「bugbug」さんのページ

総レビュー数: 518レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年01月22日

山田風太郎の原作は未読なうえでのレビューになりますので
ご了承いただければ

とにかく、エンターテイメントとしての完成度が群を抜いてると思います
短い巻数できちんと悲劇の恋の結末を描写しつくし
忍法合戦もどちらに転ぶか分からない緊迫感が最後まで持続します
これは、キャラクターの掘り下げを重視するあまり、本筋を見失いがちな多くの作品とは異なり
バッタバッタと登場人物が死んでいくので、テンポが良く、作品の持つ疾走感が持続するおかげですね

かなり限界スレスレの描写が多く
エログロ好きな人は特に楽しめるのではないでしょうか
嫌悪感を煽るものではありませんので、その趣味がない人でも大丈夫です

ベタを多用する画風で
ストーリーとのマッチングがかなり良い点も
このマンガを魅力的なものにしている一因だと思います

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-30 16:20:38] [修正:2009-01-30 16:28:10] [このレビューのURL]

この作品を漫画作品として見た場合の点数です
作者のイデオロギーが集積した、エッセイ的要素もある漫画ですが
クオリティ自体は低いと言わざるを得ませんね

主義主張に関しては
戦後日本へのアンチテーゼというか、日本人像が神格化されていて
妙なフィルターが掛かっていると個人的には感じました

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-30 09:05:37] [修正:2009-01-30 09:05:37] [このレビューのURL]

やさしい王様になるというガッシュの心意気は買いますが
所詮子供だましというかなんというか

よく言えば、児童向けですね
妙なキャラクターの容姿や言動など、小さな子供が好きそうなセンスで
ストーリーもとにかく熱ければそれでいいといった内容です
シリアスなシーンで感動させようとしているのが伝わってきて
癇に障ることが多い。
押し付けがましい感動シーンはワンピースに似てるなぁと思いました

アクションシーンの描写や画力が特別上手いとも思いませんし
恋愛描写に至っては稚拙の極み

個人的には雷句先生応援してます、頑張ってください

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-29 21:15:20] [修正:2009-01-29 21:17:43] [このレビューのURL]

生命倫理と人間愛
この二つが本作の根底にあるテーマだと思います

人間愛はヒューマンドラマとして描きだされ
さすがは御大。無理に派手な描写をせずとも見事にテーマを浮き上がらせる
法外な料金は、物欲主義に傾倒した現代社会へのアンチテーゼとして描かれていると私は考えます

生命倫理については
今なお、しきりに議論される題目を作品の中で問いかける
例えば尊厳死については、議論の果てが見えないし
きっと画一的な答えを用意することはできないでしょう

決して多くないページの中に、一つ一つ問いかけを詰め込む
一話読むごとに、手が止まってしまいます
サクサクっと読むには最も向いてない漫画じゃないでしょうか

「どんな医学だって、生命の不思議さにはかなわん。
人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね・・・」
本間博士の名言がズシリと胸にのしかかります

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-29 05:15:16] [修正:2009-01-29 05:18:29] [このレビューのURL]

普通のスポ根漫画で
別に、良い点も悪い点も特に見当たらないのですが
これ作者が描きたい内容なのかなぁ
もっと違うところに魅力がある作家さんだと思うので
普通の作品は似合わないと個人的には感じます

あとスポーツを描くにはちょっと画力不足な点も気になります

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-28 22:52:41] [修正:2009-01-28 22:54:06] [このレビューのURL]

火曜9時はロンハーなんて低俗な番組よりも
なんでも鑑定団をよく見ている
こんな人には躊躇なくお勧めできる作品ですね

美術品の蘊蓄漫画ですが
キャラクターの視点を借りて眺めることで
美術品がもつ時代背景やエピソードを楽しく知ることができます
お勉強になります
作者は美術品について相当に一家言ある方のようで
素人の私が見ても、その知識量に感嘆せざるをえません

キャラクターの魅力等々
エンターテイメントとしての完成度はあまり高いと思いませんが
漫画という媒体の幅の広さを支えるという意味で
こういうニッチな漫画は貴重ですね

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-28 21:44:30] [修正:2009-01-28 22:02:25] [このレビューのURL]

暇つぶしに最適な作品
対象年齢がだいぶ高いので
若者向けの表現やお話などは基本的に皆無です

数話で独立完結型の手法を取っており
個々のエピソードは感動するものもあります

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-26 00:26:40] [修正:2009-01-28 12:34:55] [このレビューのURL]

数年前ですが
アテネ五輪で体操日本代表が金メダルを獲得した際に、読み返したくなりました

原作者に森末氏を据えて、体操の描き方が絶妙ですね
少年漫画にありがちな過度のインフレに陥ることもなく
かといって、リアルを突き詰めると、非常に地味になってしまいがちなんですが
この二つの間に絶妙なバランスをとることに成功した作品です

いわゆる王道スポ根で主人公の成長が主題なんですが
好感の持てるスポーツバカでしたね。嫌味がなくすべての登場人物が爽やかです
前半では主人公のみにスポットが当たっていたのですが
後半においては、サブキャラにも感動的なエピソードや演技があり
完成度が高かったです

絵もクセのない素直な作画で、人を選びません

ちょっと褒めすぎな気もしますが
ラストの怒涛の展開は誰しもが、目頭を熱くすること請け合いで
非常にお勧めです

若い人に特に読んで欲しいなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-26 01:40:34] [修正:2009-01-28 12:32:01] [このレビューのURL]

6点 火の鳥

手塚治虫の代表作とよく言われる本作であるが
作品の中に粗が目立つ。批判を加えないわけにはいかない

火の鳥の目的意識に一貫性がなく、作中でのテーマ自体が揺らいでいるように感じる
時代時代によって、火の鳥をめぐる人間模様が
実に、さまざまな角度から描き出されているが
時代によって火の鳥の行動原理が異なるように感じてならない
ある時は生命体の代弁者であり、ある時は傍観者であり、ある時は悪役にさえ化ける

こうしたブレがそのまま批判点になるとは思わないが
時代を超えた背景の中に、作品タイトルでもある火の鳥を紛れ込ます以上
一貫していたほうがよかったと私は考える

批判めいてしまったが
歴史を独特の解釈でエンターテイメントに落とし込み
SFを奇異な視点で展開させ
人間のあくなき欲望と、愛情と、運命を描き出した作品として
よく出来ていることは疑いようがない

現代編を描くことなく、作者は病に倒れるが
残念でならない

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-27 23:06:20] [修正:2009-01-27 23:07:31] [このレビューのURL]

ヤンキーとして恐れられているけど実は・・・

ありきたりの設定ですが
初期のころは笑えます
作者のギャグセンスの高さを感じる話が多くありました

中盤以降はネタ切れの情状酌量で甘く見るとしても
パターン化が酷く
新しい工夫を用いることを放棄しているように感じ
イラっとしてしまったくらい笑えません

ネタが尽きたら連載を止めましょう

前半6点 後半2点

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-26 22:43:42] [修正:2009-01-26 22:44:58] [このレビューのURL]