「boo」さんのページ
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「闇夜に遊ぶな子供たち」の続きも読みたいけど、出ても同人になりそういうのは実に残念な話。
ホラーMがなくなったのはやっぱり痛い。
10点、9点…個人的なバイブル、名作。
8点、7点…お気に入りの作品。
6点、5点…十分楽しめた作品。
4点以下…うーんって感じの作品。わりと適当。

ロリータ・ハードボイルドを謳うこの漫画、ちょっと購入を迷っていはいたもののこれが中々に幾原邦彦×中村明日美子のセンス大爆発の楽しい漫画でした。いやでもこれハードボイルドなのか?笑
簡単にあらすじを説明すると、何やら逃亡中・カケオチ中のカップル、イタルとヒツジが結婚式を挙げようと通りがかった教会を訪れると変態神父に気絶させられ、さらには「燃えるキリン」の追っ手にヒツジが連れ去られてしまう。イタルはちょうど教会で告解中だったまろにえとみゆたんと共に脱出、ヒツジを救出する冒険の旅に出るのであった…みたいな。
あらすじだけ説明しても何が何やら分からない。というか実際3巻まで読んできてもろくに何が何やら分かってないのよ。私はアニメに疎いので幾原邦彦という方はあまり知らないのだけれど、癖のある脚本を書くのはよく分かった。
何というか、スポットを当てる所が普通の作品と圧倒的に違う。ここは力入れて物語るだろうって所で徹底的にぼやかす。世界が解き明かされそうな所で余裕のスルー。普通の作品が8割本筋2割遊びだとしたら、全くその逆を行っちゃってるとしか言いようがない。
でもこれがけっこう楽しいんだよなぁ。物語が物語られず想像の斜め上に脱線していく感覚というか、もう何かわりとシリアスな話なのにも関わらず本筋どうでもいいというか、時に話が進んだらラッキーみたいな。何たってイタルがまろにえとみゆたんと共に、教会から脱出した後に向かうのはライブハウスなのだ。まろにえとみゆたんは「ハイデガー、ハイデガー」と白熱のライブを始め、それが何故かとっても楽しい。
そういう癖のある脚本と台詞回しが幾原邦彦の素材だとすれば、やっぱりそれを食べやすく調理してくれているのは中村明日美子。大胆な画面構成と白と黒のゴシックロリータな格好良さはさすがだなぁと見惚れるばかり。この人かなり作品によって絵柄を使い分ける人だけれど、今作みたいなデフォルトを大胆に効かした絵まで描けるあたり本当に絵が達者だよなぁと思う。
というわけでかなり癖のある作品ではあるのだけれど、原作作画どちらかのファンであれば楽しく読めると思う。絵も話も横道に一級品な素敵な漫画。
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[投稿:2012-09-17 16:36:25] [修正:2012-09-17 16:36:25]
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