉選びもこの頃からセンス抜群です。
街に浸り、その住人に酔える作品。まさにかっちぶー。
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[投稿:2011-08-13 01:27:17] [修正:2011-08-13 07:12:53]
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