「bugbug」さんのページ

総レビュー数: 518レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年01月22日

島耕作を読んだことがない人間に言うと必ず驚かれるのですが
基本的にはだらしない下半身をもつ中年オヤジが
幸運にも出世の階段を上がっていくお話です

課長編が他の編と比べて評価が高い理由が
主人公が失敗することもあるからです
そこにリアリティが生れ、島耕作の人間的成長が観察可能となります
少なくともこの頃の島耕作には共感できたし、かっこよかった

大会社の権力闘争や、企業戦略も
どちらに転ぶか分からない、ハラハラドキドキ感
課長編にはありますね
不思議と緊迫感を持って読むことができました

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-01-26 00:10:18] [修正:2009-01-26 00:18:16] [このレビューのURL]

他の方が指摘するように、
3巻以降の夢遊病がどうたらとかは不要だった
練り込みは足りねーし、読みづらいせいで筋を追うのに疲れるし

がっ!!しかし
この漫画は素晴らしい
着想の素晴らしさがマイナスポイントを吹き飛ばす(少なくとも私の中では)

ただのエロ漫画と侮ることなかれ
世界の終わりをモチーフにしたSFは数あれど、
作者の着想は間違いなく「新しい」
そして作風(エロ)との相乗効果が素晴らしい

この作品は純然たるSF作品ではまったくないのだから、SFを期待すると間違いなく消化不良だけど
SFをSFたらしめる条件が
「アイデア」と「科学的考証」だとしたら、アイデアのみは間違いなく満点作品

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-03-20 21:20:49] [修正:2011-03-20 21:20:49] [このレビューのURL]

基本的に「音楽」を扱う漫画って難ジャンルなんですよね
紙から音が聞こえてくるわけじゃないので

さて本作は
ピアノの音が紙面から伝わってくるでしょうか。
正直、ボクはあまり感じませんでした。

音を伝えようとする演出に工夫がないとまでは言いませんが、
BECKにしてものだめにしても、
成功した作品は演奏描写でもっとリアクションがオーバー気味です。

登場人物それぞれがピアノにかける情熱という部分では上手く描写できていたと思いますが、
それ以外の部分
スラム街の惨めさ、カイのピアノバカなところ、雨宮が抱く劣等感、師の過去など
さっぱりとした絵柄と相まっていまいち迫力不足

決して悪い作品ではないのでしょうが、正直買ってまで読む漫画ではない
安っぽい言葉を使えば、「心に響かない」
これに尽きる

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-12 03:15:44] [修正:2011-01-12 03:19:33] [このレビューのURL]

この人のマンガは期待値は高いんですが、
読んでみると肩透かしをくらってしまうのは
私だけでしょうか。

壮大な歴史ファンタジーなのか
コメディなのか
どう読めばよいのか分からず、戸惑ってしまいます。

主人公の設定とかサキュバスとかインキュバスとか大天使とか
面白くなりそうなんだけど、一向に面白くならない
不思議です。

絵だけを鑑賞するマンガにはなって欲しくないけど
このままじゃなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-10 14:10:03] [修正:2011-01-10 14:10:58] [このレビューのURL]

読み終わってみると1話のラスト(妹が親友に手籠めにされるところ)が物語のクライマックスだったような。
達観しちゃってる妹は抜きにしても、
キャラクターの思考回路がちょっと理解不能。

この作者はエンターテイメントの提供者ではなく、漫画で哲学する人なのだと思う。
本作のテーマは「記号化したロリ萌え文化の構造と実存」とか
訳の分からないことを言ってみたくなるような魅力はあると思う。
要するに、
「みんな気安くロリータ萌え萌えしてるけど、実際にロリの恋愛見たら引くんじゃね?」
ってことを大真面目に家族と言うフィルターを通して描いた作品。
しょっぱい。しょっぱすぎるよボクには。でも意外と嫌いじゃないから不思議。

ちなみに私は妹がいないのでまったく現実味を感じられなかったのですが、
リアルに妹を大切に思っている敬虔なお兄様がたの感想を聞いてみたいと思ったり。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-21 00:34:15] [修正:2010-05-21 00:40:06] [このレビューのURL]

興味をそそられる様な見事なレビューばかり目についてしまい
とうとう手を出してしまった。

青木さんは、「批評ってのは感想文じゃねーんだよ」っておっしゃっていましたが、とりあえず感想から。
青木さんいくらなんでも巨乳すぎr・・・ではなくて
触れてはいけないものに触れてしまった感覚。
普通の大人なら薄々感ずいてはいても見て見ぬふりをせざるを得ないような傷をえぐるエグさがある。
怖いもの見たさの覚悟できるなら是非お勧めしたい。

リアリティを追求するのであれば、キャラクターの味付けを多少薄くすることで実現できたであろうが、
あえて極端な性格を追求し、作者のメッセージをやりたい放題言いっぱなし。
あまたの作者の主張に一つでも共感できれば、本作を楽しめると思います。
何が凄いってこれだけ多くのキャラが出てきて、ウザくないキャラが一人もいない。
(ヒロイン?の青木さんがもっとロリ体系ならあるいは・・・)
強烈なメッセージが、自分にとっても当てはまっているようでもあり、的外れなようでもあり、悩ましいが、
考えさせられることだけは間違いない。

他の方もおっしゃっている通り、
このサイトで漫画読みを自称する方は一読すべき作品。
面白いor面白くない。楽しいor楽しくないではない。必修科目と言って差し支えは恐らくない。

ちなみにエンターテイメントとして読むのならばもっと最適な作品が世の中にはいっぱいあるので、
あくまで参考書としてどうぞ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-21 00:18:03] [修正:2010-05-21 00:23:09] [このレビューのURL]

設定が凝りに凝っていて、中学生あたりなら悶絶モノ
この作品に出合うにあたり今の自分は老け過ぎた
赤目とか、銀髪とか、魔女とか、傭兵部隊とか、
嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけど熱中はできないお年頃です

絵はシンプル系でエロ漫画の時代から結構好きな作者なんですが
漫画的に読み難かった記憶がある。
良く覚えていないが、コマ割が単調だったような

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-04 00:17:37] [修正:2010-05-04 00:17:37] [このレビューのURL]

作品を読んだ後に、
思わずベートーベンとモーツァルトをwikiってしまわせるパワーがある
未完の作品だからこそなのか、ものすごく続きが読みたい

この作者は本当にストーリーを作るのが本当に上手い
(わざわざ私が主張しなくても皆さんご存じだとは思いますが、あえて言いたい)
表題でもあるキャラクターベートーベンと
架空?のキャラクターであるフランツとの対比というアイディア自体天才の所業

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-03 18:38:07] [修正:2010-05-03 18:38:07] [このレビューのURL]

タイトルから想像した通り
完全に漂流教室のオマージュ

元ネタの漂流教室は極限の中に置かれた人間の本性と少年たちの成長が
主題となっていたような記憶がありますが、
本作は本性(主に性欲)ばっかり描かれています。
作品のモチーフとして「性」を選ぶことが多い作家さんなので
そのことを理解していないと、愚劣なだけの作品に見えてしまうかも
いや、実際そういう面があることは否定しませんが。

前述したように漂流教室の焼き直しである。そのせいかどうかは知らないが
特異な状況に置かれた登場人物たちの今後に興味が沸かない
漂流した途端に理性のタガがぶっ飛んじゃう人間はある意味リアルだなぁとは思いますが、
基本的に「エロい漫画を楽しみたい」という理由以外ではお勧めしません

直接的にそこまでエロスを感じる画風ではないんですが、
脳髄に響いてくるような性描写は柏木ハルコに似てるなと思ったり。
要するに好きなんですよ。この作者のバカエロ漫画が

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-22 22:26:18] [修正:2010-02-22 22:26:18] [このレビューのURL]

リアルタイムで読んでいれば、結構なアンチ永井豪になったいたかも
ストーリーの概要を知った後に読むと
正直「へー」や「ふーん」とか「なるほどね」という感想しか湧いてこない

以下、良い点も悪い点も含めて思ったこと

・テンポが良いなんてレベルじゃない
超高速でストーリーが展開するので脈絡も何もあったもんじゃない
ヒロインが死ぬが、牧村美樹が死ぬというよりは幼馴染という記号キャラが死ぬだけ。
やはり読者を感情移入させるには5巻という巻数は短すぎる
・描写と画面構成について
当時は凄かったのだろう。理解はできるが、
もっと酷いエログロ溢れる現代に生きる自分は取り立て衝撃を感じない
・悪魔王ゼノンって何だったの?
・伏線の回収ができていない
例えば、僧侶デビルマンの「一月後、デビルマン軍団を・・・」とか
伏線が秀逸だというレビューをまま目にするが、とてもそうは思えない
・世界観の構築が良くも悪くも少年漫画
単純で分かりやすくはあるが、深みがない。
デーモンがそれほどまでに脅威であるならば、
それでも団結できない人間の愚かさをきちんと説明しないと子供だまし

神話を準えるストーリーと妙なエロ、そして一番の売りのグロ
歴史的意義や芸術性は認めるが、
エンターテイメントとしては佳作以下。

古い漫画でありながら、現代読者の鑑賞に耐えられる作品というのは存在する
この漫画はそういうタイプではなく、その時代の寵児であり、多数の影響を与えたが
語り継がれる作品と呼ぶには何か違う


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-07 18:06:59] [修正:2010-02-07 18:07:50] [このレビューのURL]