「そのばしのぎ」さんのページ

総レビュー数: 194レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月04日

サバイバル・パニック物。ストーリー展開は後作の「エデンの檻」よりもメリハリついており、エンディングまで綺麗にまとまっている。真面目に読むならこちらの方が面白い。
その反面、リアリティがある分、大人の凶暴化に関する設定がとびすぎて不自然な印象は受ける。

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[投稿:2010-09-27 22:34:36] [修正:2010-09-27 22:34:36] [このレビューのURL]

ドストエフスキーやトルストイといえば中・高校生の頃に誰もが読む本であろうが、考えてみると、この当時のロシア文化や時代背景をそのまま自分達と同じ感覚で受け止めて良い物かという疑問は沸く。20年前に資本主義の象徴たるマクドナルドが進出した時も、客は各々に「自分達は平等だったんだ。」とインタビューに答えていた。この辺の思想的な感情は日本人には理解しがたい物がある。

そういった意味で舞台を日本に置き換え、翻案といった形を取ったのは面白い。
獣の刻印を持つ主人公の名前が裁弥勒というのもなかなか洒落ている。
しかしその為か、弥勒はただのひきこもりの中二病になってしまい、感情のままに主人公を殴りつけるエチカも原作のソニャに比べると随分と俗物な印象を受ける。
おまけにただの金貸しの婆さんが暴力団と繋がった少女売春グループのリーダーとなり、悪人度は500%増し。やばい、これではまるでデスノートではないか。

5?6巻位までそういった設定によって進む大筋がかなり微妙な気がした。原作を読むに越した事はないと思うが、それでも手塚治虫の「罪と罰」、大島弓子の「ラスコーリニコフ」あたりとまた違い、別の方向性から原作を語る事に健闘はしていると思う。

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[投稿:2010-09-27 18:14:55] [修正:2010-09-27 18:14:55] [このレビューのURL]

ブラックですね。
復讐ならまだしも、由紀子さんに言い寄ってきただけの男を「お前に由紀子は渡さない」という理由で呪いをかけたり、どんだけ根暗な奴なんだと(笑)

やどかり一家なども、押し付けられた酔っ払いのおじさんの事を考えると、「そんな解決方法でいいのか?」と疑問に思った。

初期の遊戯王はこの路線でしたね。

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[投稿:2010-09-15 20:59:36] [修正:2010-09-27 10:23:07] [このレビューのURL]

この時代まで、正義は正義らしく、悪は悪らしく描かれていた。
その概念をくつがえしたという意味で功績は大きい。
ただこれ以降あまりにも多くの作品でその構図が世襲されており、そういった新鮮味を感じる事はできないと思われる。

ジンメンや魔女狩りは名シーンだと思う。
ただ、永井豪はデビルマンを引きずりすぎ。
真デビルマンのような番外エピソードは良かったけど、バイオレンスジャックやデビルマンレディとリンクするのは蛇足に思える。

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[投稿:2010-09-25 02:54:37] [修正:2010-09-25 02:54:37] [このレビューのURL]

展開がほとんど「あしながおじさん」の部分もあるが、名作である。
ただこの作品の場合、内容よりも版権問題によって辿ってきた歴史があまりに悲しい。
どんなに内容が良くても、どんなに話題になろうとも、いや、ヒット作だったから故に、歴史から消された漫画。
できれば円満な解決が望まれる。

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[投稿:2010-09-24 23:38:06] [修正:2010-09-24 23:38:06] [このレビューのURL]

円谷プロ&梅図かずおの世界の奇妙な融合。
ウルトラマンの話ではあるけれど、どれもまるで梅図氏のホラー短編漫画のような錯覚を覚える。
バルタン星人などのお馴染みの怪獣も出てくるのだが、どこか妖怪や化け物のよう。

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[投稿:2010-09-15 18:58:09] [修正:2010-09-23 22:35:35] [このレビューのURL]

6点 火の鳥

ライフワークとはいえ、共通のテーマが流れている訳でもない。
火の鳥が出てくる必要があったのか?と思える編も多い。
羽衣編などは初掲載時の台詞を全部書き直して、全く違う話になってしまっていたり、それに続く望郷編なども迷走してしまっている。
個々の編で読むと面白い話もあるのだが、組曲的な総合評価はできない。

ただ、手塚治虫の漫画家生活を語るに欠かせない漫画ではある。

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[投稿:2010-09-23 16:44:15] [修正:2010-09-23 16:44:15] [このレビューのURL]

6点 童夢

「真っ赤なトマトになっちゃいな」というのは当時の仲間内で流行った名台詞でした。
現在では評価する事は難しいかもしれません。反対に言えば現在は少なからず影響を受けている漫画家が多いと思います。
手塚治虫が「大友克洋みたいな絵はかけるけど、諸星大二郎の絵は描けない」と引き合いに出すくらい、当時大友克洋のような絵を描ける漫画家は当時いなかった。
特に複雑なストーリーらしき物もなく、超能力を持つ少女と老人の闘い、ひたすら破壊される建築物が描かれているだけです。それだけで息を呑んだ物でした。
ただ漫画という表現が限りなく映像に近づいた作品です。

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[投稿:2010-09-21 23:52:44] [修正:2010-09-21 23:52:44] [このレビューのURL]

特に1980年代のニューウェーブな音楽シーンが反映された一冊。
坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアン、デュランデュラン、カルチャークラブ、リッチー・ブラックモアなど実在のアーティストをネタにパロディ化。
デヴィッド・シルヴィアンもボーイ・ジョージも今はすっかりオジサン化してしまっているが。
ボーイ・ジョージが女装ファッションで颯爽と現れ、お茶の間歌番組では教授と忌野清志郎がキスシーンをPVで披露して家族はみんなドン引きするなど、衝撃的な時代だった。
「JUNE」の創刊が1978年らしいから、この頃はBLなどの始まりだったのかね?

音楽ネタ、アーティストネタばかりなので、興味のない人には意味不明な漫画であろう。

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[投稿:2010-09-21 20:40:10] [修正:2010-09-21 20:40:10] [このレビューのURL]

漫画として面白い事に異論はないけど、自分の中では名作という程の印象はない。
管理人さん、五代君に魅力を感じないからかな。
結局、管理人さんは美人だから、五代さんは頼りなくて放っておけないから・・・という理由だけで惹かれあって最後まで行っちゃった気がする。

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[投稿:2010-09-20 14:51:52] [修正:2010-09-20 14:51:52] [このレビューのURL]